簡単に暮らせ

ちゃくま・我が家流シンプル、ちょっとミニマム、家事も家計も整理収納も思考も簡単に。

ウェブ読書会・第1回・発表します。第2回 ウェブ読書会開催のお知らせ

このブログでは初の試みです。ウェブ読書会を開催します。さて、第1回の参加者は私、(ちゃくま)以外に2名の方が参加くださいました。ありがとうございます。これからもウェブ読書会を可能な限り続けていければと考えています。

投稿いただいた順に掲載いたしました。

※皆さんに固定概念なく参加頂き、読んで頂くため、各参加された方の私のコメント等は一切控えさせて頂いております。

第1回ウェブ読書会発表

対象本タイトル 服装に就いて 太宰治

ゴスマニアン様

みった様

ちゃくま

の順に発表します。

太宰治のイメージは「走れメロス」と「神経質そう」なイメージ。そして「お坊ちゃん」。有名な作品は多数ありますが、私、ちゃくまは食わず嫌い気味の面がありました。つまり、ほとんど読んでいません。小学校の時、国語の授業で乳母との再会を題材にした作品を読みました。けれども、あまり記憶にありません。それを機にますます遠ざかった記憶があります。

今回は、あえて苦手な(と勝手に思っている)太宰治の作品を題材に選びました。大人ですから、食わず嫌いは卒業しなくてはなりません。

それでは、早速参加頂いた方と私の文章を紹介します。

ゴスマニアン様

運営されているブログ 暮待巣

太宰治は小学校か中学校で走れメロスを習い、あとはかろうじて斜陽と人間失格を読み、松たか子が好きなので映画「ヴィヨンの妻」は観たという程度のスタンスでしたが、今回この短編を読んであまりの面白さに引き込まれました。未だに桜桃忌には沢山の人が集い、多くの人に偲ばれている太宰が、着る物でオタオタする姿はなんとも気の毒で失礼ながら愉快でした。 他人の評価を気にして右往左往する姿は、よく目にする節目がちに首をかしげる思慮深そうな写真のイメージとは程遠いものです。 私も着付けをやっているので、単衣から袷に移る期間は悩み所。 汗だくでも掟を守るか、それとも掟を破るかは温暖化の今大いなる悩みです。 太宰が衣替時に悩む姿には親近感を感じました。 「ゴム長靴の何が悪い!」「赤い着物で文句あるか!」と開き直れる人ならばもっと楽に生きられたかもしれません。 (作風は変わっていたと思いますが) ただ太宰が感じ取っていた程回りの人達は彼の服装を辛辣に批評していたのかな、とも思います。 彼の服装コンプレックスが必要以上に周りの声を敏感にキャッチしていたのでは、、、。 「人生すべて、たくさんの荷物をぶら下げて歩く事は、陰鬱の基のように思われる。 荷物は少ないほど良い」のあたりを読むと、元祖ミニマリストかと思いました。吝嗇はとりあえず置いといて、さっさと服を新調し、気分良く過ごせばよかろうに、と思いますが、それが出来れば苦労はないし、今私達がこんなに楽しい短編を楽しむ事もなかったでしょう。 今回可愛くて魅力的な太宰に出会えた事を嬉しく思います。

 

みった様

時間の関係で途中までしか読めなかったが、太宰治はお洒落に関して敏感な男性だと感じた。身長の高さで不便な思いをしながらも、身に着けた服や靴のことで試行錯誤しているのは親近感を持ってしまう。太宰が、特定の(服装の)アイテムを選んだ背景や意図と、他人に与える印象とのギャップを描写しているのが面白い。この時代の人、たとえ男性であっても、服装にまつわる色々な思いと共に悩みながら生活していたのだなあと思う。ミニマリストに共鳴し、日々トライ&エラーの私も、ああこれでいいのかなとなんか安心する気持ちになった。 読書会いいアイディアですね。短いですがこんなところです。

 

ちゃくま

この作品は服装のことを語るふりをした懺悔文です。時折紛れ込んでいる謎解きめいた箇所を見逃してはいけません。お笑いはあくまでカモフラージュです。ヒントは所々にちりばめられています。最初に気付いたのは「(奥さんの)亡き父」を語った文章です。その箇所だけが浮いています。さらに、よくよく読めばゾッとする文章まで紛れ込んでいます。「太宰治でも、こんな明るい作品もあるんだね。」という印象を抱く人は多いでしょう。この作品は本当に明るいのでしょうか。

