今朝の日経新聞では銀行が廃業する時代に突入したという話題です。この話題を受けて普通に暮らす私たちが気を付けなければならないことを改めて考えてみました。
発端はスルガ銀行の不適切融資です。
地銀は現在全国に1万あり大手銀行の4倍だそう。一方で預金は大手の8割なのだそうです。
こうした背景は厳しいですよね。そして危機的な状況になる前の対策を考えるのは当然と言えます。自主廃業の道です。こうしたことが模索されているそうです。
新聞では地銀を中心とした波乱の予兆を指摘しています。
こちらの記事には貸す側と借りる側の違いによる注意点が記載されています。
銀行というのは基本的に貸したカネが返ってくるかどうかしか見ておらず、融資対象となる事業や物件の収益はあまり重視していない。これは、あらゆるローンに共通の話であり、銀行と付き合う時には、必ず意識しておかなければならない重要なポイントである。
また、記事中で出てくる重要なキーワードに「属性」があります。
日本の場合は融資を受ける際に重視されるのは「人」です。一方でアメリカなどでは物件に対して融資されるので返せなくなっても物件を明け渡すだけで良い例が多いそう。
日本では物件ではなく人に融資をするので、いつまでも借金は人についてまわるわけですね。
銀行は返済をしてもらえば良いだけで物件の事を考えない、そして銀行は貸し手が考えるほど物件を重視しないのは当然の成り行きと言えます。
そしておそらく、今回の発端である「かぼちゃの馬車」に投資をしたのはサラリーマン投資家であったそうです。
今回の破たんについて不動産のプロの話では、だいぶ前に予測できたそうです。つまりは経営を人任せにしてはダメだということです。経営を人任せにして利益だけを受け取るということは相当なハイリスクであるということですね。
第一、契約書などはサラリーマン大家に不利な内容であったともいわれています。つまりは契約するときに内容をよく確認しなかったということでしょう。
不動産がらみの契約書ですが、私も過去にこんな経験があります。それは自宅を一般の方に売却したときです。間には不動産業者が入りましたが、このとき警戒したことがあります。それは「不動産業者は売主側か、買主側か。」です。
売主側であることを期待したいのは当然です。ですが私は最悪を想定しました。つまり不動産会社が買主側であることの想定です。契約日前に見本を不動産会社から受け取りました。そして契約書は買主側に都合よく書かれていると想定して一言一句ペンを片手に吟味しました。わからないことは全て事前に確認と質問をしました。
こういう状況ではとことんネガティヴ思考で状況を見ることが重要になると思うんです。実際に契約書を見ていたら「ん?」という箇所があったんです。即、交渉して書き直してもらいました。そのくらいに契約は神経を使う事です。
そして不動産投資をしようと行動するところまではいい。けれども、実行するからにはとことん調べて人任せではなく自分で詳細に吟味しなくてはいけないということですね。