今回は2年前の脳出血の後遺症で右半身マヒのある(いわゆる片麻痺)私のバッグと荷物事情をお話します。
なお、申し訳ございませんが、具体的な商品を紹介することは控えさせて頂きますのでご了承ください。
結論を言えば、現在は小型のナイロン製リュックで仕切りの多い物を利用しています。
また、片麻痺があることで、オシャレをあきらめたくないと思っています。
過剰なオシャレではなく、片麻痺があるからといって、ダサイ格好をしたくないのです。
もちろん、それには私の現在の程度がそれほどひどくないという状態があってのことでもあります。
ですが、「ダサい格好をしたくない。」という思いが改善したいという気持ちのきっかけにもなることがあります。
実際に私は、そうした思いがかなりのモチベーションとなり、現在に至ります。
詳細は機会を見て少しずつお話したいと思います。
今回はそのうち、バッグ事情にまつわるお話です。
片麻痺って何?
片麻痺とは
片麻痺とは、体の中心から見て左か右のどちらか半分にマヒがある症状です。
また、片麻痺の症状はリハビリや状況でも症状は変化します。
原因は脳梗塞や脳出血直後に見られます。
マヒの程度は人によって様々です。
脳梗塞、脳出血は血管系の疾患です。
日本人には非常に多い病です。
原因はハッキリしているケースとよくわからないケースがあります。
私は後者です。
私の片麻痺事情
私の場合は、40代も最後の時期、突然の脳出血が原因で片麻痺の症状が残りました。
ただし、病直後は全く動かなかった半身ですが、リハビリで
「パッと見た目にはマヒがあるとはわからない」
くらいにまで改善しました。
けれども、感覚のなさをはじめ、少しでもストレッチや体をほぐすことをサボると、あっという間に症状が変化する兆しを伴います。
だからこそ、毎日の運動は欠かせません。
また、見た目にはわからないので説明も難しいのですが、生活では危険や不便が伴います。
例えば一見、普通に歩いているように見えても、例えば背後から不意に誰かが接触した場合はバランスを崩して転倒しそうな危うさがあります。
二本足で歩いていても、実際は1本足で歩いているような感覚だからです。
ですから、できるだけ混雑しているところには一人で行かないように注意をしています。
同じ理由で階段では必ず手すりに手を掛けます。
また、不意に狭い所から追い越しをされると接触して危険です。
道を歩くときにはできるだけ端によって、隙間から不意に追い越されないようにしています。
もちろん、こちらから道や通路を空けて急いでいる人は先に通す工夫もしています。
不定期に部分的な痛みが出ます。
同時に、マヒのある右側は筋力が低下しやすいので、こまめな運動が必要です。
片麻痺には、まあまあ都合が良いリュック
こうした状況があるので、バッグは当然、リュックを使用しています。当初はショルダーバッグを使っていたのですが、右肩に掛けるとどうしても肩から落ちてしまうのです。
リュックも同じで、ときどき右からショルダーがずり落ちていることがあります。
ですがリュックの方が圧倒的に落下のリスクが少ないわけです。
さらに肩からショルダーがずれていることに気付けないので、リュックをつかうことにしました。
幸いに現在はリュックがブームです。ですので選択肢が多い事は良かったと思っています。
はじめは無印のナイロンリュックを使っていました。これは一番、応用が効きます。(現在、販売無し)
そのあと、荷物の量に合わせていくつかのサイズを購入しました。
リュックは左右のバランスがとれますし、両手が空くので片麻痺のある私にはまあ、適しています。
万能ではないリュックのデメリット
ですが1つだけデメリットがあります。
それは中身が取り出しにくくなることです。
理由のひとつに、リュックの「縦に長い構造」にあります。
リュックは背中に背負いますので、縦長のシルエットです。そうすると物を入れた場合、物が底に溜まります。
そうすると荷物を取り出すときに不便が生じます。
- 見えにくい。
- 取り出しにくい。
つまり、どこに何があるかわからなくなる。わけです。
特に私は右手の感覚がかなり鈍いので、リュックに手を突っ込んで物を探すことが実質不可能です。
左手を使えば良いのですが、あまり効率的ではありません。
となると、目で見て「どこになりなあるか」がわかる状態がベストということになります。
リュックのデメリットを改善する形状とは
その対策として次の方法があります。
- 仕切りの多いリュックを使う
- 仕切りのグッズを使う
- ポーチなどに小分けする
- 荷物自体を減らす
いずれも試しました。
「4」に関しては限界があります。
「3」に関しては、結局ポーチを開け閉めする手間が増えます。
右手にマヒがあると物を落としやすいのです。
ですので例えば、トイレで化粧直しをするためにポーチを開け閉めするワンアクションは負担になるのです。
私の場合、ポーチを使うのは、ごく一部の「滅多に使わないもの」に限ります。例えばボールペンとメモ帳のなどです。
「2」の仕切りグッズですが、調べてみると結局はそれ自体が荷物になってしまうのです。
そこで結局「1」の選択をとりました。(仕切りの多いリュックを使う)
小型で仕切りの多いリュックに落ち着きました。
ただしこれも、物によっては結局は「2」と同じことになります。
そこで通販で重量をチェックしつつ探しました。
そのリュックはとても使いやすく、そこそこ気に入っています。
ただし、荷物はそれほど入りません。
帰りに買い物をしたいような時には、少し容量の多い無印のリュックを使っています。
そもそも荷物を減らすためにどうすれば良いか
ただし出先で急に買い物をしたくなると困るのです。
今だについつい、自分のキャパを忘れて買い過ぎてしまうことがあります。
ですので最近は次のように方針を変えるように注意しています。
- 平日、一人で出かけた時は基本的に買い物はしない。
- 実店舗の買い物は休日、夫と一緒の時にする。
- もしくは通販を使う。
平日、一人の時は買い物を原則、しない。
と決めてしまうと、バッグは小さい物で良くなります。
また、先日見たミニマリストしぶさんの「手ぶら」という方針を見て、こう考えたのです。
- 私も、もう少し荷物を減らすことを考えてみよう。
- きちんと、考えて見れば何か良い方法がみつかるかもしれない。
- そうすれば、もっと身軽に歩くことが出来るに違いない。
- マグボトル→(軽量化)→プラスチック製ボトルはどうか?
