コスパ。これを重視することが大事だと思うなら損をしていることになります。なぜなら現代日本においてコスパの持つ意味があまり意味をなさなくなっているからです。
まず、節約が第一ではない時代になりました。目的をはっきり決めることが必要です。以前は、節約を第一に考える事が重要だったでしょう。何かをしようと事を開始すれば、たいていのことにはお金がかかったからです。
「低コスト」ばかりを選択の理由にしない
ところが現代は違います。「実質無料」など最近はタダ(無料)で得られる物が多いです。だからこそ、自分の目的をはっきりさせることが必要です。「安いから」「無料だから」「得だから」といった単なるコストだけで選択を決めると、あとで後悔することになります。
特にネット上のサービスはタダで使えるものがたくさんあります。フリーメールもそうだし、グーグルの様々なシステムやサービスも多くが無料です。他には例えば本があります。アマゾンのキンドルアンリミテッドは、本を読むコストが嘘みたいに低コストです。(月1,000円で読み放題。本に制限はあります。)
このほか、余暇を過ごすいわゆる暇つぶし的な事は、いくらでも工夫でお金をかけずに楽しむ術があります。洋服もそう。ユニクロ、GU、その他ファストファッション、ネットオークションなどがあります。日用品もインテリアもお金をかけない方法は無限にあります。
一般人もお金持ちの思考が必要になった
だからこそ、コストが低いということだけで選択を決めると、結局は収集がつかなくなるのです。「洋服がたくさんありすぎて整理できない」というのも、多くは「安かった」などの理由で目的をはっきりさせなかったことが原因です。
つまりは、庶民の人も、お金持ちの人の思考が必要になったのです。一人の人間が一生の間にできること選べることは限られています。だからこそ、お金持ちの人は、取捨選択や目的を重視します。お金の有無で「選ばない」選択をする必要がないからです。
自分の身体はひとつ。出来ることは限られている。
どんなにお得な物が目の前にあっても、自分の身体はひとつだけです。だから貴重な時に選ぶ物は限られます。庶民でも実は「買おうと思えば買える」幅が広くなっています。ただ、私たちは「庶民には手が出ない」と思い込んでいるだけです。例えば一流レストランで食事をしたり、海外一周旅行をすることは、ほとんどの日本人が可能です。諸外国の方は事情が異なりますが日本人であれば、実は本人の行動でできることはかなり多岐にわたります。
タダだから。得だから。安いから。それだけの理由で、いるかいらないかわからない物に手を出すのは無意味な時代になったのです。自分にとって必要なものの見極めが一層大事になってくるでしょう。