無駄な買い物は週末から休日にする人が多いです。洋服や雑貨などもそうですが、観光や教養を高める体験のつもりで出向いたミュージアムも要注意です。
美術館、博物館、資料館は有意義ですが、もれなくミュージアムショップがあります。普段は絶対に買わないもの、自宅のインテリアや普段の暮らしに直結していなくても、観覧直後は気が高ぶっています。
手ごろ価格の記念品、結局使わない
ポストカード、一口便箋、クリアフォルダ・・これらの物が必ずどこでも売られています。気が高ぶっているノリを忘れたくなくて、これらの物を記念に買いがちです。
もちろん、活用しているなら良いのですが、友人は「自宅に膨大な数のポストカードがごっそりある。でも飾らずにただしまってあるだけ。それでもつい、安いから買ってしまう。」と言っています。
私も以前は、美術館に行くといつもポストカードを買っていました。でも結局買って満足して飾ることも使う事もないのです。以来、安くても買わないことにしました。一度買い始めると買うこと自体がしゅうかんになりやめられなくなるからです。
もちろん、買いたければ買っていいのですが、「何か買わなくては」の気持ちで買わないと決めました。絵画は、そのとき、美術館で見て何十年も見る機会がないものもあるかもしれません。でも、それはそれで仕方ないのです。
むしろ、そういう一期一会的な瞬間を大事にしたほうがずっといいのです。やはりどんなに印刷技術が進んでも、生の絵画と印刷されたもの、縮小されたものは似て非なる別物なのです。絵画などは、その作品そのものを楽しむことにすることにしました。
その時展示されていた絵がプリントされたクリアフォルダや一口便箋、こうしたものはお手軽価格なので、つい買いそうになります。でも冷静に考えれば、手書きの便箋を使う機会はほとんどありません。それにクリアフォルダホルダはやはりクリアで何も絵柄がない物が一番使いやすいのです。
ミュージアムショップは本がお勧め
と言っても、ミュージアムショップを眺めるのは好きなので、一通り見てきます。で、結局たまに買ってしまうのは、本なのです。
ミュージアムショップには、その時展示されていた画家や作家の関連書籍が非常に豊富です。これらは書店でも買えるのかもしれませんが、その場を離れると忘れてしまいます。
作品そのものを現した画集も良いですが、画家の自伝的な本を読むと、どういう背景があって、そういう作品を生み出すようになったのか、という事が見えたりしてまた、観る視点が変わって興味深いです。備忘録代わりに文庫本などを買っておくこともあります。
その時に興味を持っても、忘れっぽいので外に出ると忘れてしまうからです。美術館に展示されている隣の説明書きを読んで、そこで初めて知った画家の放った一言、それに興味を持った場合には「これはミュージアムショップで、本を探しておかなくては。」のように向かうのです。
たまに買うというときは、そんな感じの事が多いです。書店でも探そうと思えばあるのかもしれませんが、本は売っているところで買わないと見つけられない事が多々あるので、その場でピンと来たら手に入れることにしています。
ポストカードやクリアフォルダも良いですが、こんな感じの「記念」の買い方もあります。