「ストレッチって何の役に立つの?」
そうした疑問を抱くのではないでしょうか。
今回はストレッチがもたらしたメリットと、身体的に「よくわからない」ときの向き合い方のコツを経験を踏まえてお話します。
もくじ
ストレッチの効能と経験
ストレッチ本を最近多く見かけます。
走る、歩く、
などと比較して
ストレッチは自宅でいつでもできます。
だから取り入れるハードルが低いのがメリットのひとつです。
では、ストレッチの効能とは?
- 血行が良くなる
- 筋肉の柔軟性の改善
- 骨格のゆがみ改善へつなげる
- 疲労改善しやすくなる
ザックリ言えば、以上の様な効能があります。
ストレッチをやるコツは?
- 決めポーズをしてから30秒キープ
- 呼吸を止めない。(吐く時間を長くする)
- 「痛た気持ちいい」ところまで伸ばす
- 硬い部分こそ優先的に伸ばす
- 週に5~7日行う
( 参考)↓ より引用
切羽詰まった状態だからこそ効果を強く感じた
私は1年少し前の脳出血により、右半身マヒがあります。(現在、見た目にすぐにはわからないと思われます。)
退院後にストレッチがおざなりになっていたようで、気が付けば身体のあちこちが動かし難くなっていました。こまめに動かさないと、あっという間に身体はかたまります。
「これはまずい。」
と、慌ててストレッチの本を買い、自分に合いそうなストレッチをスタートさせました。
かたさが強いうちは「いたたたた・・」な感じが大きかったのですが、次第に「痛気持ちい」状態に変化していきました。
やれば効果はてきめんに現れまます。特に私の場合は動かし難い状態が極端です。
だから全くの健康な人(私も別の側面では健康であるといえますが。)が行うストレッチより、やる、やらないの結果の違いをより大きく感じられたと思います。
例えば、右腕を上げることが出来なくなり(そもそも病直後は、右腕も指も全く動かせませんでした。ペン1本持つことができませんでした。リハビリで動かせるようになったわけです。)かたまりそうになっている寸前でした。これに合いそうなストレッチを本から選び、幾度となくストレッチを習慣にしました。
もちろん、腕だけではありません。実践するうちに次第に筋肉(?)がほぐれたのか、徐々に腕を動かせるようになりました。
やはり何らかの行動を起こして身体を動かすことで、明らかに改善する何かがあります。
他にも、挙げればキリがないほど様々な発見がありました。
効果がすぐに表れなくても焦らない
このように右肩上がりに改善出来たことがある反面、なかなか思うようにいかない面も数多くあります。
全体としては向上しているのに、小さなところでは停滞しているだけなのか、それともい違うのか。とにかくわからないことだらけです。
病院と日常は違いがあります。1年数か月前、当初、病前の体調と同じように体質は経過すると思っていました。
指導によるトレーニングである程度まで回復した体の動きは、そこそこのトレーニングをすれば、あとは右肩上がりに改善すると思っていたのです。
実際、私なりに努力していたつもりでした。ところが、かなり改善できたことがみるみる低下していくのです。
「いったいなぜ?毎日、こんなに努力しているのに。」
当時、内心かなり焦っていました。
今にして推測すれば、
- 私のトレーニングに誤りがあったのがひとつ。
- 「病前と病後ではまるで体質が変わっている。だから病前と同じようには行かない。」ということがひとつ。
これが主な原因です。
そして病をきっかけに、人の身体の不思議、謎、可能性などを思い知ることになります。
まず、原因のひとつである「トレーニングの誤り」については、次のことが推測されます。
病前の運動と言えば、歩いたり走ったりという事が中心です。いわばダイエットを最終目標とするようなイメージですね。極端な事を言えばレジャー的な運動と見栄え重視です。スタイルが良ければ、服も着映えする。そんな見た目重視の目的です。
身体的なトレーニングを努力と思わない
また、このころは季節が良くない時期は数か月ほとんど運動らしい運動を休んでも、再開した時はあっさり戻すことができていました。
ところが現在は、連日歩いたり、そこそこのトレーニングを意識しますが、原因と結果が必ずしも連動しない不思議をしばしば経験します。
一般に、ストレッチとか筋トレと言えば、どうしても努力という言葉が浮かびます。けれどもこの努力という言葉は実は曲者です。
なぜなら、結果という見返りを期待してしまうからです。向上したという結果を期待してしまうから、うまくいかないと落胆します。これでは本末転倒です。
もちろん、やり方が好ましくない場合にはうまくいかない事を方向転換しなくてはいけません。
今日は「たまたま」という緩い解釈で過ごす
このことで当初は、焦りを覚えたのですが、オールシーズンを経験して、ようやく「まあ、今日はあんまり調子よくないけど、こんなものだろうね。」と楽観視できるようになったのです。
反対に調子が良くても「このまま右肩上がりに改善するはず」などと決して前へ進み過ぎない冷静さを持てるようになったのです。
「今日はたまたま調子が良い。」
「今日はたまたま調子が良くない。」
プラスもマイナスも過剰に受け止めずに、「今はこういう状態」と客観視して受け止める。こういう冷静さが何より自分に必要な事だと気付きました。
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