物を減らすポイントは実は他人との距離感にあります。というのも、人がたくさん物を抱えてしまう原因のひとつに、「他者と自分との位置関係」が大いに関係しているからです。
考えてみてください。洋服を選ぶとき、本当に自分の好みだけを意識していますか?そうではありませんよね。その服を着たときの○○さんの反応などを無意識に想定しているはずです。
物を選んでいるのは他人になっていないか
また、ソファを選ぶときはどうですか?ママ友の○○ちゃんのママが遊びに来たときに「素敵なインテリアね。」と言ってもらえることを無意識に想定していませんか。
また、バッグを選ぶとき。口に出さなくても、同僚の○○さんに「悔しいけど、私よりもいいもの持っている。」と思われることを想定していませんか。
とにかく、こんな感じで私たちは自分の物を選んでいるようで様々な場面において他人の軸で物を選んでいるのです。
自信のなさが他人を意識させる
この場合、他人を意識した物選びをしてしまうのは、ズバリ自信のなさから来ています。また、無意識に自分と相手を比較しているのです。仮に何かの条件を軸に比較したとして、それが関係性の全てではないのに・・です。
そして無意味な劣等感は他人との比較から
- 近所の○○さんから「センスが良い服を着ている」と思われる服を選ぶのは、洋服のセンスという劣等感が自分にあるという事。
- ママともの○○ちゃんのママに「素敵なインテリア」と思ってもらいたいのは「素敵なインテリアを用意できる経済力」に対して劣等感があるです。
- 同僚の○○さんに「いいものを持っている」と思われたいのは仕事の上での劣等感があるのです。
劣等感が物を増やす
つまりは劣等感が本意ではないものを増やすのです。劣等感から選び出されたものは本当に自分が必要なものではありません。
いずれ、それらは手放したくなる時がやってきます。
つまり、物を減らすカギとなるのは実は人との関係性を自分がどう解釈しているかにあります。
劣等感は本来、自分の問題
劣等感とは本当は自分の問題であり他人と比較するものではありません。昨日の自分より今日の自分、半年前の自分より今日の自分、一年前の自分より、今日の自分と比較して上回っていればそれが最上です。
そういう感覚を持てば、他人軸で物を持とうとする必要がなくなります。何を言われようと、どんなものを持っていようと、他人は他人、自分は自分と全く気にすることがなくなります。
物を減らすカギは、実のところ、物そのものではなく、自分の内面にあります。