簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。FP。合理的な家事、家計管理、少ない服で暮らす、お金、節約、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる。

車を持たない生活は、何もしないで数百万単位のお金が節約できます。



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

f:id:chakuma2017:20181026101846j:plain

我が家は現在、車を持っていません。結婚当初は普通車二台で生活していました。ですが子供の成長と住環境を見極めたうえで一台に減らし、最終的にはゼロ台、つまり車無しの生活に移行しました。

もくじ

 車を持たないと、主婦のアルバイト収入は要らない

ここで重要なことがあります。それは、車を持たないと、細々した節約はいらないことです。もちろん、車が不可欠な方が無理する必要はありません。車が好きで仕方がない人も同じです。

現在、車がなくても特に不便がない場所に住んでいます。ですが多くの人が車を持っています。最低でもファミリーに車一台は当たり前です。

平日、多くの車が駐車場に停めっぱなしです。もちろん、人が何をもって何を持たないだろうと自由です。けれども、例えばお金のために主婦が子育てを終えてアルバイトに出ているとします。

車を持つという事は、主婦のアルバイト収入を簡単になかったことにしてしまうくらいの経費がかかります。その収入はおそらく車を持つことで消えてしまうでしょう。

車というのはそのくらいの威力(金銭的支出)があります。ですが多くの人がその事実にあまりに無頓着です。

けれども、こうも言えます。裏を返せば車を持たないだけで、金銭的なゆとりが多大になるという事です。節約のワザはいらないということです。

車は、支出に見合った使われ方をしていますか

車は必要であれば良いのです。ですが、それほど使わない物に多くのお金を投じるのは無駄です。ところが車は、一度持ってしまうと「持たない」生活に不安を覚えるものです。

ですが、持たなければ「意外と何となるんだな」と、次第に何にも思わなくなります。要は、最初に車を手放す勇気が少しだけいるだけです。

車を持つとかかる費用

f:id:chakuma2017:20181026101929j:plain

初めに、車を持たないとどれだけのお金が節約できるのかを紹介します。一年あたりでは、およその目安として、次のようになります。項目の中には状況により変わるものもありますが、大衆車を所有した場合、一年あたりの目安はこのくらいです。

 

経費関係

  • 自動車税..34,500
  • 重量税..16,400(32,800/2年)
  • 自賠責保険..13,500(27,000/2年)
  • 任意保険..85,000
  • 点検費用..20,000
  • 車検費用..60,000
  • 駐車場代..120,000
  • ガソリン代..120,000
  • タイヤ購入代..13,000(40,000/3年)
  • 修理代..25,000(50,000/2年)
  • 洗車代..30,000

1年間 計537,400

 

車両本体費は200万円の車を10年乗るとして一年あたり20万です。

f:id:chakuma2017:20181026102227j:plain

実際は一台の車を10年乗る人は滅多にいないでしょう。一般的には5、6年くらいで買い替えているでしょうか。

我が家で最後に乗った車は、目いっぱい10年間乗りました。この場合は1年あたり約20万ですが、5,6年おきに買い替えればさらに車両費と経費が上乗せされます。

ここでは最低限として一年あたり20万としますが、それでも一年あたりトータルで73万くらいかかります。

経費に車両費をプラスすると

1年あたり 737,400

です。

車がいかに金食い虫か

f:id:chakuma2017:20181026101947j:plain

もっと高級な車を買ったり、駐車場がもっと高かったりすればさらに費用は高くなります。一年で73万くらいのお金が節約できるということは10年で730万円もの差が付くことになります。

実際に我が家では車を手放して約10年ですから、730万円のお金を節約できたことになります。もし、以前のまま、車を手放す決断をしなかったならば730万円ものお金が今より減っていたことになります。

数百万と言いましたが、車を頻繁に買い替えたり、もっと高い車を買えば10年で1千万越えなんていうのは当たり前です。車がいかに金食い虫かということがわかります。 

車を手放す決断を下すだけ

けれども、これまで車を所有していた人が車を手放すことは、勇気がいると思うかもしれません。我が家も例外ではありませんでした。

  • 子供が熱を出したら運べるのか、
  • 急な事が起きた時はすぐに駆けつけられるのか、
  • 大きな買い物や重い買い物はどうするのか、
  • 実家に帰省するときは車の方が良いのではないか、
  • 周りから「車を持っていないの?」と不思議がられるのではないか・・

