たまたま観ていたテレビの中で「今でしょ」の林修氏が、この本の内容を取り上げていました。ピンと来てすぐにアマゾンをチェック。その時点で在庫は5冊ありました。「すぐに注文しよう!」とアカウントにログインしようとしました。
テレビで紹介された直後に一晩で品切れした本
ところがアマゾンのパスワードをド忘れしました。仕方ないのでパスワードをメモしている手帳を出そうと思ったのですが、立ち上がったついでに台所に寄ったら、このことを忘れてしまったんです。
パスワードをド忘れ→手帳を取りに立ったことを忘れる
しばらくして無事に新刊を定価で買えた
そしてそのまま翌日を迎えてしまいました。思い出したときには、もう時すでに遅し。予想した通り、この本は在庫切れになっていました。
念のため書籍縦断検索サイトで他の通販サイトも中古本も地元の図書館も調べましたが全部在庫なしでした。アマゾンではどこかの業者さんの中古本または、新品同様の本が数倍の価格で販売されていました。
テレビの力というか、林修氏の力というか、すごいですね。でも、2週間ほどで入荷予定がある様だったので、大人しく待つことにしたのです。そしてやっと届きました。文庫本ですが新刊で定価で普通に買えました。
多彩で複雑に思える料理のパターンも実はシンプル
ちなみに著者は料理人ではありません。ですが料理は好きで世界各地を回っていろんな料理を食べているようです。
さて、この本のポイントです。
私たちは毎日「今日は何を食べようか」と献立に頭を悩ませています。同時に多彩なメニューが世の中にあるので、それらのレパートリーを広げることも難しいと信じています。
けれども、この本を読むと、実は多彩で無限に種類があるように思える料理の種類や作り方も実はベースとなる共通のパターンがあるということです。
それに気づけば、料理のレパートリーも、メニュー決めも、実はそう難しいものではないという話なのです。
こういう話、私は大好きです。
そうそう、こういう話が知りたかった~。
世の中の様々なことって、複雑で多様に思えるのですが、実は共通のパターンみたいなものが隠れているのです。達人とか言われている人はそれを無意識に見抜いているんですよね。
料理に関しても、そうなんだということをこの本を読んで改めて確信しました。
本を参考に、家事とコストの関係を四面体で表してみた
「料理の四面体」とは意図が違います。ですが、私たちが毎日関わらずにいられない家事について。そして暮らしと密接に関係があり避けて通れないのはお金、つまりコストです。
下に向かうほど、外部のシステムを利用するということです。その個所を水平にカットした場合、断面積の広さがコストの多さをちょうど表すことになります。
家事とお金の関係で、優先することが必ずしもコストの有無だけではないかもしれません。けれども、家事を個別に考えてしまうと非常に複雑で考慮しないといけない事がたくさんあるような気がしてきます。
けれども、「料理の四面体」を参考に、「家事の四面体」を描いて考えてみると、案外シンプルな事なのだという事に気付きます。
そして場合によってはその断面図が水平ではないこともあるでしょう。この場合も、トータルコストを考慮するとき、断面積がどうなるか、と頭に描いてみると、大枠の目安がすぐにイメージできますね。
さいごに
「料理の四面体」は世界中の多彩な料理に共通する単純な原理を指摘したため、料理を作る方々からは否定的な反応も聞こえたそうです。著者は
「料理の原理は簡単だ」と言いたいのであって料理をつくることが簡単だといっているわけではないのだが。
と著書の冒頭に書いておられます。
奥が深く、作り上げることが難しく、技術の習得に長年の苦労を必要とする料理も多数あることでしょう。けれども、だからといって「原理も難しい」という思い込みは様々な盲点となってしまうかもしれません。
それ自体の行為が難しい事と、原理が簡単であることは別でしょう。けれども、原理は簡単であるという事に気付けば、何から始めれば良いのかわからない、といった迷いも減らすことができるでしょうね。
それは料理だけではなく、家計(お金)、掃除、片付け、洗濯なども同様であると感じました。