心配をしていると、まるでそれを察したかのように「心配ごと」は現実になります。不思議なもので、何も気にしない人は、本当にそうした現象が起きません。
そのかわり心配性な人は身近な人がトラブルに遭うと、当然その人の心配をします。すると自分の身には何も起きません。すでに身近な人がトラブルに遭っているからです。自分がトラブルに遭う可能性を考えないので何も起きなくなるのです。
そして身近な人の心配をし続ける間は、自分の心配がゼロになります。本人は大変なつもりでも、実は自分の無意味な心配をしなくなっているので、負担が減ります。
結局のところ心配とは娯楽なのです。心が暇をもてあましているから心配をするのです。もし、娯楽でないならば、身近な人がどうあろうと、引き続き自分の心配事は消えないはずです。
心配事が生じた時は、こう思って下さい。「あ、私って案外、暇なんだな」と。考えるのをやめれば心配ごとが現実になることもなくなります。