必要でないのに、なぜか「もったいない。」と感じて捨てにくいものがありますよね。それは箱です。箱そのものが綺麗であったり、「リサイクル店に売るときに高く売れるかも。」と思ったり、なぜか知らないけれど、箱を処分するのにためらいを感じたりすると捨てにくいものです。
箱を処分するとき、なぜかちょっとためらいがあった
もちろん、最近は思い切って箱は処分します。けれども、箱を潰す作業は、いつもなぜか箱を手にして少し間を置いてから・・そんなことが多いのでした。最終的に、処分はしますが即断をできないのは、何か引っかかるものがあるからなのでしょう。
箱入りは量産品の証
ところが、ある日、たまたま読んだ本の文面をきっかけに踏ん切りがつきました。これからは、潔く箱を処分できそうです。
僕は、たいてい、個人が作ったワンオフの品をオークションで買っているので、「箱入り」には縁がない。
考えてみれば、確かに個人が作った品が箱を含めた状態で初めから販売される状況にはないんですよね。
「箱入りは価値がある」というテレビ番組の影響もある
普通、私たちが何かを買うときって、箱に入っているかどうかということを結構、意識しています。例えば,「なんでも鑑定団」という番組を観ていますと、必ず箱の有無で査定価格が変わっている様子を何度も目にします。ときに、品物は、ほとんど無価値なのに、箱があるので査定価格が大幅にアップということもあります。
リサイクルショップでは箱入りが高く取引されるけど
そういう状況を目の当たりにしていると、知らず知らず「箱」って価値がある。うっかり捨てちゃいけない。と思ってしまいますよね。リサイクルショップなどに持ち込んだ場合も、同様です。手放すために買ったわけではないはずなのに、なぜか使い始めても箱を保管しているという状況は、よくありがちです。
著者の場合は、
「箱入り」「箱付き」とあるだけで、「なんだ量産品か」とがっかりしてしまうのである。
箱入りが高く取引されるのは、欲しがる人がいるから。ただ、それだけ。
ということです。箱入りが価値があるというのは、巷で箱入りが高く取引されているというだけのこと。本当は箱自体に価値があるわけではないんですよね。価格は需要と共有の関係で決まります。箱入りが高く取引されるのは、単に「箱入り」を価値があると考える人が多いというだけの事に過ぎません。
箱そのものに価値があるわけではない
反対に、箱入りとは、結局、量産品に過ぎないという事実を、これを読んで気づかされました。
手に入れたものは、箱を捨ててしまう。僕は使うためにしか自分のお金を出さない。開封しないで仕舞っておくことはない。あとで売ろうとも考えない。
意図的に、あとで売ろうと思っているのでなければ、本来、箱は捨ててしまうべきものなのです。元々量産品であり、売るために作られたものなので、運搬や保管の利便性のために箱に入る必要があっただけのことなんですよね。
箱の意味と価値を知れば、むやみに保管しようと思わなくなる
改めて、箱の意味と価値を知ると、わざわざ箱をとっておこうとは思わなくなります。そして、何となく「もったいない」と箱入りのまま大事に押入れの保管された頂き物のタオルや食器の入った引き出物など、すべて「箱には価値がある」という思い込みが「箱を捨てられない」「箱入りのまま、大事に保管する」という発想が起きてしまうんですね。
取引の価格と、実際に価値があるかどうかは無関係
いずれも取引価格の高低差と、実際の物の価値とはズレがあるということです。他者と取引をして利益を得るのが目的でないのならば、箱はさっさと捨てるに限ります。
箱を処分するとかなりスッキリ
私も経験がありますが、箱は保管するだけでスペースを取ります。仮にたたんだ状態でも、全部処分してみると簡単にその空間がすっきりします。そのくらい、実は箱の存在感って大きいのです。箱を捨てられないのは「箱には価値がある」という、何となくの思い込みがそうさせている可能性も大きいですよ。
今月中以内に、それを箱に入れて売り買いするつもりではないのでしたら、今すぐ箱は処分してスッキリするのが断然お勧めです。
参考までに
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