物を減らす方法を紹介します。ここに書く内容は、結婚後、複数回の引っ越しを経験したことに基づいています。
はじめに「何から手を付けたら良いかわからない」と思っていることでしょう。それにはまず、期間と予算と、「どの状態まで減らしたいのか」を決めます。
物を減らす準備
処分の期間、予算を決める
物を減らす完了までの期間
「減らす」と言っても、それが緊迫した状況なのか、それとも「まあ、ぼちぼちゆっくり」という状況なのかによって、やるべき事は違います。
物を減らすための予算
物の処分には基本的に費用もかかると認識しておいた方が良いです。当然ですが、予算が多ければ、早くたくさんのものを手放すことができます。けれども、物をため込んでしまった人が最初にとまどうことがあります。それは「物の処分にお金を出したくない」ということです。
処分にある程度の費用がかかることは覚悟する
けれども「処分に費用がかかるくらいなら、手放さないで持っていた方がいい。」とか「買ったときは○万円もしたから、たった千円で手放すなんて考えられない」というような考えを最初に手放す必要があります。
物を手放すことを最優先にして、その際に、多少の費用がかかることは、覚悟します。ただし業者を利用するときには、信頼できるところに依頼することです。飛び込みで訪れた業者、チラシに携帯電話の番号記載のみの業者は注意が必要です。
物を減らす段取りで重要な事
物を減らすときには段取りが非常に大事です。闇雲に手あたり次第、行き当たりバッタリではいけません。段取りの概要は次の通りです。
1・処分が大変な物
2・一人でも作業可能な物
の順で行います。この手順が混在すれば効率が良くありません。また、最初に一人でできる作業をやってから、では大物の処分に至るまでに時間がかかります。このようにすると二度手間がなくなり作業が早くなります。
「処分が大変な物」とは次のものです。
- 大きいもの
- かさばるもの
- 重いもの
- 分解、運搬技術が必要な物
- 特殊な処分方法が必要な物
- 処分費用がかかるもの
- 人手が必要な物
このようなものは、誰かに依頼をしたり、費用を用意したり見積もりを取ったりと一番手間がかかります。けれども、大変な作業である分、視界からなくなる物も多いのです。また最初に一番大変なことを一気に通り抜けることが、自信を生み出し勢いをつける流れになります。
現在では家電4品目が「処分に手間と費用と時間がかかる」ものです。これも最初の段階で段取りをつけることが不可欠です。
こちらの「経済産業省ウェブサイト」にわかりやすい説明があります。
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special/index.html
古いパソコンを依頼したとき
当時、かなり古いパソコン2台を自分で処分手続きをしました。
パソコンのメーカーのリサイクル担当窓口にパソコン回収の依頼をします。すると段取りの説明があり、メーカーから「エコゆうぱっく伝票」という物が送られます。そのあと梱包して郵便局に持ち込むか、集荷してもらいます。
http://www.post.japanpost.jp/about/recycle/pc.html
当時、メーカー窓口に電話を掛ける方式で、なにやらアナログな雰囲気だなあと思った記憶があります。でも何事もなく簡単に完了しました。
料金はパソコンリサイクルマークが有料、ない物は無料です。料金の支払いはメーカーに寄りますがクレジットカード、コンビニ払いなどです。
パソコンを送ると言っても、厳重に梱包必要はないと言われました。表面を覆ってある程度で良いという感じでした。
婚礼ダンスの処分
いろんな家具を処分しましたが、最後まで迷って大変だったのは婚礼ダンスセットです。今はこういう物を買う人は滅多にいないでしょうが、大変でした。
親に了解をもらう(礼儀として)
リサイクルショップに電話をかける
一件目では断られる
2件目で「一階で、搬入経路が難しくないなら引取する」と言われる
2階において合ったタンスを夫と私の実家父二人がかりで分解して1階に下ろす
リサイクル業者二人で訪れ、二往復してもっていってもらった(買取価格3,000円)
でも御の字でした。
婚礼ダンスほどではなくても、大型家電、大型家具、厚手のカーペットなどは一人で移動が難しいですよね。こういう物は、人手があるときか、リサイクル業者に引き取りに来てもらうのが一番です。
引取してもらえなかったものは、有料で引き取ってくれるところか、自治体の収集に依頼します。ただし自治体の場合、一軒家でないばあい、部屋までは引き取りに来てくれないと思います。分解して普通ゴミに出すか、誰かに助っ人を頼んで自治体が指定する場所まで運ぶか、自分でゴミ処分場に持ち込むか(事前に電話で問い合わせること)になりますね。
引っ越しのタイミングの場合は、最近は引っ越し業者が処分も引き受けているところが多いので相談してみましょう。
2.「ひとりで移動できるけど普通ゴミに出せない物」を処分する
一人で移動はできるけど、普通のゴミに出せない物、例えばプラスチックの衣装ケース、小型家電、長さのあるもの(アウトドア、スポーツ用品など)で、リサイクル業者に引き取ってもらえなかった物を処分します。
行政の粗大ゴミに申し込むか、自分でゴミ処理場に持参します。
3.「どうやって捨てたら良いかわからない物」を処分する
行政の扱いに従うのが基本です。
サイズは小さいけれど、扱いに注意のある物を処分します。
ちなみに我が家で過去に処分に困った物、処分した方法を挙げます。
使い捨てライター
ゴミ処分場に行ったとき、不燃ゴミ担当の人に「これはどうすればいいですか?」と聞いたら受け取ってくれた。
卓上コンロのガスボンベ
毎日卓上コンロでお湯を沸かして使い切った
引っ越し前に訪れたとある業者さんに、何気なく話をしたら、「持っていってやるよ~」と、持って行ってくれた。
ヘアスプレー
毎日、風のない日に少しずつ外にスプレーして使い切った
においがきつすぎるヘアトニック
風のある日に、家中の窓を全開し、前日のお風呂の湯を残しておき、風呂の湯をながしながら、20回くらいにわけて地道に流した。
セメントの使いかけ
(ガーデニングでレンガをくっつけるのに使った)
実家の父が「庭の何かに使う」と言って持ち帰ってくれた。
DIYで自作した家具
分解して自治体のゴミ処理場に持って行きました。二度とDIYはしないと決めました。
4・その他の処分開始へ
1~3のステップが済んだら、あとは細かい物の処分です。面倒で大変な物を1~3の段階で手放しているので、あとは一人の作業でも可能です。(物の量にもよります)
さいごに
物の処分には期間と予算は必須事項です。それを決めないでスタートする「処分費用がない」などと言って中断してしまいます。「物を減らす」ことも最初に面倒な作業を済ませ、一番作業が大変で費用が発生するものを確実に完了させることが重要です。細かい物は、そのあとです。それをしないと、途中で中断してしまい、同じ作業の繰り返しで無駄になります。
やみくものするのではなく、手間と費用と人手が必要な物→一人で作業出来て細かい物
の順に行うようにすると無駄がありません。