- 財布→(軽量化)→薄型&小型化
↓
もっと減らせる持物はないか?
↓
そもそも、必ずしもリュックでなくても可能になるのではないか?
・・というようなことです。
ちなみにですが、私は2年前からつい最近に至るまで、一般の方の荷物に加え、外出時のアクシデントに備えて例えば次のような物を持ち歩いていました。
↓
- 右足の装具(現在はサポーターで良くなったが万が一に備えて当初使っていた医療用の装具を持ち歩いていた)
- 靴の中に違和感を感じたり、装具やサポーターを付け替えるときのために靴ベラを持ち歩いている。(長さ20㎝くらいのもの。よくある7~8㎝くらいの小さい靴ベラは使いにくいのでダメ)
- ステンレスマグ・・緊張して冷や汗をかいたり、自販機が見つからないときのために必ず水を入れて持参
↓
最近はここから少し前進しました。
- 装具と靴ベラを持ち歩くことを思い切ってやめたのです。
- その代りサポーターを装着しています。
一時、サポーターを外すことにも挑戦したのですが、ちょっと無理があるようなので今も使っています。サポーターとはスポーツ用の物で、足首に装着するタイプです。
「たいした効果はない」
と思われますが、私にとっては効果はそれなりにあります。
例えば歩き始めはどうしても足元がふらつきやすいのですが、サポーターを付けていると、足首が固定されるのでふらついたときに捻挫などの予防になります。
また、いくらか、ふらつきが軽減します。
ただしデメリットもあります。
それは、足首が固まりやすいことです。
特に冬季は階段を下りる時に、右足首が曲がりにくくなることがあります。
こうなった時には意識して階段の上り下りをするか、自宅で足首を動かすしかありません。
使いやすいリュックとおしゃれの両立は可能か
実は現在使っているリュックを通販で探しているとき、候補にしたリュックは年配の方が使っていることが多いと気付きました。
もちろん、30代~使っている方もいるのですが、街で見かけると圧倒的に70代以降の高齢の女性が使っています。通販のレビューを読むと、娘が母の日や誕生日にプレゼントで買っているようです。
ですので、物は良いのです。けれども
いくら使いやすいとはいえ、
「これはどうしたものだろうか。」
と考えました。
そして通販サイトをもう少し調べてみると、機能もデザインもそっくりなのに、
- 値段は安い
- デザインはもう少しシンプル
- ノーブランド
- 某メーカー品より軽い
という物を発見しました。
調べてみると、推測ですがこれは先ほどの高齢者の方が多く使っているとあるメーカーのリュックの製造メーカーが作っているものではないか?という気がしました。(真相は定かではありません。)
とにかく、これならデザインは多少似ているけれども、それをさらにシンプルにしたようなデザインです。これなら、機能の良さを活かしつつ、服装を選びません。
例の某メーカーのリュックとかぶりません。
というわけで、それを購入して使っています。
ただし、今後、目標としては荷物を減らして、小さくてコンパクトな斜め掛けショルダーに変更することを考えています。
小さく軽いショルダーなら、左肩限定でも負担が少ないかもしれません。
実現するかは不明ですが、現状はそんなところです。
「誰が見てもおしゃれ」
というわけにはいきませんが、少なくとも
「ダサイ」
とはならないで済んでいるのではないかと推測します。
体の機能のために、「ダサい格好をしなくてはならない」とは限りません。
(先ほどのリュックがダサイという意味ではありません)
選択肢は限られますが、考えたり工夫することはできるということです。