さて、今朝の日経新聞記事によれば、個性的な小さな店舗があるそうです。それは海苔弁専門店と、一冊の本を売る書店です。いずれも意識されている想定は「個」です。
具体例を挙げます。海苔弁専門店は「海苔弁 山登り」というお店です。こちらの店舗は「登山後に食べる海苔弁っていいね。」が原点だそうです。
一冊の本を売る森岡書店は、1週間ほどで入れ替わるスタイルだそう。なぜ、そんなスタイルかと言えば読者と作者を結びつける狙いだそう。
こうした商いは2店にとどまりません。新聞記事によれば以下の例が挙げられています。
- スープストックトーキョ―(スマイルズ)の遠山社長の考え
「マーケティングはないし、当てに行かない」
「ビジネスの1つ1つが作品」
「私はつねに個人的に物を考えるんですね。世の中はどうだという風には考えない。」
「個商いの時代がやってくる」
この話を読むと驚きます。というのもビジネスはマーケティングを読む物で、世の中がどう動くかを読むのが当たり前だと思っていたからです。ましてやそれを企業を経営する方が「個人的に物を考える」ということにカルチャーショック並みの衝撃を受けました。
スープストックには一回だけ行ったことがあります。余談ですが、もう一度行ってみようと思います。
書籍も出版されているようです。

やりたいことをやるというビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡
- 作者: 遠山正道
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2013/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 檸檬ホテル (香川県)
- 100本のスプーン(ファミリーレストラン)
森岡書店銀座店のツイッターアカウントはこちらです。
森岡書店はこの記事が参考になります。もちろん、書店好きなので機会があれば寄ってみようと思います。一冊しか本を置いていないお店ってどんな感じなんでしょう。ちょっと緊張する気もするのですが。
「消費者の大半は平等であることを好まない。自分が特別であることを望むのだ。」
とか
「大きいことはいいことだ」という昭和的な発想は縮まると新聞では締めくくられています。
確かにファミレスなどの大手チェーンの店舗やショッピングモールは安心して利用できる反面、「どこも同じで面白くない」欠点があります。
私も最近は初めての街に行ったときはなるべく個人商店に入ることが増えています。
サイトを読むと森岡書店とスープストックトーキョ―(スマイルズ)の遠山社長両者の関連が記載されています。
たとえば、今回の銀座店には食べるスープをコンセプトにしたスープ専門店「Soup Stock Tokyo」などを手掛ける株式会社スマイルズの遠山正道さんが参画してくださっているのですが、そうなるに至った経緯はまさにその典型です。
多くが無味乾燥的なビジネスモデルがある中にあって、こうしたスタイルは珍しいと言えます。
とても面白いので、どんどんこのようなビジネスモデルが増えて行けばいいと感じました。