はじめに
「私たちは、学校で、片付けを習っていません。」
しばしば、このようなお話を耳にすることがあります。でも、本当にそうでしょうか。確かに授業に「片付け」という時間はありません。
けれども、学校は長時間を多数の人が過ごしますが、限りなくスッキリとしています。それはまさに、学校が間接的に適切な物の持ち方や散らからない収納方法のヒントを常に私たちに教えていた、と言えます。
学校には必要な物が適切に配置されている
学校にあれだけ多くの人がいても乱雑にならないのはなぜでしょうか。それは次のような理由です。
- 私物置き場が各自決まっている
- 備品、消耗品の置き場所が決まっている
- 使った物は、その都度すぐに元の状態に戻している
- 長期休暇の前には各自、私物を家に持ち帰っている
- 毎日掃除をしている
- 学校生活に無関係の持ち物の持ち込みが禁止されている
これを家庭にあてはめてみます。
- 家族の持ち物の置き場所を決める
- 家族の共有物の置き場所を決める
- 使ったら元に戻す
- 定期的に持ち物の見直しをする
- 毎日掃除をする
- 使っていない物は家に持ち込まない、早めに処分する
どうでしょうか。
このように、学校が散らからない理由をそっくり家に取り入れればスッキリ暮らせそうです。
余分な物が増えて、乱雑になるのは
- 物の置き場所が決まっていない
- 使った後に元に戻さない
- 持ち物の見直しをしていない
- 掃除の頻度が少ない
- 使っていない物をそのまま保管している
ということが理由ということになります。
さいごに
スッキリとしているけれど、必要な物がきちんとそろっている暮らしのヒントは、実は「習っていない」と思われている学校にあるのです。
私たちは、適切な物の持ち方、収納の方法を実は学校で習ってきているのですね。物が多すぎて「スッキリ」のイメージがわかない場合は学校の基準を思い出すと良いです。