私の荷物は重いんです。買い物の用事があるとき以外ですが。中身はたいしたものではありません。その時々で違いますが普段の荷物を重くするとメリットがあるんです。
それは体力のトレーニングになることです。ある程度重い物を背負って歩くことで持久力が高まるわけです。
普通、荷物が重いと「うわ、重い。」と、マイナスに考えてしまいませんか。けれども荷物が重い事はチャンスなのです。なぜなら負荷が高いほどトレーニングになるからです。
何をするにも、どこに行くのでも体力がある人とそうでない人がいます。この場合、両者は楽しめる余力が変わります。
体力の余力があれば、例えば疲れて不機嫌になるようなことも回避できます。出来ることの幅も広がります。一方で体力が足りないと一回の外出で出来ることが限られてしまいます。
旅行などで仲間とけんかになりやすいのは疲れが原因です。それは普段の体力が関係あります。体力に余力があればお互いにいつまでも気分よく過ごせます。
それには、わざわざ改めて訓練する必要はありません。普段から少しだけ負荷を高めて暮らせばいいのです。
登山家の三浦雄一郎さんは普段、リュックにウェイトという重りを入れたり身に付けたりして街を散策しているそうです。エベレスト登頂も普段のこまめなトレーニングが結果として功を奏するのですね。
エベレストとまで行かずとも、現在は便利すぎます。もっとも、それはありがたい事です。だからこそ私は、現状でも安全に街を歩ける恩恵を受けています。一方で、自分から意識して負荷を少し高める歩きを取り入れることが必要です。
確かに余計な荷物を持てば重くて身動きが取れません。ですが仕方なく荷物が重くなってしまうことと、普段、意図して自らの意志で重くした荷物を持つのでは明らかに結果が違います。
また、普段から自分がどのくらいに荷物ならどのくらいの時間と距離を歩くことが出来るのかを把握することは大事です。
そうすると行動の予測を立てやすくなり、いざというときに不安になったり慌てずに済みます。
幸いに最近はリュックブームです。だからリュックを背負っていても目立つことがありません。
以前はショルダーバッグを持っていました。これは手が空く反面、片方にばかり重量がかかります。その点、リュックは均等に重さがかかるので負担が少ないですね。
また、リュックと一口に言っても、同じように見えるリュックでも、物によって重さをあまり感じないリュックと、重さを感じるリュックがあるようです。
普段、特別な用事がない時には重い荷物を持って歩く。そうするといざ、自分がもっと長く行動したい意図があるときには荷物を軽くすればいいのです。そうすればスイスイと動き回りやすくなるはずです。
荷物の持ち方は「出来るだけ減らす」という方法ばかりではないのです。視点と目的を変えれば様々なスタイルがあります。