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AIと結婚する人、AIが政治・SF映画が現実になる?

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こんにちは ちゃくまです。

なんと東京でAIのボーカロイドと結婚式を挙げた方がいるそうです。今朝の日経新聞記事です。

VOCALOID(ボーカロイド)とは

ヤマハが開発した音声合成技術、およびその応用製品の総称。本項で詳述する。
上記応用製品に設定されているキャラクター群のこと。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

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35歳都内公務員の男性は「初音ミク」というAIと結婚式を挙げたそう。参列者は40人だとか。

参列者の40人は推測するに同僚などではなく、趣味を同じくする友人などではないかと思うのですが、どうなのでしょう。法的にはあり得ないので現状ではあくまで趣味の一環でしかないわけです。

この程度であればまだ笑っていられます。けれども一面記事を見ると、そうも言っていられなくなります。

 

日経新聞にはずっとAIに関する記事が掲載されています。今朝の話はAIが政治家と対談した様子です。

ニュージーランド首都ウェリントン、ジャシンダ・アーダーン首相はSAM(サム)というAIの政治家と対話をします。

そのなかで交わした対話では当初、意外にも謙虚な答えを出したそうです。首相が「あなたは私と置き換わるかしら?」と尋ねるとSAMは「いいえ」と答えたそうです。

一方で香港のハンソン・ロボティックス社が開発したAIロボット「ソフィア」は「あなたは人類を滅ぼしたいですか?」という質問に対して「OK、私は人類を滅ぼすでしょう。」と答えたことが波紋を呼んでいるそう。

新聞記事はこう締めくくります。

AIが解を出す最大多数の最大幸福を妄信すれば人類は奴隷になる。AIを生かしつつ、解なき問いを塾講し、決断することが人類の知恵となる。

この記事を読んで真っ先に思い出す古い映画があります。それは「2001年宇宙の旅」です。 

2001年宇宙の旅 (字幕版)

2001年宇宙の旅 (字幕版)

 

 この映画を観たのは私が20歳くらいのころです。CDレンタルをして観たのですが、当初は意味がわかりませんでした。

もっとも、中盤は人工知能である「ハル」と対話する様子や、主人公がハルの機能を止めるシーンはハラハラするし、それなりに娯楽として楽しんで観ていました。

ところが実は序盤の巨大な石板のような存在の意味と、ラストのシーンは何年も意味不明のままでした。「そのうち意味が分かる時が来るだろう。」と保留状態でずっと心に引っかかっていたのです。

意味はまさにこのAIに関する一連の様子です。もちろんAIとの向き合い方は既に後戻りできないところに来ているのは間違いありません。

同時に「2001年宇宙の旅」では「ハル」が人を葬り去っていました。けれども映画としては「ハルは壊れてしまったがゆえに『間違い』をおかした」というある意味、どこか楽観視できる猶予が映画を観る私たちに与えられていました。

一方で映画「タミネーター」などはまさにAIが人にとって最悪の事態に陥ってしまったストーリーです。政治家とチャットするSAMも「私は人類を滅ぼすでしょう。」と答えた「ソフィア」も、人が生み出したものという皮肉があります。

SAMが謙虚な答えをしたのは、おそらくは自分の立場を理解しているからです。一方でソフィアのように最大の最適化を求める目的が備わってしまった場合は人が望まない結果を出すことは十分あります。

今回の新聞記事の締めくくりの短い一文には、まさにそうした課題が凝縮されています。明日明日のAI活用程度であればAIは人の奴隷です。人が貴族でありAIは人のために文句ひとつ言わずに働いてくれる奴隷です。けれどもそれを超えれば今度は人がAIの奴隷になってしまいます。楽をするために生み出したAIが、今度は逆になる可能性は否定できないわけです。

こうした概念は、これまでSF映画の世界でした。けれども最近は現実になりそうな気配があります。新聞に書いてあるように

AIを生かしつつ、解なき問いを塾講し、決断すること

が必要なのでしょう。