料理は買い物からスタートしています。台所からではありません。できるだけ手間がいらない食材を選ぶことで、格段に手間を減らせるのです。
「料理の何が面倒なのか」細かく砕いて把握する
「料理が面倒」とひとくくりにせず、「料理」という行動をもっと細かく分解すればいいのです。
- 買い物
- 洗う
- 切る
- 冷蔵庫にしまう
- 小分けする
- カットする
- 煮る、炒める、揚げる、焼く
- 味付けする
- 盛りつける
- 食器を洗う
- 生ごみを片付ける
料理とは細かくすればこんなにも多様な過程があります。それを「料理」と言ってしまうのはあまりに大雑把すぎます。
この過程のうち、何を避けたいのか。それを把握すれば面倒は8割回避できます。
従来型ラク家事は結局、準備が面倒
「手間のかからない買い物」と言っても、それは出来合いなどを買うことではありません。きちんと野菜や肉、魚を買いつつも手間が少なくなる食材選びです。
「ラク家事」の情報を見たら、結局は手間のかかる準備が必要でがっがりしたことはありませんか。
例えば「小分けして冷凍」、「作り置きのおかずづくり」などです。もちろん、これらも良い提案ですが、手間も、後で手間がかかるか、今手間がかかるかの違いであり、時間差があるだけです。
小分け冷凍や作り置きなどの時間差家事ではなく、根本的にラクをしたい。けれども栄養面に問題があるのはイヤ。そんな方への提案です。
「手間がかからない食材」を買う
まず、食材には「手間のかかるものと かからないもの」があります。以下に手間のかかる食材とかからない食材を挙げました。
手間のかかる食材
- 塊肉・・例:豚ひれ塊、
- 生魚丸もの・・例:生いわし→内臓が除去された物を買う
- 加熱調理が必要な野菜・・例:ほうれん草、小松菜
- カットに気合がいる野菜・・例:キャベツ(大きい)、(普通の)トマト
- 洗う、皮を向く手間が多い食材・・例:じゃがいも
要は、切る、洗う、などの下ごしらえが面倒な食材です。調理自体は難しくなくても、下ごしらえに手間がかかるので面倒が増える食材です。
手間がかからない食材
- カットする必要がないもの・・例:豚小間肉、ひき肉、プチトマト
- 魚の切り身・・例:サケ切り身
- 生でも食べられる野菜・・レタス、スプラウト系野菜、水菜、きゅうり
- 縦長の野菜(キッチンバサミで切りやすい)・・例:にら、水菜
- 皮の汚れが少ない根菜・・にんじん、たまねぎ
- 石づきの汚れがほとんどないきのこ・・まいたけ、カット済みしめじ、なめこ
- 冷凍野菜
要は洗う、カットする手間が少ない食材です。
- 例えば「葉物野菜」で何かを作ろうとしたとき、ホウレンソウを使う料理と 、レタスを使う料理では手間が違います。栄養価の違いを意識することも365日では疲れます。
- 余裕のある時に手間がかかる食材を使えばいいのです。ちょっと疲れている時にはスプラウト系野菜を使ったり、生で食べられる野菜を使えばノンストレスです。
- 冷凍食品は手抜きのイメージがあります。ですが冷凍野菜なら添加物もなく、生ごみが出ません。出来合いの総菜を買うよりはるかに安心です。
- また、まいたけは石づきの汚れがほとんどありません。手で割くだけです。
- キッチンバサミで切りやすい野菜はまな板と包丁がなくてもカットできます。にら、水菜、セロリ、ネギなど縦長の野菜は手間が少ない食材です。
- トマトは大きな普通のトマトよりプチトマトを使えばいいのです。出すだけで食べられます。
自分が苦手とする調理を知る
また、自分が億劫に感じる家事はなんでしょう。例えば洗うのが嫌なのか、切るのが嫌なのか。
洗うのは気にしないけど、切るのが嫌。という場合は、レタスなどを買えばいいですね。そうすれば洗うだけで手でちぎれるレタスはストレスになりません。
このように各自の個性により避けたい調理の分野は変わります。
もう一度自分が避けたい調理の過程を吟味しましょう。すると食材の何を選べば良いかが見えてきます。
あとは、買い物で自分が負担にならない食材を選ぶだけです。
あわせて読みたい