タイトルに「ぐうたら」と付いていますが、著者は別にぐうたらしているわけではありません。タイトルのエピソードもちょっと出ています。
有名ブロガーのイケダハヤトさんのブログで、今回紹介するkindle本セール情報が出ていました。その中で、以前、本屋さんで見かけて気になっていたコミックエッセイが何と10円(kindle版の場合)だそうです。いつまでこの価格で買えるか不明ですが、早速、買って読んでみました。
ちなみに、私はkindle本を読むときは、通常、iphoneのアプリで読んでいます。ですが、漫画はスマホでは読みにくいのでパソコンにアプリを入れて読んでいます。
タブレットなどがあればもっと手軽なんでしょうけどね。
気になる方は、10円ですので私の感想を読むまでもなく、買ったほうが良いかもしれません。が、あえて感想を書いてみますね。
絵がかわいくて色がキレイで癒されます
まず、主人公である著者は、普段、山で暮らしているようです。最初、「え?ときどきブログその他ではそういう方を見かけるけど、いろんな意味でコワくないのかな?」と思いつつ読み始めました。
その辺は、さらりと描かれているのですが、著者は既婚で、旦那さんは普段、都心でサラリーマンをしているようです。なので、通常は旦那さんが都心で単身赴任をしていて、週末あたりにこちらに来るという生活をしているみたいです。
この本は、全部カラーです。そしてなんといっても絵がかわいくて、色がキレイです。自然が多いところに行った時、自然の色合いのキレイさに、思わず息をのむようなことってありますよね。その色あいの感激がそのまま作品全体を覆っているような感じです。
作品は、春夏秋冬という季節ごとの区切りになっています。
その中でも、お風呂に関するエピソードが多めです。時に笑えてしまうのは、混浴風呂のエピソードなどです。やっぱり山暮らしって、身体を使う作業が多いから、お風呂は大事な楽しみなんでしょうね。
詩的な文章が相乗効果で、より楽しいです
文章は詩のように無駄がなくてテンポが良いです。それでいて、ほっこりするような感じです。
特に気に入ったのは、
おや 甘い香り ケーキでもできたかな? ―と思ったら、カツラの落ち葉のにおい
・・など。
カツラの葉っぱってどんな匂いなんでしょうね。
・・で、後でアマゾンの詳細ページを見て知ったのですが、著者の松井雪子さんは、小説も書いていて芥川賞の候補にもなったことがあるのだそうです。それを知って、この作品の詩的な気の利いた文章に改めて納得しました。
なので、きれいな絵だけでなく、文章もじっくり堪能できる作品だと思います。
気になる山暮らしファッションは?
それから私たちが興味深いファッションについての項目もあります。
夏
黒い服→スズメバチが大好き スカートはムリ→ブヨ、蚊がウヨウヨ 山道では指先でてるサンダルは危険
冬
ざっくり編んだオシャレセーターの意味がわかりません ワタが入っていないズボンはただの布きれです
確かに、私たちが普段、オシャレといっている服装って、あくまで街中で舗装された道などでの服装なんですよね。
実際、山ではなくても、公園とか、緑の多いところに行くときは虫を寄せ付けない色(黒、黄など)を避けたり、柔軟剤、整髪料を控えめにしたり、肌を出さないようにするとかが必要ですよね。
この辺との兼ね合いも、しばしばジレンマに陥って訳がわからなくなつころがあります。
いつもはジャージを基本ファッションにしていた著者ですが、あるとき「山ガール」の服を取り入れたようです。そして機能性とオシャレの両方が可能になったエピソードが描かれてます。
確かに、山ガールのファッションならば、機能性を持ちながら、オシャレですよね。
その後のエピソードもあるのですがネタバレになるので、このくらいでにしておきます。
梅雨の合間に、ほっこり楽しく癒されました。