新年の準備を初めている方も多いのではないでしょうか。そこで気になるのは餅です。スーパーに行くと値段が安い餅、高い餅、価格の幅がいろいろあります。その違いはあるのかないのか?そうした疑問の答えをまとめてみましたよ。
高い餅、安い餅には違いがある
まず、結論を言います。高い餅と安い餅、やはり明確な違いがありました。
まず、数日前に買った我が家の餅を見てみます。以前は値段だけで選んだり、何となく選んだりしていました。でも、最近はサトウの切り餅と決めています。他の安価な物より少し高めです。でも、確実に安定的に美味しいので、これを買っています。
パッケージを見ると「国内産水稲もち米」だけを使用。とあります。
脇の方には「全国餅工業協同組合」と記された赤いマークが付いています。
よく見ると「これは国内産水稲もち米100%で作られていることを保証します。」とありますね。
裏の表示を見ると、
品名:切り餅
原材料名:水稲もち米(国内産100%)
とあり、実に素っ気ないほどシンプルです。
ところで全国餅工業協同組合って?調べてみました。ホームページからの引用です。
全国餅工業協同組合は、国内産水稲もち米のみを原料として使い、良質で安全・安心な包装餅を製造することを基本理念に、また原料もち米の安定確保と包装餅の品質・価格の安定を期するため、昭和49年7月に設立されました。
そして、ホームページ内には、
「もちとうもろこしでん粉」や「もち米粉」などの澱粉性原料を使用した安価な包装餅が作られるようになり、市場に多く出まわるようになった際には、組合員が結束し、「国内産水稲もち米100%」で製造したものであるという当組合の保証マークを制定して識別キャンペーンを実施し、本組合員が製造する国内産水稲もち米100%を使用した包装餅が餅本来の美味しさを持っており、かつ、安全・安心な食品であることの周知に努めてまいりました。
ということは、安い餅には餅米じゃなくて、もちとうもろこしでん粉、もち米粉などを使っているってことですね。
と言うわけで、数日前に買った、我が家にあった餅はきちんとした本物の餅という結論です。良かった。上記「サトウの切り餅」も全国餅工業協同組合の赤いマークがついていますね。
本物の美味しい餅の見分け方
つまり、まとめるとこういうことです。結論!
高い餅・・国内産水稲もち米を100%使用している
安い餅・・でん粉、もち粉など、餅米ではなく「粉」を使っている。原材料は餅米とは限らない。原料の産地も不明。
見分け方
全国餅工業協同組合の赤いマークを確認する
全国餅工業協同組合の赤いマークがあるか見る。これですね。 マークの意味です。
全国餅工業協同組合より引用
パッケージ裏を見て品名と原材料名を見る。
安いでん粉や米粉を使っていると、一例ですが、原材料名はこんな感じの品名が並んでいます。そして当然ですが全国餅工業協同組合の赤いマークが付いていません。
安い餅の原材料名の例
A:もち米粉調整品(もち米粉)、加工デンプン、グリシン、ph調整剤
B:水稲もち米粉、加工澱粉、醸造酢
いろんな商品を見て気付いたのですが、水稲餅米を使用していても、米ではなくて餅粉の製品もあることです。餅米ではなくて餅粉なので、ちゃんとした餅と間違え安いので注意したいですね。
安価な餅(風)が悪いわけではない。
もちろん、こうした製品が悪いというわけではありません。わかって買うなら問題ありません。特にちゃんとした餅にこだわらず、気軽におしることか、おやつなどを作りたいとか、餅巾着に入れるとか、そういうざっくりした用途に使うなら安価なのでお手軽です。
最後に
ただ、正月にきちんと美味しい雑煮や餅を食べるつもりの場合や、原材料やおいしさに注意を払いたい場合は、確認したいですね。赤いマークがあるかどうかを確認するのが手っ取り早くてわかりやすい判別方法だと思います。
これまで、スーパーでいったい何を基準に選んだら良いのかわからなくて困った方も多いのではないでしょうか。餅は製品の状態では違いがわかりにくい物ですしね。でも、明確な判断基準と品質の違いがあることが判明しました。これからは迷わずに選ぶことができると思います。用途に合ったものを選んで楽しい新年を迎えたいですね。