美しい収納を目指して、私は散々努力を繰り返してきました。ところがそういった収納はセンスと維持する根気が必要だったのです。
美しい収納の落とし穴
また、たいていの収納用品はセットでそろえなくてはなりません。以前使っていた古くさい収納用品では、見栄えが良くないのです。
結局、新たな美しい収納を見かけてはやり直しの繰り返しでした。そのたびに収納用品を捨てて買い直しての繰り返しです。
たとえ100均品でもお金がかかっています。考えてみれば私が結婚したばかりの頃は100円ショップは固定されていませんでした。
スーパーの催事場に不定期に登場するくらいだったのです。それ以前の収納術は牛乳パックやティッシュの空き箱を利用するものでした。
ところが子供が生まれた時期になると100円ショップが登場しはじめたのです。これまで空き箱を利用していた収納が一つ100円でできるようになりました。
おそらく、ここからが巷の「美しい収納」のスタートだったと思われます。私はここで、はりきりました。雑誌で見た美しい収納を私も実現させようと必死でした。
ところが実際は、続かないのです。理由は簡単です。収納用品そのものが増えているからです。
収納の極意は無駄な物をへらすこと
はじめに美しい収納を目指すのではなく、もっと重要なことがあったのです。それは無駄な物を減らすことです。
美しい収納用品に物を納めても無駄な物をため込んでは無意味なのです。確実に使う物だけを収納してこそ意味があります。
それに気付いてから、無駄なものをなくすと「美しい収納」そのものも無駄だと気付きました。余計なものさけなければ、収納方法もいらないのです。
美しく収納しようとすれば、当然「収納するとき考える」無駄が生じます。仮に主婦が趣味でやるならばいいのです。けれども家族は面倒くさい収納を受け入れるはずもありません。
物を減らしてスッキリ減らすなら、美しい収納をやめることです。