簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。合理的な家事、少ない服で暮らす、家計管理、お金、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる暮らしの追及

「食べ放題」は得か損かばかりではないけど、こんな考えもあります



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

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はじめに

私は食べ放題には行きません。特に小食というわけでもありません。今は行くのをやめました。理由は「得ではない」からです。むしろ、損すると思っています。だから、行くのをやめたのです。なぜ、食べ放題が得ではなく、損なのか、そのことについて触れたいと思います。

「得」をうたう商品の多くは、たいていの場合、本当は得ではない

先日、テレビで食べ放題を提供している飲食店の食事の様子が映し出されていました。食べ放題に来たある女性は、次々と料理を注文します。そして、最後には「元を取れた。」と大満足して帰りました。この様子に私は違和感を覚えたのです。(テレビ番組と同じではなく)例えばですが、料金はこのような結果となりました。

大食いの人が食べた場合の料金比較

食べ放題料金         1,780円

通常料金           2,400円

得した金額           620円

女性は、「620円分も得をした。元を取った。」と喜んで笑顔で店を後にしました。そして店の人は「正直、あんなに食べられると赤字です。」と苦笑いするという様子でした。

この女性の場合は、通常よりかなりたくさん食べることができる方のようで、例外パターンでしょう。普通の人は、この女性のように食べる人は滅多にいないはず。とすれば、普通の食べっぷりの人が食べた場合は、せいぜい(例えばですが)その店の場合では通常料金換算の場合、せいぜい2100円分程度ではないでしょうか。とすると料金の比較はこのようになります。 普通の人が食べた場合の料金比較

食べ放題料金        1,780円

通常料金          2,100円

得した金額          320円

この比較を見ると「どっちも結局は得しているでしょ!」と思うかもしれませんね。確かに数字だけ見れば得していると見えて当然です。けれども、大食い可能な女性と、一般的な普通の人が「食べ放題」を意識しなかった場合、つまり腹8分目~10分目で食事をストップした場合の料金は果たしていくらほどだったはずでしょうか。

あくまで推測と例えですが、この程度でないかと思われます。

大食いの女性の場合

食べ放題料金                1,780円

通常料金で腹8~10分目でストップした場合 2,400円

差額                     620円→食べ放題料金の方が得

 

普通の人の場合

食べ放題料金                1,780円

通常料金で腹8~10分目でストップした場合 1,200円

差額                     580円→通常料金の方が得

 

「元を取ろう」として食べた分は、本来食べたい分ではない

もちろん、普通の人でも食べようと思えば「元を取る」分、食べることはできます。けれどもそれは「元を取ろう」と思って無理しているから食べられるのであって、本当に自分が食べたい量ではありません。

この「無理をして、元を取ろうと思って食べた分」は、果たして本当に得なのでしょうか。私は得ではないと考えます。おそらく、大食い女性は「食べたくて食べた量」が食べ放題料金を超えていますから得です。けれども、こういう方はそう多くはありません。

食べ放題料金を選んだ事で、実は余計な買い物をしている

普通の人は腹8分目~10分目は食べ放題料金を下回っています。仮に結果は「元をとった」としても、それは「無理をして食べた分」ですから本当の得ではありません。

つまり、普通の人の場合は通常料金でも十分満足していたところを、食べ放題料金を選んだことで余計な買い物をしたことになります。

店としては、番組では大食い女性に「困った」と言っていましたが、まともな経営をしている店なら実際はそのような人が来ることも想定しているはずです。ですから、どんなに食べても店が赤字になることはありません。テレビ番組で「赤字です。」と答えているのは演出だろうと思っています。

さらに実際は「普通の食欲の人」が大半ですから、店は食べ放題を選択してもらうことで売り上げを伸ばすことができるのです。同時に、客が店の利益分を食い尽くすことは普通の経営状態の店であればあり得ません。

本来満足したはずの量より無理して食べることは得ではない

それはさておき、重要なのは「普通の食欲の人が『得したい』と考えて食べ放題を選択すること」です。普通の食欲の人が食べ放題を選択した場合、本来満足したはずの量よりも無理をして余計に食べてしまいます。そればかりでなく、余計な料金がかさんでいることに気がつかなくてはなりません。

日常にも「得しようとして無理して食べている現象」が多数ある

実は、このことは他のことでも多数、あてはまることがあります。

  • ポイントがつくからクレジットカードを使う
  • ポイントセールだから買い物をする
  • バーゲンだから半額の服を買う
  • まとめ買いすると割引になるからまとめて買っておく
  • 一日フリーきっぷを使うと得だから買う

(前回の記事で紹介しましたが、行程によってはそういうこともあるので注意しましょう。)

  • 値上げする前に家電を買う
  • 来年の冬のために今年のバーゲンで服を買う

必要とするタイミングに必要な物をピンポイントで手に入れる方が得

一番得なのは、予算の範囲であれば、自分が必要とする物だけを必要とするタイミングで手に入れることです。価格は時々変動しますが、いざ、使おうと思ったときに自分が本当に必要とするかはわかりません。もしかすると、新しく出ている物の方が良い場合もあります。また、物は時の経過とともに下がる物が多いです。

ただし例外もある

ただし、食べ放題利用には、例えば親族が集まって食べるとき、容易の手間を削減できたり、レジャー感覚で非日常を楽しむなどのメリットもあります。年齢や食の好みに合わせるのは大変ですが、食べ放題ならそれが簡単にかないます。 なんといっても準備も後片付けもいりません。

さいごに

得しようと思うと、帰って余計な物を買い、無駄に腹をはち切れるほど食べたり家に余分な物が増えたりするのは本当の得ではありません。このことに気がついてからは、物を買うときもそうですが、飲食店でも食べ放題などではなく、単品で食べたいものを落ち着いて食べる選択にしています。 ただしこのような計算だけで利用するわけではなく、非日常を楽しんだり、みんなでワイワイするメリットもあります。