- 家事は「やらないこと」こそ大事
- 家事達人は元々パワフルな人
- 家事に完璧はないと割り切る
- 緊急性が低い家事を必死にやらない
- 家事を自分でやらない方法を駆使する
- 家事は経過より結果
- 手間暇かけた主婦の愛情神話は突き詰めれば見栄
- さいごに
毎日お疲れさまです。
毎日、マメに家事をこなすあなたも、
毎日、「今日もあの家事ができなかった」と嘆くあなたも、お疲れさまです。
毎日誰もが忙しいこの時代、家事に不可欠なことはたった一つです。それは
「やらない努力」
です。
家事は「やらないこと」こそ大事
「いかにやらないで済ますか」にポイントを置くのです。「やること」ばかりを求めては自分が息苦しくなってしまいます。周りの人やメディアで見かけた家事達人の様子は参考にするくらいでいいのです。
人には体力などの個人差があります。実際に常にパワフルでマメな人はいます。そういう方をすごいと思いますし、参考にできる部分はそうします。
けれども、その人に可能な事が自分にも当てはまるとは限りません。人には生まれ持っての体質、体力の差があるからです。もちろん、日ごろのトレーニングなどで多少は前後しますしアップすることもあるでしょう。
家事達人は元々パワフルな人
とはいえパワフルな人はメディアなどに露出する確率が高いわけです。メディアに何度も出られる強いメンタル、実績、たしかにご本人は素晴らしいのです。大いに参考にして良いでしょう。ですが、ついそうした人と自分を比較しがちなことがまずいのです。
ごく普通の体質の方は目立ちません。実は世の中の多くがそういう人です。ところがメディアで見かけるパワフルな人と自分を比べるのですから到底マネできなくて当然なのです。
家事に完璧はないと割り切る
家事は連日やることがあります。「これで完璧」はありません。それなのにもし、完璧を目指したらどうなることでしょう。
あなたが壊れるだけです。そんな状態を誰も望んではいません。完璧に家事が回る事よりも、あなたがゆったりしている姿を周りの方が一番望んでいます。
- 「ズボラ」と思われるかもしれない。
- 一度手を抜いたらズルズルと悪い習慣になってしまうかもしれない。
そんな風に恐れる必要はないのです。まず、あなたが手を抜いた家事で何が困るのかを冷静に考えてみましょう。
洗濯の場合
例えば、こまめな洗濯だとしましょう。
- タオルを毎日洗わなければ気が済まない。
- 一度着た服は翌日洗濯しなくては気が済まない。
- 服やハンカチには常にピシッとアイロンがかかっていなければ気が済まない。
確かにこういう家事の習慣は、うまくこなせれば気持ちが良い物です。けれども客観的に見ればどうでしょう。現代は洋服が多くて困る人が多いですね。つまり予備の服はたいていの方がたくさん持っていることでしょう。
ならば一日くらい洗濯を休んでも困ることはありません。また、今の時期(冬)は汗をかきにくいですから、2回以上着てから洗濯したって大丈夫です。風通しの良いところに吊るしたり、いろいろ方法はあります。
ハンカチはタオルハンカチにすればアイロンはいりません。ワイシャツはクリーニングに出せばいいのです。初めからシワになる服を買わない手もあります。
タオルは予備を使ったり二日くらいなら続けて使ったって多大な事態に陥ることはありません。
緊急性が低い家事を必死にやらない
今回は洗濯を例に挙げましたが、あなたが思う大変な家事。実は大半が緊急性が低いのです。後のプラスアルファは自己満足のはんちゅうなのです。
緊急性のある家事と言えばやはり食事の支度と後片付け、それと衛生面でしょう。食べないわけにはいかないからです。
家事を自分でやらない方法を駆使する
けれどもこれにしても自分でやらない方法はあります。外食、惣菜などです。こうしたものを利用することに罪悪感を抱いてはいけません。
もちろん、できるだけ栄養のバランスの良いメニューとお店選びは必要です。例えば定食屋さん、居酒屋などであればご飯、煮魚、おひたしなどを食べられます。糖質のことが気になる場合は焼き肉、焼き鳥など選び方次第です。
外食では食べにくい新鮮な野菜は、1週間単位で取れれば良いと割り切りましょう。疲れているときは致し方ないのです。
洗濯はクリーニング、食事は外食と惣菜、掃除は家事代行サービスもあります。このほか家電でラクできるなら購入しましょう。家電は一度買えば人件費はゼロです。何度でも黙って作業してくれます。
家事は経過より結果
「家事は主婦が手作業で行うもの」という価値観はもう古いのです。「理想の良き主婦の図」も50年後の女性が見たらきっと驚くかもしれませんよ。
家事に経過は無関係です。必要最小限の結果が出ればいいのです。一般的には衛生と栄養が保たれることです。
結果にだけ注目すればいいのです。ところが家事を外注したり家電を使う事に抵抗があるのはなぜでしょう。おそらくそれは日本独特の分化「努力礼賛」に原因があります。
手間暇かけた主婦の愛情神話は突き詰めれば見栄
「主婦が手間暇かけることこそに愛情が現れる」という主婦としての体面を気にするからです。もっと突き詰めれば見栄です。
家事を外注化したり家電に頼ることに抵抗のある方がいるでしょう。取り入れるコストに躊躇する気持ちもあるでしょう。けれども疲れているあなたの労力こそが一番大事なことなのです。
ところが昨今は何でも費用がかかることを重視してしまいます。裏を返せば費用を多少使えば家事はカットできる確率がたかいということです。
「良き主婦」のイメージにとらわれない事が大事なんです。一番大切なのはコスパではありません。あなたの自身なのです。
さいごに
何かをやろうとするよりも、できだけ「やらない」で済ますことに注視しましょう。そのためにはつい、やろうとしないための努力が少しだけ必要です。慣れるまではつい、やろうとしてしまうからです。
初めは意識付けが必要ですが、次第に習慣になっていくことでしょう。