「捨てた後で後悔したらどうしよう。」
一度でも手放すことを考えたもの。その本心は「手放したい」です。けれども様々な邪念が邪魔をします。
処分の迷いは後で後悔する事の恐れです。確かに思い出品など、二度と手にできないものはあります。けれども断言します。最終的に手放して後悔することはありません。正確にはいっときは後悔するかもしれません。けれども時間が解決します。少し間を置けば何とも思わなくなります。
いっときは捨てて後悔したもの
私の場合、過去に手放したものでいっとき後悔したものがありました。それは家計簿です。結婚以来、手書きで記録しました。中には一言日記もありました。さらに記録を見ると数字だけではない思い出がよみがえるのです。
何年も前のことですがスーパーの名前を見ると当時の記憶がよみがえります。子供の成長や家族で出かけた先のことがアルバムのようでもありました。
当初はこう思っていました。「この家計簿は何があっても手元に置こう」と。ところがそれからほどなくして、自分の中で捨てブームが起きました。勢いに乗り、その家計簿も捨ててしまったのです。
しばらくして「しまった。」と思いました。「やりすぎた。」と。けれども、いくら後悔しても捨てた家計簿はよみがえりません。
「捨てて後悔」は消えた
さらに月日が経過しました。気が付けば全く気にならなくなっていました。実際、十数年分の家計簿がなくなったことで単純にスペースが生まれました。また、いくら古い家計簿を見直しても過去は戻らないと気付きました。もちろん、その家計簿は私にとってアルバムのような意味があったのでしょう。けれども、家族はすぐ目の前にいるのです。
さいごに
大事なのは今です。過去を綴った家計簿ではありません。一度「保管」を決めると「持ち続ける」ことが当たり前と思ってしまいます。どんなものでも「必要」と思うから取捨選択できなくなります。はじめから「ない」と思えば迷いはありません。