炭水化物イコール悪
最近、こんな考えが常識と化しています。でもはっきりわかりました。炭水化物は必要です。正確に言えば「炭水化物も」ですね。しばらくの間、ご飯を食べることよりも、タンパク質を摂ることが大事だと思っていました。もちろん、ご飯は食べます。でも無意識か意識してか何となく減らしているうちに、だんだん調子が良くないと思うことが増えました。
そんなある日、夫と近所に散歩へ出かけました。ところが私、力が入らないんです。そこで目に付いた飲食店に。夫は「さっきご飯食べたばかりだけど。」と戸惑いの表情を見せます。でも、私はあまりに力が入らず歩き続けるのが無理だと思いました。で、店に入り私が頼んだのは揚げ物です。
こんなにこってりしたものを食べるのは久しぶり。そう思いつつ結局は3分の1ほどしか食べられませんでした。でも、その直後、うそみたいに歩けるんです。確かに完璧ではありませんが、さっきまでの不調とはまるで違うんです。こんなに即効性があるなんて。この最近の異様な歩きにくさは、もしかするとエネルギー不足が原因の一つなんだろうか。うっすらとそんな考えがよぎったのです。もちろん、それだけではありません。ですがエネルギー、つまり食べ物の摂り方が不足しているのは間違いない。そう確信したのはそれから1週間後、再び外食をしたときでした。
最近、いつも食べている健康に気を遣った(つもり)の食事よりかなりこってりで濃い味付けです。でも気がついたら、最近食べたことのない量のご飯を完食していました。はじめは味が濃く塩分も多めの食事を食べることに躊躇する気持ちがありました。最近は「健康に良い物を食べなくてはいけない。」とバランスを考え、手作りが大事だと外食も総菜も敬遠していました。ところが再びの外食直後、歩き出したらやっぱり嘘みたいに調子がいいんです。「あれ?すいすい歩ける。」それから、ご飯の量を意識して増やしてみました。といっても、しばらくの間の習慣で退院以降はずっと少なめでしたから一度で食べることができません。それで何回かに分けて食べるようにしました。
最近、再び食べるきっかけになったお店に再び行ってみました。「あれ?ご飯ってこれだけだった?」ご飯は今では普通の量に見えました。ですがあのときは「こんなに食べられない」と思ったものです。わずか一月でこんなに違うのかと。
あれからエネルギー不足にならないように注意して「食べて」います。すぐにエネルギーチャージできるようにバナナは常備します。散歩の途中で「おなかが空きそう」というシグナルを感じたらエネルギー切れにならないうち、早めにカフェ等に入って休むようにしています。
もちろん食べることは栄養的にはバランスが大事でしょう。けれども敬遠され気味の炭水化物も脂分もやっぱり必要です。最近は意識して食べるようにしていますが不思議に体重もそれ以外のバランスもいわゆる悪い意味での「太る」方向には行く気配がありません。ということは、やっぱりご飯は必要です。肉も脂も。