年齢に対する日本人の価値観はたいていこういうものです。
「若いほど良い。」
確かに年齢が若いという事は今後にまだ時間的ゆとりがあることを意味します。それは素晴らしいことです。
一方で年齢をある程度重ねた今、若い頃(20代とか30代のころなど)にはなかったメリットが結構あると気付きます。
年齢が上になるメリットは多い
たいていの人は年齢が若く見られる事を喜びます。反対に年齢が上に見られるのは良くないという風潮があります。
一方で最近気付いたのは年齢が上になることのメリットです。若いときにはなかったメリットが結構あると気付きます。
例えば、ざっとこんなことが挙げられます。
気持ちの余裕ができた
若い年代のときには、ちょっとしたことにおろおろしたり、会う相手によって緊張したり、かと思えばリラックスしたりと、とにかく感情が目まぐるしく動きました。
けれどもアラフィフになった今は、よほどのことでなければ、うろたえることはありません。
つまり感情のコントロールが、そこそこにはできるようになったということです。子供であるほどに感情をむき出しにして怒ったり泣いたり笑いますよね。
それはそれで尊いとは思います。ただ、感情の起伏が激しい状態って本人は大変です。ドラマや映画でみている分にはいいのですけどね。
年齢を重ねるという事は、こうした感情の起伏をコントロールする力が、そこそこできたということでしょうか。これは本人が楽になれるので良い事です。
子供がらみの「したくない付き合い」をしなくて良くなった
これは、失礼な事を書いているのを承知で、あえて書きます。
相手の方も、私と付き合いたくなくても、子供のために無理をして合わせてくれていた方が多数いたと思います。
「これはちょっと違うな」と感じても、子供がらみの親同士の付き合いがあります。これは期間限定の付き合いですが、渦中にいると、それなりに大変です。
だから、子供のためにと、周りに合わせてきました。ですが、子供も成長したので今は必要がなくなりました。
子供が高校を卒業するとほぼ、子供がらみの付き合いはなくなります。続けている人もいるだろうけれど、私は越したこともあり、皆無です。
当時は、進級時のPTA選出のドキドキとか、「あ~懐かしい」という感じですね。(一生懸命に役を担って頂いている方には、大変感謝しております。)
でも、今にして思えば、「もっと気楽に構えても良かったのに。」とは思います。けれども当時はそれなりに、必死に最善を尽くしました。だから後悔などはしていません。
夫がいれば。
みんなと会うのは楽しい反面、疲れます。短時間、単発的なら良いのですが長時間や定期的に会うとなると、抵抗感を感じるタイプです。誰が良い悪いということじゃなくて、あくまでこれは私の習性から来るものです。
こんな風に自分の習性を認めることができるようになったのも、年齢を経たメリットです。多分、年齢が若い時はこんな風に考えられなかったと思います。何か自虐的に自分を解釈してしまいがちです。
少し前まで、私はよく一人でいろんなところに出かけていました。今は一人で出かけると夫が心配するので(一度急病で倒れているので)、ご近所圏内以外は、基本、夫と出掛けられる範囲にしています。
友人はいくら仲が良くても、疎遠になったり浅い付き合いになっていきます。それはやむ得ません。
一方で、私が友人関係に重きを置かないのは、何だかんだ言って夫の存在が大きいと思います。
結局、時の経過で子供も友人も関係は薄れます。けれども夫はそういうことが基本、ないわけで。最近は男女ともに結婚しない傾向が増えています。ですが私の場合は結婚して良かったと思います。もちろん、べったりした感じじゃないのはお察しの通りです。
私はよく一人で出かけていたし、夫も自分の用事で忙しい。けれども帰るところは同じなのです。映画やドラマみたいにきれいなオチもネタもありませんが、この辺で