台所の物を減らす方法の第二段です。今回は、もう少し根本的な部分を見直すことからスタートする方法です。前回は、用途が被っている物同志を比較して半分を目標に減らしてみる提案をしました。
料理のレパートリーを減らす
始めに結論を言います。料理のレパートリーを減らせば良いのです。作る料理のレパートリーが多いと、その分関連の道具が必要になります。
ついつい「いろんなメニューで毎日違ったメニューを作らなくてはいけない」と考えがちです。けれども一般家庭において、それは思い込みです。ワンパターンであっても家族が好きなメニューで、健康面で問題のない組み合わせであれば家族は喜びます。
ワンパターンでも、家族が好きな物の方が喜ばれる
実は私はつい最近まで「連日違うメニューを作らなくてはいけない。」と思ってきました。ところが夫は「ワンパターンでも別に構わないよ。好きな物を時々出してくれれば。」と言うではないですか。
「え?そうなの?」と思ったのですが、考えてみればこれまで、レパートリーと栄養のバランス優先をして、夫や子供が好きなメニューかどうかということはあんまり考えていなかったかも・・という事に気づいたのでした。
改めて考えてみれば、好きかどうかわからない、たくさんのレパートリーの料理よりも、何パターンかの家族が確実に好きなもののサイクルをローテーションさせたほうが喜ばれますよね。それに何といっても私が楽なのです。
たまにしか作らないメニューが物を増やす
そして、たまにしか作らないメニューのために道具を持ち続けることは物を増やす原因になります。
過去記事
以前も少し触れています。 http://kurase.com/2016/02/07/herasu-10/
この記事の9番目です。
趣味にしようと思ったけど作らなかったキッチン用品を処分 お菓子作りを趣味に、パン作りをしよう、と思ったけど、結局続かなかったために使わないグッズ。これからお菓子やパンは市販品を買いましょう。そして道具は処分しましょう。
たまにしか作らないお菓子やパンは市販品を買うという割り切りの方が効率的です。そうすれば関連の道具を処分できます。
珍しいメニュー作りをあきらめる
いろんな珍しいメニューや、お菓子、パン作りを作ることをあきらめるとかなり物が減らせます。「手作りクッキーやパンを焼く優しいお母さん」になりたい気持ちもわかります。けれども、連日続けるのなら良いですが、たまにしか作らないのであれば、そのために道具を持っていることは無駄です。
潔く「あきらめ」も肝心です。そもそも、人は全てを完ぺきにこなすことなどできません。手作りに徹したい気持ちはわかります。けれども、主婦は普段の基本の食事作りと枚にとの家事に翻弄されています。嗜好品や変わったメニューのために余計な管理の手間や保管スペースを割く暇はありません。
後片付けが大変なメニューの頻度を減らす
また、後片付けが大変な揚げ物を日常的に頻繁にしないこともお勧めです。私の場合ですが、弁当用に少量の揚げ物をすることはあります。ですがここ数年前から、夕食用に本格的な揚げ物をすることをやめました。第一、台所が汚れます。周囲の油はね、換気扇など後々の手入れや掃除も大変になります。
揚げ物をしている間は調理をする自分もおそらく油を吸う事になると思いますので、健康上も良くない気がしています。
他の調理法で代用する
揚げ物をしなくても、煮る、焼く、いためる、蒸すなど他の調理方法はいくらでもあります。揚げ物を頻繁にしなければ、掃除のための手間を減らせますし、年末の換気扇掃除に翻弄されることもありません。最近は本格揚げ物を滅多にしないせいか、前回の年末は換気扇があまり汚れていませんでした。その分、余計な洗剤や道具を使わなくて済みます。ので、最終的には道具も減らせます。
レパートリーの呪縛にとらわれない
この他、特定の道具を使わなくてはいけないメニューをどうしても作る必要があるかを検討してみることをお勧めします。料理も洋服と同じです、「いろんなレパートリーのメニューを作らなくてはいけない」という固定概念が、使いもしない滅多に使わない関連用品という物を増やします。
限られたメニューの質をあげてみる
基本のメニューを決めたならば、あとは「自分では作らない料理」も決めてしまうことです。そうすれば、日常のメニューの質を上げることに力を注ぐことも可能になります。いろんなものを作ろうとしていずれも半端になるよりも、一つ一つの質を上げることが台所の余計な物を減らす近道にもつながります。
まとめ
台所用品を減らそうとする前に、作るメニューを限定します。そうすれば、道具も減らせます。
- 滅多に作らないメニュー
- 後片付けが大変なメニュー
- 珍しいメニュー
そして定番の家族が好きなメニュー(栄養のバランスは考慮しつつ)の質を上げることを検討します。
物を減らそうとする前に、行動を見直すことで自然と必要な物も限られてきます。