今回は多数の著書を出版している佐藤優氏の著著を紹介します。
もくじ
- この本を読む事をおすすめしたい方
- 内容紹介
- 著者略歴
- 氏の 驚くべきインプットとアウトプットの絶対量とは
- インプットを高める方法とは
- アウトプットを高める方法とは
- 知的活動のインフラをどう整備すればいいか
- まとめ
調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 (SB新書)
この本を読む事をおすすめしたい方
- 情報過多で「どの情報を得れば良いのか」わからなくなっている方
- アウトプットが大事だと言われても、具体的にどうすれば良いかわからなくなった方
- 知的活動のためのお金について、貯める、使う、のバランスをどうすればいいかわからなくなった方
内容紹介
AI時代の知性の磨き方
「月に500冊の本を読み、1200ページの原稿を書き、130人と面会、1日4時間をインプットに充てている」と語る作家・佐藤優氏。
そんな佐藤氏が毎日実践している、知的生産(「読む・書く・考える」の実践法)を、
初公開!
著者略歴
(「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤/優
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月執行猶予付有罪確定。2013年6月、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞
氏の 驚くべきインプットとアウトプットの絶対量とは
佐藤優氏はだいたい月に書いているのは、1200ページ、文字数にして50万字だそうです。こう聞くとびっくりしますよね。
通常、1冊の本の文字数は10万字が目安だと言われています。ということは佐藤優氏は毎月本5冊分の文章を書いているということです。
しかも、肝心なことは、その文字がいずれも、正確ではるかにレベルの高いものだということです。個人が趣味で書き散らかした日記のようなものではないわけです。
こうした執筆などの裏付けとして氏は毎月500冊以上の書籍、新聞は10紙に目を通すそうです。しかも読み流してはいない、というから驚きます。
つまり膨大なアウトプットを支えているのは、膨大なインプットであるわけですね。そして重要なのはその膨大な情報から、どうやって本物を引き出すかということだそうです。
インプットを高める方法とは
インプットには2種類のポイントがあるそうです。
- 理解力を作るためのインプット
- アウトプットのためのインプット
だそうです。
一般に言われているのは主に「2」に注目が向いているように思えます。
「1」の理解の土台が軽く見られてスルーされているかもしれません。
「2」は誰でも思いつきますが「1」は根気が必要だからですね。
「1」の具体的な知識、教養では高校レベルのそれが不可欠だそうです。
基礎知識がなければ、情報があっても理解できないものがたくさんあるとのことです。
佐藤優氏がすすめる学び直しの書籍一覧が掲載されています。
- 社会科系は山川出版社の書籍、
- 化学系は講談社のブルーバックス、
などです。
アウトプットを高める方法とは
大事なのは得た知識を自分のものにすること。
そのためにはノートを準備する。
そしてノートに手書きであらゆることを書く。
- スケジュール、
- やるべきこと
- 執筆のアイディア
- 語学の練習
・・
何でもノートに書くのだそうです。
デジタルノートは情報のゴミ箱化に注意が必要だそうです。
情報を得たならば
- 賛成
- 反対
- この点は違うと思う
といった批判的思考力を持ち、うのみにしない事だそう。この前提となるのが読書ノートなのだそうです。
以外だったのはこうした訓練は話すことより書くことの方が効果的だということです。
そして批判的思考力を高めるには例えば新聞は複数を読み比べる。そして何が違うのかを考えることだそうです。
知的活動のインフラをどう整備すればいいか
お金は入りと出がありますが会社員の場合、入に関して自分で操作できる部分はないに等しいそうです。ですので考える余地があるのは出になるわけですね。
最近、よく言われている「自分へのごほうび」も「自己投資」も会社員は限界の目安があるわけです。
この本によるとその目安は以下だということです。
- 娯楽費の月額目安・・可処分所得の20~25%が目安
- インプットに使う月額目安・・可処分所得の10%まで
情報活用力の土台は取り分けの発想で
- 貯める・・国債を買う、など・・一年間の可処分所得の半分
- 殖やす・・株式投資・・売却益ではなく配当金で
- 残す・・子ども名義の積み立て、生命保険
まとめ
- インプットとアウトプットもどちらも大事ですが、特にインプットでは理解を高めるためのインプットは意識をしないとおざなりにされがちです。
- この本におすすめのインプットの基礎知識を高める本の情報があります。
- インプットの極意は得た知識を自分のものにすることです。
- アウトプットで大事なのは得た知識や情報を、自分の頭で考える訓練を積む事です。
- そうやって複眼思考を持ち、表現につなげる訓練になるわけですね。
- また、こうした知的活動にはお金が必要です。
- いくら自己投資とはいえ、無制限に使えるわけではありません。
- 自分でその上限を意識してその範囲に抑えることを忘れないようにすることが大事ですね。
調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 (SB新書)