「余分な物を持たない暮らし」と、「欲しい物を買わない暮らし」は違います。そして「必要な物」が持つべき物で「欲しい物」を安易に手に入れてはいけないというのは、本末転倒です。
「余分な物を持たない暮らし」って、実は「必要な物」だけではなくて「欲しい物」に敏感になる暮らしなのです。だから、「欲しい物」は積極的に手に入れた方が良いです。取捨選択を渦中にあって、「欲しい」と思うのは「食う、寝る」と無関係でも自分にとって必要なものです。
持たない暮らしは「欲」と正面から向き合うこと
ところが、このあたりを勘違いして我慢してしまうケースが多いんじゃないでしょうか。「必要な物だけを身の回りにおくべきであって、欲しい物は無駄だから持ってはいけない。」みたいに。
「欲」がハッキリするのは喜ばしいこと
余分な物を持たない暮らしをすると、「欲しい物」がクリアになります。だから一見、物を排除したはずなのに物欲が増したと錯覚をして困惑します。そうではありません。多くの人が模索するのは「自分が求めている物」がわからないからです。それは多すぎる物や、携わっている様々なモノを抱えているので見えにくいのです。
ところが、物を厳選すると、思考がクリアになります。そのためこれまで無意識に封印していた「良い意味での欲」が明確になるのです。だから、物を減らしたあとの「欲しい」は手に入れるべきものです。
持たないことが目的なのではないですよね?持たない暮らしは自分の「欲」と正面から正直に向き合うことです。