ここで語られる「或る種の倉庫」とは質屋でしょう。太宰は借金が日常になっていたわけです。その理由はは「遊び」です。

『銘仙の絣の単衣は、家内の亡父の遺品である。着て歩くと裾がさらさらして、いい気持だ。』

「裾がさらさらして」にかこつけていますが、実は「遊び」に行っているから「いい気持」なのです。

『亡父の戒めかも知れない。』

とわざわざ書いたのは懺悔でしょう。それは太宰が女にうつつを抜かしているからに違いありません。

『家を出る時、家内は、この着物を着ておいでになると、また洪水にお遭いになりますよ、といやな、けちを附けた。』

奥さんは、承知しているのですね。さらに笑いを誘うふりをしながら、ゾッとする表現を紛れ込ませています。

『いっそわが身を断崖から怒濤めがけて投じたほうが、ましなような気がするのである。』

太宰は最期に、まさに女性と「身を投じて」います。このころから、うっすらとそうしたことを考えていたのでしょうか。何度も

『衣食住に於いては吝嗇なので』

と、ラスト一行でも繰り返します。つまり「衣食住以外は」吝嗇ではないという意味です。ラスト一行は女性問題で苦労するという意味でしょう。ここでも太宰はさりげなく問題点を暴露してくれています。「義太夫の女師匠」から「衣食住に於いては吝嗇なので」まで。一本の線につながります。

太宰は正直な人です。読者が服の話題に注目することを計算しています。一方で核心をカモフラージュする技はさすがと言わざるを得ません。上手に煙に巻いています。さらに太宰が「もてた」理由もわかる気がしました。客観的にみれば問題がある行動も、なぜか許してしまわずにはいられない。太宰を取り巻く人びとのそんな心情までもが透けて見えてくるようです。

読書会にて

ゴスマニアン様、みった様、早速のご参加ありがとうごさいます。

初めての読書会でしたが、通常の読書とは全く違うことを実感しました。子供の頃の読書感想文ではない。レビューでもない。一人で読んでいたならば、さらりと読み流して終わりだったでしょう。

また、こんな発見がありました。発表するからには「きちんと読もう」とする意識が10倍くらいアップしました。もちろん、読み流す読書でも何ら構いません。ですが同じ作品であっても感想や意見を出し合うことにより意識がまるで変わると感じました。

読書は一人で読む物でした。けれども同時に同じ作品を読む。何年も前に書かれた作品がタイムスリップして目の前に生き生きと動いている躍動感を感じるようでした。

第2回 ウェブ読書会のお知らせ

それでは早速ですが、第2回のウェブ読書会を開催します。

お気軽に参加ください。レビュー感覚でOKです。

投稿締切日時 2017年10月15日(日)23時30分

  • 開催場所 このブログ お問い合わせフォームから投稿していただきます。(お問い合わせフォームを送信する際、「ご利用について」に同意していただく必要があります。
  • 開催日時 2017年10月15日23時30分までに投稿していただきます。(締切日)結果を同年10月18日頃までに公開します。(予定)投稿は締切日以前であればいつでもOKです。
  • 対象本書名 大町桂月(おおまちけいげつ)・秋の筑波山・・秋に相応しい筑波山を題材にしたこの作品を選びました。筑波山に行ったことがある人も、ない人もそれぞれの受け止め方があるのではないでしょうか。
  • 参加料金 無料
  • 記入項目 お名前 本名、ハンドルネーム、どちらも可(必須項目)
  •  ご自身が運営、管理しているブログ等のタイトル、URL(任意)
    • ご自身が運営しているブログ、サイトがありましたら、ぜひご紹介ください。このブログで読書会公開時にサイトURLのリンクを貼らせて頂きます。(ただし、不適切と思われる、商用等の場合は見送らせていただくことがあります。)
    • 上記本の感想、意見などを自由に記入してください。
    • 文字数は1,000字程度以内でお願いいたします。もちろん、それより短くても構いません。
    • 上記本は、過去に読んだことがあってもOKです。
    • 「全部読めなかった」という場合も参加できます。読んだところまでで構いません。肩の力を抜いて参加ください。
    • 対象本の入手方法は特に問いません。青空文庫のほか(無料)アマゾン電子書籍(0円です)、図書館、書店などご自由にどうぞ。