物を減らすことに注目が集まっている理由の一つに「センス良くおしゃれに暮らしたい。」という願望を実現しやすいから、という点があります。
物を増やしながらセンス良く暮らすのは難易度が高い
かつてはおしゃれな暮らしに「たくさんのおしゃれな物」が必要だと信じられていました。けれどもセンス良く物を増やすことは難易度が高いのです。
たいてい、おしゃれなショップは、物が少なく広い空間にポツン、ポツン、と商品が並んでいます。たくさんの商品がびっしり並ぶよりも、空間に対して少しだけ置いてあるほうが、センス良くおしゃれに見えます。
それは一般の住まいも同じです。もちろん、たくさんの物が並んでいても、おしゃれな空間は存在します。けれども、それらは難易度が高く、高度なセンスを必要とします。
たとえば、テレビでファッション対決などをやっているのを見かけますが、難しいのは柄+柄の組み合わせです。それに対して無地+無地は柄同志に比べて難易度が下がります。
足し算より引き算のインテリアを
それは室内もおなじです。足し算のインテリアは難しいですが、引き算であれば、とりあえず、これまで持っていた余分な物を減らすだけで、以前よりも空間が生きます。もちろん、引き算のインテリアは、本来、奥が深く、難易度は高いのです。けれども、一般の人が「普通のおしゃれ」を求める場合は、やはり足し算よりも引き算のインテリアの方が取り組みやすくなります。
「センス良くおしゃれな空間で暮らしたい」と思った時には何かを買い足すよりも,引いてみる事、の方が断然難易度が低いはずです。