お金の話が必要な場面は時折あるものです。ですが、このとき「話しにくい」と敬遠すると後でトラブルの元になります。
「お金の話が汚い」と思う人はお金に問題がある人
お金の話をタブー視する人は多いようです。「お金は汚い」という思い込みがある人もいます。また、「お金を介在せずに気持ちで承諾することこそ格好いいことだ」という暗黙の空気もあります。
確かにお金が悪いように使われてしまうケースはあります。けれどもお金が間に入ることで人の役に立つこともたくさんあります。要は、お金そのものが問題なのではありません。お金をどう扱うか、使う側の扱いの問題なのです。
包丁で素晴らしい料理を作れば多くの人が満足します。ですがそれを本来ではない使い方をすれば大けがをする羽目になります。お金もそれと同じなのです。
包丁を使って、どんな料理を作るのか、その料理を作るためには、どの包丁をどのくらい使わなくてはいけないのか。そうした検討を重ねることは、責任ある結果を出すために必要な思案です。
ところが「包丁は危ない」としか考えなければ、そこから新たな素晴らしい料理が生まれる可能性が閉ざされてしまいます。お金に関する「汚い」イメージとは、ある一方だけの側面なのです。
お金は互いを平等にするツールである
全くお金を受け取らずに何等かの見返りを承諾した場合、そこには上下関係が生まれてしまいます。
「無償でやってあげた」「無償でやってもらった」という上下関係です。これが互いの話合いで有償で話しが進めば上下関係の心理は働きません。お金が介在することでお互いが平等な精神でことを運ぶことができるのです。
さらには、初めにこうした話をきちんと済ませてこそ、今後余計なトラブルや妙な上下関係も発生せず事を円滑に進むことができるのです。
こうした話を持ち出したとき、きちんと対応をする相手か否か。それによって相手の信頼度も明確になります。
お金の話から逃げてはいけないのです。話しにくいことではありますが、そうしたことにも向き合う事で、今後も誠実で正確な対応が可能になるからです。
さいごに
人と人とのトラブルにお金が絡む事は少なくありません。ですから、こうした話をうやむやにしてしまう人とは距離を置くべきです。たいていは今後何らかのトラブルを抱える確率が高いからです。
「必要な場面で、正確なお金の話が出来ない相手とは距離を置く。」こうした思い切りも時には必要です。