 

など些細なことまで不安だらけでした。

そこで当初は、こう考えました。

「まずは車を処分して、どうして必要だと思ったら改めて買えばいい。」

と。結果はそのまま車を持たない生活を続けています。

車を持たない暮らしは、一度決断したら訂正不可能なことではありません。ですので、決断することに臆病になることはないのです。

車を持たない不便の解決法

車を手放してから、(車が)あった方がよかったかもしれないと思ったことはあります。例えば、帰省、旅行、レジャー、大物の買い物時などです。けれども結論を言えばいずれも代替法はありました。

帰省は新幹線と現地のレンタカーを使いました。

確かに費用だけ見れば自家用車の帰省の方が安上がりであることは確かです。こちらに越してきて、行ったことがない場所がたくさんありますから、車があればもっといろいろ出かけることが出来ただろうとは思います。

また重い買い物などは通販を活用するようになりました。けれども冷静に状況を俯瞰すると、これは夫の負担が減ったということなのです。主婦である私の買い物の手間はさほど大きな変化がないというのは意外な点でした。

車を持つことで生じる手間の数々

また、小さなことですが、こんなこともあります。車を持っていると小さな気苦労が絶えないのです。例えば

  • いつ洗車に行くか。
  • どのタイミングでガソリンを詰めるか
  • いつ点検や修理に出すか
  • 駐車場はどこに停めるか
  • 駐車料金を無料にする工夫
  • 外で遊んでいる子供が車に小さい傷をつけた。(親に修理を申し出るか否か)

 

・・など挙げればキリがないほどあります。また、「あわや事故」という思いでヒヤリとした経験がない人はいないでしょう。

車を運転すればどんなに注意をしても被害者にも加害者にもなるリスクがあります。命が絡めばリスクどころではなくなます。こうした懸念も車を持たない事で基本的に無関係になりました。

また、生活することについて、選択が100%完璧な状態はありえません。どんなライフスタイルを選んでも一長一短があります。その中から、どれを選択するかは自分たちの考え一つです。

車を持たなくなってからの暮らしの変化

f:id:chakuma2017:20181026102018j:plain

こうした様々な変化を受け止めて対応してきました。もちろん、そうはいっても車を持たない生活が無理であれば戻すつもりでした。けれども実際に車を手放したところ再び車を買おうとは思わなくなっていたのです。 

他にはレジャーに関しての変化です。以前は当然、どこに行くにもレジャーは関係なく車で移動していていました。ですが車を手放し最初に自転車を買いました。子供の自転車はありましたが、親(自分たち夫婦の自転車のこと)の自転車を買ったのは結婚以来はじめてのことです。

つまり主婦になって、生まれて初めて自転車に乗りスーパーに行ったのです。そのときには「いかにも主婦している感」と所帯臭さに妙な感動を覚えました。

休日のレジャーは電車で出かけました。電車で出かけることは新鮮です。なんといってもこれまでは運転手である夫の負担がなくなったことが新鮮でした。

カーシェアリングの利用も検討して良いかもしれない

今後のことですが、「車を持たない」と言っても、やはり個人で使える車がないと困ることがあります。そんな状況に、例えば最近では首都圏を中心にカーシェアリングも増えています。

カーシェアリングとは、あらかじめ会員登録などをして使いたいときに時間枠などで車を借りられるシステムです。昔ながらのレンタカーよりこまめに使えるイメージです。

実際に私が住んでいる近くにも、カーシェアリングがあります。車を使う頻度が少ないのであれば、細かい懸念がいらないこうしたシステムを活用するのも手ですね。

さいごに

車を持たない生活は、第一のメリットとして大幅に自然と節約できる、お金が浮くという点があります。

節約になるというよりも利用の頻度が少ない物に、多額のお金を使う必然性がないということです。

ですがいまだに、車がある種のステイタス代わの役割を果たしていると考える人もいます。意外にも地方や年配の方はそのように見る傾向にある方が多いようです。

けれども、「今、このとき」を生きる私にとっては、単なる乗り物によるステイタスには何の意味も持たないと考えます。