「最近、プチ自慢が多いかも・・どうして?」
古くからの友人ですが、時折電話で話をします。間隔は決まっていません。ところが、最近、「なんだかおかしい」という印象を受けました。
急に自慢話が増えた友人の原因とは
それは、子供の自慢話が多くなったことです。いえ、お子さんの良い話は私も嬉しいので、それ自体は構わないのです。でも、良識のある友人ですから、不思議に思ったのです。ところが、最近になって、その原因に気付きました。
「よく自慢話をするママ友さんと会う頻度が増えた」友人
それは、友人が、ご近所のママ友さんと同じ職場になったことにあるようです。そのママ友さんの話は、以前から友人の話題にのぼっていました。だから、だいたいの状況は把握しています。お子さんの「こんなことがすごい」という話題も一緒に流れてきていました。
いつも「へ~そうなんだ~」と何となく聞いていました。話を要約するとたいていは、そのママ友さんが「経済的にも余裕があり、お子さんも優秀」ということです。ただ、私は話をまた聞きして「そのママ友さん、、良い状況にあるのはわかるけど、フツーそれをわざわざアピールする?」と言いたいのを飲み込んでいました。
友人は、そう思っていないようだし「私には、こんなに素敵なママ友がいるのよ」アピールの意図もあるかとも思ったからです。本人が、友人の良い話(自慢)を聞いて満足しているようだからと聞き流していました。
ところが、異変が起きました。ある時期から、加えて友人本人の「自分の子供のプチ自慢」が増えたのです。
自慢話を年中、聞いていたら話すことに抵抗がなくなった?
思い当たったのは、友人が「自慢話をすることに抵抗がなくなったのではないか」という事です。原因は、頻繁に顔を合わせるママ友さんかもしれません。しょっちゅう自慢話を聞かされているうちに自分が自慢話をすることに違和感がなくなったのだろか」と。
いつも会う人の習慣は連鎖する
いつも一緒にいると、考え方や価値観が似てくることは、若い世代の頃に多くの方が経験していると思います。
友人は、その「自慢話をするママ友さん」のことを悪く思ってはいないようです。むしろ喜んでいるくらいです。
いえ、もしかすると、友人は薄々自覚しているのかもしれません。ご近所さんでもあり、同僚でもあるママ友さんのプチ自慢の頻度の多さに実は辟易しているのかもしれません。
けれども、それに気づいて怒りを自覚してしまうと、毎日が平穏な気持ちではいられなくなることでしょう。
であればいっそ、そのママ友さんの自慢話を喜んで受け止めていると思ったほうがいいと感じているのかもしれませ。そうすれば、ママ友さんを憎まずに済みますから。
内心、我慢している
けれどもやはり、どこかにひずみが起きてしまうのでしょう。そこでバランスを保つ策が、「自分もプチ自慢をする」ことだったのかもしれません。
そしてご近所であり、同僚にもなってしまったママ友さんとの間がギクシャクすることが得策ではないと、友人はおそらく気付いていることでしょう。
同時に「発信元」の友人のママ友さんも、身近な人にしょっちゅう自慢話をしなくては平穏でいられない何かを抱えているのでしょう。だからその人もまた、大変な面も持っているということです。
さいごに
たまにかかってくるくらいの、古い友人の電話口から、自慢話が始まっても、「へ~すごいね~」と言い続けることは、たいしたことではありません。それは話の一部だからです。
「それにしても、そのママ友さん、自慢ばっかり多くない?」と言ってしまうのは簡単です。でもそうすると友人が、実は薄々感づいている小さな怒りの火種に気が付いてしまいます。そんなことになれば平穏な日々に歪みが起きかねません。
気付いても気付かないふりをする。
これも人付き合いの在り方だと改めて思うのでした。