はじめに
「100円ショップの商品の安全性はどうなの?」
おそらく、この記事にたどり着いたあなたは、そんなことが気になったのではないでしょうか。
特に食器類や食品などは、体に影響がありそうなので、気になるのは当然です。
けれども、あなたは「100円ショップの商品でも安全ですよ」という記事を期待していたのではないでしょうか。
結論を言えば、100円ショップの商品は様々な商品が入り待っています。だから100円ショップの商品だからかどうか、よりもその「商品自体がどうなのか?」で判断しないといけないわけです。
「買ってはいけない記事」よりもっと危険なこと
実はもっと危険なことがあります。それは、曖昧な記事を鵜呑みにすることです。さらには自分の目で確かめたり、考える手間を省いてしまう習慣です。
こうしたことは、100円ショップで「買ってはいけない物」を買うよりずっと危険なことなのです。
例えば一番気になる食器についてです。私も相当前には100円ショップの食器を買っていたことがあります。けれども最低でも日本製であることをボーダーラインとしていました。
けれども現在は食器は少し割高でも日本製のメーカー品を買うようにしています。
なぜなら、「大丈夫かな」と使うたびに心配しながら使うのは疲れるからです。
一方で中国製の食器は、いろいろな情報が交差しています。真相はさだかではありませんので、「不安を感じるものをわざわざ使わない」ことにしています。
ただし、中には日本製であり、窯元が閑散期に製造しているものもあるそうです。こうしたものもあるので、一概に100円ショップ品だからダメとも言い切れないでしょう。
とはいえ、個人的にはそれを判断できません。メーカー品なら問い合わせることもできますが、100円ショップの食器はたとえ問題ないとしても、それを確認する術がありません。
だから個人的な判断としては、食器は安くても100円ショップでは買っていません。
100円ショップで買ってはいけないものと買うべきものは裏表
買ってはいけないとされるものに、もう1つ食品類があります。口にするものですから慎重になります。
けれども実際に品ぞろえを見れば必ずしも中国製ばかりではありません。反対に普通のスーパーでも中国製の食品は多数あります。
つまりスーパーで販売されていると同種であれば、その安全性と買うか買わないかは個人の判断次第ということです。
調味料について
例えば、私が100円ショップで食品を扱う店に行ったら、必ず買うものがあります。それは、わさび、からし、コショーなどです。
いずれも普通の国内メーカー品です。こうした品は、スーパーでは150円くらいですが、100円ショップでは100円です。2~3割値段が違います。これらはあきらかに「買ってはいけない」というより「買うべき」品でしょう。
粉ものについて
他には、和菓子作りに使う白玉粉、上新粉なども買うことがあります。これらの製造は日本製です。
ほかには、片栗粉、小麦粉など国内メーカー品がいろいろあります。もちろん、中には「これはどうなんだろう。」と思う品もあります。けれどもそれは100円ショップだから、というわけではなく通常のスーパーでも同じです。
菓子類について
菓子類も100円ショップでしばしば見かけます。これらのお菓子をスーパーで買えば、通常は140円程度で販売されています。たまにセール価格で税抜き100円で販売されていることはありますが、頻度は多くありません。
せんべいなどもあります。スーパーでは、2~3割多く入った同じ物が一袋150~200円で販売されている事が多いようです。
ピーナッツ菓子は、そもそもほとんど中国製
このほか、間違いなく国産品なのですが、大手スーパーではあまり見かけない菓子を100円ショップで見かけます。
製造販売は一般の国内メーカー、こうしたものは買うこともあります。
この他、例えば数年前はピーナッツ菓子をよく買っていました。もちろん製造は日本製です。
ピーナッツ自体は確かに中国製です。けれども、そもそもスーパーで売られている柿ピーなどもピーナッツ菓子は、ほとんどが中国製です。
製造する業者が中国であれば、さすがに私も考えますが、製造、販売しているメーカーが日本の企業なら、特に警戒しすぎることはしていませんでした。
もっとも、中国製を警戒して、そもそも中国製がほとんどであるピーナッツ菓子を選ばない選択もあるでしょうね。
この場合は結局、100円ショップだからというくくりではなくなりますね。
卸業者と大手スーパーについて
推測ですが、製造販売する企業、卸業者にとっての大手スーパーは取引をしてもらうだけで「ありがたい」存在です。一方で実績の大きくない中小規模の企業は大手スーパーの言い値で取引をせざるを得ない暗黙の空気があります。となれば、最終的に採算度外視で卸さざるを得ません。
だから品物は全く問題なくても、大手スーパーには卸ろしにくい、そこで100円ショップがそうした企業の品を受け入れることがある。おそらくはそんな理由でマイナーな菓子を100円ショップで見かけることがあるのでしょう。
100円ショップでメーカー品を見つけたら買う。ただし、コスパは要確認。
例えば、100円ショップの文具は、メーカー品から、無名の「ただ安いだけ」のような品まで多様です。
文具は、メーカー品を買うことです。というのも、こうした品は、実際に使ってみないとわからないからです。ただし、無名メーカーだけどメーカー品と変わりない品もなかには存在します。
例えばボールペンですが、私は数年前から三菱ジェットストリームを使うと決めています。
ですので、その品が100円ショップにあれば、買うことがあります。また、それ以外の品も、国内文具メーカー品であれば、買うことがあります。
ただし、国内文具メーカー品は、価格が通常店より安い場合は良いのですが、必ずしも安くないこともあります。
ですが、文具だけを買いに行ったり、通販で取り寄せるのも面倒なことがあります。
そんなときは100円ショップで見つけた「ついでに」買うという選択もあります。
100円ショップでは日用品を買う目的と意味を考えよう
日用品など、例えば、大工さんが使う道具なら、100円ショップではなく、きちんとした品を買う方がいいでしょう。
けれども、「一時的にちょっとだけ使う」なら100円ショップのDIYでも十分なこともあるわけです。
品質に100%を求めるなら当然、100円ショップではない方が良いでしょう。けれどもそれは、目的次第です。
我が家の場合ですが、サブの包丁に至っては、息子が5歳の頃に買った「子供用包丁」を今でも愛用しています。
これは国産品です。現在、使っているのはほとんど私です。子供用包丁は軽くて扱いやすいので果物の皮をむいたり、ちょっとしたものをカットするのにフットワークが良くて便利です。
さいごに
100円ショップ品だからと、全てをひとくくりにしないこと。これが買い物の秘訣です。そして普段から
「なぜ、その品を選ぶのか」
という自分なりの軸を意識して買うことです。
100円ショップというくくりで判断するのではなく、あくまで商品単位で判断すること。そうすれば適切な品物選びができるのではないでしょうか。