「持ち家か?賃貸か?」
多くの人にとって永遠のテーマであるようなこの課題です。
今回は、アフターコロナの我が家の住まいについて、考えてみました。
「持ち家か?賃貸か?」ってつまり、こういうこと。
住まい選びはだいじですよね。
でも我が家では、今後の住まいをどうするかが決まっていません。
つまり現在は賃貸住まいなのです。
そこで気になるのは
「持ち家か?賃貸か?」
という永遠と思われる課題です。
そんな折、たまたまこんな話を目にしました。
この議論を、何かを「購入して所有するのか、購入せず都度払いにするのか?」という風に抽象化して考えれば、例えばこれはソフトウェアをパッケージで買うのか、(近年増加している)月額払いのサブスクリプションで利用するのかの違いと「ほぼ同じ構図」であることがわかります。
「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)より引用
つまり、賃貸か持ち家かという選択基準は、アマゾンからの買い物と同じ課題だと言う事です。
例えばアマゾンから本を買うとき、
- 定価で一冊ずつ買うなら持ち家の買い方と同じということです。
- Kindle Unlimitedで読むなら、賃貸の利用の仕方と同じということです。
本を定価で買ってしまえば、自分のものになります。
いっぽうで、Kindle Unlimitedで利用すればいずれ返さなくてはなりなせん。(10冊を超えて別の本を新たに追加したい場合)
要は持ち家と賃貸の違いで判断が迷う時には、アマゾンで本を買うなら定額で買うか?それともKindle Unlimited(サブスク)で買うか?自分ならどちらにメリットを大きく感じるかを目安にするのも一つの方法ですね。
(そもそも本を読むのか、読みたい本がKindle Unlimitedにあるかどうかなどの違いはあります。)
その他にも、それぞれのメリットとデメリットがあります。
家はお金の損得以外の選択基準も大事
我が家の場合、結婚して25年以上経過しています。
その間、結局はほとんどを賃貸で暮らしました。
過去に家を新築したことがあります。
ですが、結局、夫の転勤で2年しか住めませんでした。
というわけで現在も夫が転職するか、リタイヤしない限りは、賃貸に住まざるを得ません。
もともとは完全に自分で所有する持ち家を選びましたが、状況がそれを選択しつづけることができませんでした。
選択基準はお金だけではない
他には持ち家と賃貸を天秤にかけた時、多くは金銭的な比較をする例が多く見られます。確かに家とお金の関係は大きいです。
けれども、実際に様々な住まいで暮らした経験で実感したことがあります。
それは時に、お金の損得から外れた住まいの選び方もあるということです。
例えば非常に共感したエピソードがあります。
それは、このコミックの何巻かに掲載されていました。
主人公のお父さんは数学の教師です。常に冷静で合理的な判断と洗濯をする人です。
ところがある時、高校生である主人公は、今住んでいる一戸建てが、とてつもない住宅ローン金利を払いつつのものであることに気付きます。
そこで聡明なお父さんがなぜ、そんな選択をしたのか疑問に思います。あるとき主人公はお父さんに質問します。
その返答は意外なものでした。お父さんは住宅ローン金利の損を熟知していました。それでも家族に、安全でゆったりして清潔な住まいを与えることを優先した選択だったのです。
つまり時として金銭的には損をしても、デメリットではないこともあるんですね。
実際に自分たちがどう感じるか、です。
その場合、持ち家の方が、心豊かに暮らせると判断し、かつ、それを家族も望んでいるのなら持ち家をあえて選択することもあり得るわけです。
今、何でもかんでもお金で判断しようとする傾向があります。
その場合、自分たちが望む生活を見失ってしまうことがあります。
住まい選択の基準は、お金以外に重点を置いても良いわけです。
時間は取り戻せない
私もこれまでは状況でやむをえないとはいえ、賃貸が良いと信じて来ました。
けれども50代に入り気が付いたのです。
それはもう過ぎた日々は戻らないということです。
結局、長い期間を賃貸の半端な空間で過ごしてきました。
確かに金銭的にはその選択は安全圏です。
一方で事例の1つとしてですが、妹一家はの場合です。
妹一家は、聞けばかなり高額な住宅ローンを組んで戸建に住み続けています。
先日、たまたま聞いておどろいたのですが、ローン負担はかなりあるようです。
いっぽうで、金銭的には負担が大きいけれども、長い期間をゆったりとした空間で過ごしてきたわけです。
こうしてみると、金銭的管理では合格だったかもしれない私の選択が、必ずしも正しいとも言い切れません。
もちろん、賃貸だからこその自由や気楽さがありましたから、後悔はしていません。
50代以降の住まい選びは自分たちの気持ちが最優先
もっとも、既に50代に入った私たち夫婦は、新たに大きな住宅ローンを組んで家を買うことはあり得ません。
現在は夫の仕事の都合上、転勤の可能性がゼロではないことや、適切な場所の判断がまだつきかねている状況です。
というわけで現在はとりあえず賃貸を選択しています。
また、一度家を買ってしまえば、それ以降の変化(売ったり買ったり)が難しくなります。
これから世の中の変化が目まぐるしいであろうことを考えると、賃貸が無難だろうという選択をしています。
いっぽうで、本当に気に入った場所があれば、家を買うという選択も視野にあります。ただしその場合は、年齢のこともありますから、ギリギリの価格ではなく、自分たちにとってある程度のゆとりのある価格でなければ、買うことはないでしょう。
脳血管疾患経験のある住まい選び
また、私が数年前に脳血管疾患をやってしまったという事実は、大きな足かせです。もちろん現状維持をしつつ、改善できるように日々、工夫をし続けています。
いっぽうで、こういう状況は、住まい選びについて選べる選択肢がかなり狭まります。例えば坂が多い地域や、治安が悪い地域や、街の歩道などが狭くて整備されていないような地域、雪が降る地域は選択外・・などです。
坂が多いと自力で移動できませんし、治安が悪いとモタモタ歩いていると危険ですし、歩道が狭いと足元が危険です。
賃貸はどうしても、家の設備などが売り物件に比べて劣る傾向にあります。(すべてというわけではありません。)
今の住まいは賃貸ですが、お風呂の設備がかなり良くないので、それが小さなストレスになっています。
最近、何となく思う住まい像
そういうとき、最近は繰り返し思うのです。
「小さくてもいいから、再び自分仕様の戸建で、新しく良い設備の家で暮らしてみたい。」
合理的に考えれば確かに賃貸が無難です。
いっぽうで本音は
「良い場所と予算が合えば、戸建の持ち家に再び暮らしてみたい。」
という考えも捨て切れていません。
そのぐらぐらした考えが、結局どこに着地するかはわかりません。
同時に、何をきっかけに決断するかも今はわかりません。
アフターコロナで働き方が変われば住む場所も変わるかもしれない
今回のコロナ流行で、もしかすると夫の勤務先では、大きな働き方改革が出ることもあるかもしれません。
現在は通勤が必要なので、駅近で利便性が良いことを優先しています。
一方で例えば、出社の頻度が少なくて良いなどに変われば、都心から離れた場所でも住む事が可能になる事もありますよね。
こればかりは未知ですが、もう少し様子を賃貸に住みながら見守りたいと考えています。