ミニマムライフを心がけて来て、一番良かったこととは「決断が早くなったこと」です。
なぜ、今ミニマムライフが必要だと感じるのでしょうか。それは世の中に「素敵な物」が多すぎるからです。
一歩街に出ればセンスの良いディスプレイにあふれ、買い物に行けば今の時期なら(2015年12月28日)様々な手帳が並び、しめ飾りの選択肢も多数に渡り、食品も服も靴もアクセサリーも、バッグも、デジタル小物も家電もとにかくあまりに「素敵な物」であふれています。
世の中に素敵な物が多すぎる
そしてこれらが家から出なくても通販で簡単に手に入ります。あまりに選択肢がありすぎるのでセールストークはもちろん、自分でも「素敵!」「便利そうかも!」と素直に受け入れてしまうと家の中も財布の中身もとんでもないことになります。
だからこそ、選ぶ事が非常に重要になります。それがうまくいかないと、そして本当はたいして必要がなくても買ってしまえばお金も不足しやすくなります。
「本当に必要」「本当に欲しい」ものを見極める力が重要な時代です。
自宅に持ち込んで良いかを購入前によく考える
素敵と感じる心は良いのですが、それを自宅に持ち込んでも良いのかどうかという判断をしなくてはなりません。
例えば、観光地で土産店に入ったとします。店内には素敵なかわいい置物が売られています。この時「かわいい」「素敵」と買うのはちょっと待ちたいところです。
それを買ったら・・
- 置く場所がある?
- 置いてプラスになることはある?
- 掃除をきちんとできる?(ホコリを払うなど)
このようなことを自問します。クリアしたら買いますが、ひとつでもイエスと言えなければ購入を見送ります。
「素敵」と思った物を片っ端から手に入れることは簡単です。けれども難しいのは「選ぶ」ことです。
例えばこんなことも。私は最寄りの駅に入店しているお店では、好きな物を淡々と選んで買い物ができます。ところがたまにデパ地下などに行くと、何を買ったら良いかわからなくなってしまいます。選択肢が多すぎるからです。
最近は、予め下調べをして出向くことにしています。周りに多数の店がありますが、ついでに他を見て回るようなことをあまりしなくなりました。
観光地での土産店の場合はちょっと例外ですが、普段の買い物については行き当たりばったりに買い物をすることはほとんどなくなりました。
迷う期間に期限を設ける
たいていの物は、予めネットで下調べをして、吟味して買うことにしています。 そしてこれが一番重要ですが「迷う期間」にも期限をつけています。
以前は、新幹線の切符の予約でも、レンタカーでもとにかく「もっと得な方法はないか。」といつまでも決めずに延々迷い続けたものです。
服を買うにしても「本当にこれでいいの?」と迷ってばかり。
その結果、かつてのデパ地下での買い物のように、「散々迷い疲れて、たいして良くもないものを適当に買って失敗」ということがよくありました。
7~8割希望をクリアしたら決定する
けれども、最近は「迷う期間」を限定して、7~8割希望をクリアしたら、GOサインを出します。迷いが長すぎることは良いことではありません。
疲れるだけで何の利益ももたらさないからです。そして100%希望をクリアしなくても、7~8割希望をクリアしていれば、あとはそのものの恩恵を味わうだけです。
欠点のない人が存在せず、それがときに個性と魅力になるように、物も2~3割の不満足が、長所に替わることもあるのです。
そうでなくても、潔く決定して必要以上に迷わない。これによって、疲弊する事も予防できます。少々の不満足は時に許容する度量が必要です。お互いに完璧には行かないのが当然だからです。