今朝の日経新聞では国が花粉症の対策に取り組んでいることについての話題です。新聞には 花粉症の患者が増えた背景や歴史が記されています。また国が取り組んでいる対策や現状が記されています。国も何とかしようとしているようですが、正直なところ抜本的な対策は近年で解決するのは無理だということがよくわかりました。
抜本的対策としての杉の植え替えについてですが、 単純計算で植え替え完了するのは気が遠くなる先の事です。最低でも170年、場合によっては200年くらいかかるようです。こうした対策を進めていくことは必要ですが、私たちはとりあえず薬などで凌ぐしかないとわかりました。幸い私の場合は薬が合うのでなんとかなります。出来るだけ早めに服用して症状を軽く済ませることが現実的なようです。
以下、日経新聞記事よりまとめました。
スギ花粉の元凶である国内の杉が増えた理由
- 戦後の森林政策が大きく影響した
- 全国で木の伐採が進んだ
- 森林荒廃で土砂崩れの問題が発生した
- 国主導で成長スピードの速い杉の植林が進んだ
- 住宅向けに大量供給面で貢献した
- 昭和の後半に入り花粉症の広がりが深刻化した
- 高度成長期に整備された人工林が大きな原因
花粉症に悩む人は増加
日本国内
- 東京都の調査では花粉症の悪い人の割合は2016年度で45.6%
- 10年前より17.4ポイント上昇している
米国
- 花粉症などによる鼻炎が一人当たりの労働生産性を下げているとの研究がある
- 一人当たり600ドル(6万円)
林野庁が行っている対策
- 花粉が少ない新品種を開発
- スギ花粉の撲滅を目指している
- 花粉症対策杉の苗木は全国の種苗事業者が生産し7年頃から生産が伸び始めた
- 16年度には533万本を生産し5年間で4倍増化(苗木全体の25%に達する)
- 32年度まで比率を7割まで高める目標だが 課題は多い
杉植え替えの現状
- 現在のペースでは年間2100から2600ヘクタールを賄うのがやっと
- 全国にある杉の人工林は440万ヘクタールある(ということは、全国にある杉の人工林を植え替えるには170年くらいかかる計算になりますよね)
- 苗木の生産も植え替えも数年で完了するのは難しい
国内の林業の低迷による事情
- 国産材が伐採されない
- 木材の生産額は40年前と比較して7割減
- 80年をピークに現在は⅓
- 林業事業者は5年前より1割減っている
- この状況を反転させるには木材の伐採と活用が必要だ
その他
- 今春施工の森林経営管理法で市町村が主体になり放置された民間林の活用を取り入れる
- 工務店や家具メーカーを支援する仕組みの法案も提出されている
- 三谷町担当者は国産材を使うことで花粉対策になると都内で開かれたシンポジウムで訴えている
- 治療薬の開発に期待
感想
国が花粉症対策を講じていることはよくわかりました。ただ一つ気になったことがあります。それは工務店や家具メーカーを支援する仕組みの法案が提出されていることです。
工務店や家具メーカーを支援したとして根本的解決にはならないことが分かっているわけです。もちろん、それでも何らかの動きを示したい思いは理解できます。けれども近年中に解決できないとわかっている範囲に国の資金を投じることに疑問を感じます。
花粉症の根本的な解決は国中の杉が植え変わらなければならないわけです。であるにも関わらず工務店や家具メーカーが少しばかり国産杉を使用しても焼け石に水であるのは明白です。花粉症対策に便乗したにすぎないのではないかと思われてもやむを得ないと思うのです 。
私は今朝からスギ花粉症の薬を飲み始めました。毎年淡い期待を持って薬を飲むのを見送っていました。
「去年までは花粉症だったけれどもしかしたら今年は症状が出ないのではないか。」
そんなはずはないのに症状が出ていない時には、私が明日明日花粉症で苦労することになるとは思いたくない心境になってしまうのです。
結論として自分が花粉症であることが事実であればできるだけ早めに薬は飲んだ方がいいのです。そのことを痛感したのは2年前に入院したときのことです。花粉症の薬を病院にお願いして処方してもらいました。
いつもなら自己判断で花粉症の薬を飲む時期が遅れがちで飲み始めても飲んだり飲まなかったりという状況でした。ところが入院中には当然処方された薬は毎日きちんと飲む必要があります。
その時私は久しぶりに早めに正確な服用をしました。するとどうでしょう。その年は花粉症の症状が全くと言っていいほど出ませんでした。一度花粉症を発症してしまった場合は薬を飲むしかありません。
私は20年くらい前に初めて現在飲んでいる花粉症の薬を飲むまでは毎年猛烈な苦しみを覚えていました。寝起きと同時に鼻のつまりに始まり喉の痛み鼻水くしゃみ喘息のような咳寝不足状態に陥っていました。ところがそんなひどい症状も合う薬を飲んだところそのように症状が軽くなったのです。さらに住環境の影響もあるのか現在の住まいでは比較的花粉症の症状は軽くて済んでいます。
ちなみにその薬とはあのアレグラです。(以前、症状が強かった時は別の薬でした)最近は市販もされているので薬局で買えるようになりましたね。私は毎月内科医院に通院していますので、その時に処方して頂いています。
この記事は音声認識入力で記入しました。