捨てるチカラ。大切なのは引くことです。ところが、つい「足すこと」がうまくいくコツだと勘違いしてしまうのです。
部屋が散らかりやすいなら、放置しても散らかりようがないように改善すればいいんです。片付けに関することは物と物との対話です。決してコミュニティの問題ではありません。
片付けの方法がわからないなら、まずは手元にある「余計なもの」をマイナスにしていくことから始めます。そのとき、「これはないと絶対に困る」物は残します。そういうものは「手放すか手元に残すか」と迷ったりしません。裏を返せば迷う物は全部手放しても問題ないのです。
「それ、どこの?」と質問しあうような友人関係があるとき、おそらく「価格」が脳裏によぎるのでしょう。そういう価値観があると、要らない服でも手放す気になれません。
「高そうに見える服」や「たくさん服を持っている私」をアピールしなければ、友人同士の輪に入る資格がないと思っているからです。
実際に、「経済力」のさりげないアピールを必要とする人がいます。他に何も手段がないからです。
人の価値観は多様ですから、必ずしも洋服にポイントを置かなくたっていいのです。他人の基準が気にならなくなれば潔く服を減らすことができます。
洋服に限らず、他の物も同じです。