ポイントカードを捨てました。
ポイントカードを出さないと「ポイントカードをお持ちですか?」「持っていません。」のやり取りが必要です。それが面倒なので作っていたのです。
けれども実はそれ、お店の思うつぼなんですよね。「お持ちですか?」と何度も聞かれるから作ってしまおうと思わせる。
ポイントを得る見返りに失うもの
もともとポイントカードは持たない主義でした。ですが、ちょっとしたことをきっかけに、「試しに」作ってしまったのです。
ポイントカードを作ったら「持ってますか?」「持ってません」のやり取りが要らなくなり、楽だと思いました。ポイントカードの出し入れ以外は。
けれども、しばらくしてやっぱり意味がないと。貯まったポイントは数か月で最後の一回も含め3回ほど消化しました。10年前あたりは「ポイント○倍セール」などが人気だった記憶があります。ですが最近はその手のセールはあまり見かけません。(地域によるかも)
けれどもわずかなポイントと引き換えに渡すもの。それは情報なのです。何月何日、何階の何売り場で何を買ったか。
現金で買い物しているのに記名式と同じ
そんな情報を渡したとして、多数の人が使っています。だから「気にすることではない」「みんなが使っているのだし。」と考えがちです。
ですが「みんな使っているから安心」という考え自体どうなんでしょう。
せっかく現金で買っているのに、わざわざ実質記名式で買い物をしているといういうことです。これは現金で買うメリットを放棄していることになります。
いったん手渡した情報は取り返せない
これから先、いったん手渡した情報はどんなふうに利用されるかわかりません。今のところは、店がより良いサービスにつなげるため、でしょう。けれどもこれから先のことは誰にもわかりません。
買い物のたびに取り出すポイントカード。これは自分にメリットとは思えません。だからやっぱり捨てることにしました。
第一お金のほかにポイントカードを出し入れする手間がかかります。もちろん、クレジットカードや電子マネーを出せば一回で済みますけどね。
たった1枚のポイントカードですが、スッキリしました。
ポイントカードを捨てる決心をしたきっかけ
「やっぱりポイントカードは捨てよう」
と決心したきっかけがあります。レジでポイントカードを通した直後のことです。レジスタッフがあきらかに画面を見てから「いつもありがとうございます。」と言ったことです。
このころ、たまたまウォーキングの帰りに、わざとこまめに買い物をするようにしていました。細かい動作もトレーニンニングなりからです。だから、たまたま1週間ほど、ほぼ毎日行っていたんですね。
店としては「いつもありがとうございます。」と言われるのは悪い事ではないと思うのでしょう。ですが、私があえて大型スーパーに行くのは記号になれるからです。
ポイント獲得の見返りとは?
ポイントカードを捨てたことと、「いつもありがとうございます。」は無関係です。ですが迷いがあったところの決心する決め手になったのは事実です。
まさか店側はそんな事を夢にも思わないことでしょう。けれども、こうした心理は決して珍しい事ではないようです。
コンビニに主婦層の同年代の女性がいるより、男子学生アルバイトが事務的に対応してくれる方が気やすいのと同じです。
つまり、どこの誰が何をどんなふうに買おうと、いっさい気にかけられない気安さです。レジスタッフも事務的に言ったに過ぎないことはわかります。
レジには来客頻度などが表示される場合があるそうです。おそらくその記号を見て言った言葉でしょう。ですが私はそれを聞いてポイントカードを出す気が一気に失せました。
さいごに
ポイントが貯まることを得と考えるかどうか。これは各個人の自由です。私は多様な場面で無駄な支出を排除する工夫をしています。けれども得られるポイントは失う見返り、つまり個人的なプライベートな情報を提供するにしては報酬が少なすぎると考えます。だからポイントカードを作ることは損だと考えるのです。