食べ放題と言えば「得」の象徴みたいなスタイルですよね。でも水を注すようですが断言します。「食べ放題」は得じゃありません。むしろ損をします。それはなぜなのか?についてお話します。
「元を取ってやろう」は実現する?
初めに食べ放題の店に行くとどんなことを考えてメニューを選びますか?「元を取ってやろう」ではないでしょうか。
例えば・・
- 原価が高そうな物を食べよう。
- いつもは食べない物を食べてやろう。
- たくさん食べてやろう。
こんなとこでしょうか。でも、全部これは損をする食べ方にまっしぐらです。
もちろん、あなたがまれに見る大食いをする方なら別です。でも、普通の食欲の方ですよね?
まず、「原価が高そうな物」を食べたとして、そればっかりを食べられますか?無理ですよね。結局、平均すると原価は平均になるんです。
「いつもは食べないような物」を食べることも同じです。
どんなに考えて食べても元はとれない
「たくさん」食べたとしても原価アップには大して貢献しません。というのも原価に食材の量は大して影響がないからです。
例えば牛肉を100g食べようが300g食べようが店全体としては小さな差でしかないんです。個人が一人で食べる量としては大きな差に感じますが店全体としたら100gと300gなんて小さな差でしかありません。
結局「原価が高い物」を選んだとしても1人分の差なんて小さなものです。
それよりせっかくの食事なのに「原価」を考えて食べるなんて疲れます。そして食べ放題の価格は通常の単品メニューよりやや高めに設定されています。それでも「たくさん食べて元を取る」ことを想定して選ぶわけです。
食べ放題を選ぶことで無駄な支出と食べ過ぎをしている
でも単品で食べていれば、ちょうどよい量で済んだものを「食べ放題」を選んだことで割高な料金を払い、腹12分目とかを食べるわけです。
「金額を気にせず食べられる」メリットを感じるかもしれませんが、金額が気になるなら、初めから食べたいものを注文すればいいんです。そして食べたくもない物を無理して食べない。毎日行くわけじゃないでしょうから、そのほうが確実です。
食べ放題以外の買い物も同様の例が多数あり
同じことは食べ放題に限りません。例えば1個で100円だけど2個買えば2個で150円になるというような場合も同じです。本当は100円の出費で済んだはずが50円余計にお金を使います。
大容量サイズの「しょうゆ」も同じ。(最近は大容量は減少の傾向にありますが)
「広告の品」のトイレットペーパーのまとめ買いも同じ。
食べ放題は1つの例であって無駄な支出というのは、いたるところで同じパターンで行動しています。
「お得」を謳う販売は得じゃない
よくわからないときはこう考えて下さい。「お得」をうたった販売方法や価格設定があるとき、それらはたいてい得することはありません。
一番得なのは必要なものを必要な分だけ、必要なタイミングで買うことです。先を見越した買い物は本当に欲しい、必要なタイミングとずれがあります。だから特に思えて実は得じゃないのです。
食べ放題を得だと考える人は、おそらく他の買い物も物の取り入れ方も同じように無駄に余計に手に入れているはず。
「得したい」という思いが逆に損を呼び込んでいることがある。だからここはひとつ、冷静になりましょう。