「番組終了後30分以内のご購入に限り!なんと!5千円引きにいたします!お電話はお早めに!」
テレビの通販番組で、最近やたらと目にするようになった「番組終了後30分以内」というキーワード。なぜ、30分以内に買うと特典が付くのでしょうか。
目的は情報遮断
それは「番組終了後30分以内の売り上げが多い」というデータがあるのでしょう。テレビショッピングとは衝動買いを促すことが重要です。テレビ番組なので映像が見えなければ忘れるからです。だから記憶が薄れない「番組後30分以内」が売れるか売れないかの勝負だということです。
そして、なぜ30分なのか、です。それは「記憶があるうちに」のほか冷静になる前に決定させるためです。
- 他の類似品と比較させない
- アマゾンレビューなどを調べさせない(たいてい、全く同じ商品か、類似品が見つかります。)
- 周囲の人の口コミを聞かせない
- 考えさせない
- 冷静にさせない
- 忘れさせない
買おうかどうか迷って検討している視聴者は、時間が経過するほどに冷静になります。他の情報を見聞きしすることや「そういえば、似たような物が家にあった」と気付きます。また、家族から「そんなにいらないよ」と忠告されるかもしれません。知り合いが「あれかったことがあるけれど良くなかった。」と情報が入るかもしれません。つまり情報を遮断することで、「買う」決定させることが目的です。
良い品も、売り方、買い方に問題があれば無駄な品に
どんなに良い商品でも必要ないものは無駄になります。商品自体が無駄なのではありません。売り方、買い方に問題があれば、どんなに良い商品でも無駄な商品となりうるのです。
その商品自体、生み出される過程では様々な資源や人の手を介しています。誰しも無駄なものと認識されるために生み出そうとは思っていないはずです。(と、信じたい。)だからこそ、売る側も買う側も、冷静さと誠実さは必要です。
本当に必要な品物であれば、安く買うことができればそれに越したことはありません。けれども、割高な価格で買ったとしても、冷静な状態で買い物したものの方が結果は適正な価格の買い物になります。反対に、いくら安くても衝動的に買ったものが無駄になれば本当の損です。ですから、「30分以内」にあおられる必要はありません。冷静に判断してからでも遅くはありません。
買い物予定リスト、欲しい物リスト
では、衝動買いを防ぎ、いざというとき安いタイミングを逃さないためにはどうすればよいのでしょうか。それは常日頃から、買い物予定リスト、欲しい物リストなどを考えておくか何かに書き留めておくことです。
自分が何を必要としているかを把握しておく
衝動買いしないコツは、普段から自分が何を必要として何を欲しいと思っているのかを知る事です。「必要な物や欲しい物なんて自分の事だからリストアップしなくても大丈夫」と思ったら大間違いです。意外と自分のことはよくわからないものです。
例えば最近はスマホを使っている人が多いですよね。通販画面で欲しいものを見つけたら、とりあえずスクリーンショットなどを撮っておくのが簡単でしょう。もしくはサイトの買い物かごにとりあえず入れておく方法もあります。
時々、見返して要らない物は削除。迷うものは迷う理由をリストアップ。ただし迷いすぎてもいけません。迷う期間に期限を設けます。そうすれば自分が何を必要としているのかを客観視できます。
- 品名
- 予算
- 購入時期
- 購入資金の調達方法(小遣いから、家計費から、ボーナスから、月○円ずつ貯蓄など)
- 購入条件
- 優先する事
- 妥協しても良い点
さいごに
買い物は気分に左右されます。売る側は良い情報だけを提供するので、うっかり冷静さを欠くことがあります。ところが最近は、番組上に口コミ情報はありませんが、ネットで確認できることが多いのです。スペックを確認して価格が本当に安いかも確認できます。また、品物の優劣以前に「本当にその品を必要か、使いこなせるか」を吟味します。