「結局、パート勤務がいいの?それとも正社員がいいの?」
パートで働いていれば誰もが考えたことはあるはずです。今回は、巷であまり見ない視点からの選択基準をお話します。世間で言われている基準とは扶養でいられる金銭的な線引きなどです。収入と税金、社会保険から考える視点ですね。
- 正社員がいいのか、パート勤務がいいのか。
- パートも正社員も仕事を始める起動力は大差ない
- 子供が巣立った後、パート勤務に残るものとは
- 現代はサイクルの変化が目まぐるしい
- これからの時代は夫に扶養される生き方は考えにくい
- 仕事を自己実現可させなくても構わない
正社員がいいのか、パート勤務がいいのか。
それでもパートという結論を出すのは仕事と家庭、育児の両立を考えてのことでしょう。
- フルタイム勤務は大変。
- パート勤務なら少しは時間と精神的ゆとりができる。
- 夫の収入があるから、収入は取り立てて問題ない。
そんなところです。そして少しでも扶養でいられる収入を超えてしまうと社会保険や税金面で大きく損をすると思うはず。実際、パート勤務の仲間は同じような理由でパートを選ぶ人が多いでしょう。けれども、後でお話しますが、必ずしもこの選択が正しいとは限らないのです。
パートも正社員も仕事を始める起動力は大差ない
確かに、パート勤務であれば時間を少なく働けるという利点はあります。ですが注意しなければならないことが2点あります。
- 仕事をする起動力はパートもアルバイトも正社員も大差ないこと。
- 子供が巣立ったあとに残るのは基本、自分の経歴とスキルだけだということ。
まず、仕事をすれば化粧を丁寧にして髪を整え服、靴、時計、アクセサリを整えます。相応のお金がかかります。ですが仕事をすればそれは仕事の時間や立場にはあまり大差なく発生します。
通勤に必要なエネルギーも正社員、パートに差はありません。
つまりフルタイムで仕事をしていれば仕事に必要な経費と手間の負担は軽くなるんです。反対にパート勤務でも仕事に行けばフル装備が必要です。結局、費用の点ではフルタイムと大差ないので費用の負荷は大きいのです。
結局、働いてしまえば、起動の負荷が大きい分パート勤務は損だという見方もできるのです。数字の上では分岐の数字上の線引きがあります。けれどもそれを目安に働き控えるのは本当に得なのでしょうか。仕事の起動の負荷まで考えれば実は対して得をしていないかもしれないのです。
子供が巣立った後、パート勤務に残るものとは
さらに圧倒的に違う事があります。それは子供が巣立ったあとのことです。
パート勤務を選ぶ人の多くは、主に育児や家事の負担を減らすためというのが目的でしょう。また、「自分が必死に働かなくても、夫の収入だけでもやっていける。」という思いもあるでしょう。
確かに主婦が時間と体力のゆとりがあれば夫は仕事に集中しやすくなります。そして子供が幼い時は、子供は永遠に幼い気がするし、自分も永遠に30代前後でいるような錯覚を起こします。
ですが現実は誰にでも同じように時の経過があります。気が付けば子供は巣立ちます。これは喜ばしいのですが、このとき全てが「育児のため」「家族のため」だった場合、たとえ家族でも自分をお留守にした生き方は子供が巣立ったあとに、ぽっかり穴が開いたようになることがあります。
歴代、多くの女性がそのような生き方をしてきたことでしょう。これまではそれでも良かったと思うんです。それは寿命も短かったからです。そして古来の日本はみんなが同じように貧しく質素だったからです。
現代はサイクルの変化が目まぐるしい
けれども現代は違います。やはり、お金はあったほうが自由です。そして小さな迷いもお金で解決できることってけっこうあります。お金は汚い、はしたないというイメージを持つ人は多いのですが、お金から目を背けては生きてはいけません。しっかり真正面から見据えて向かい合う事が必要です。お金は毒のにもなりますが、薬にもなります。
今の日本では寿命も長いし、全てのことにおいて変化のサイクルが早いのです。だから子育て後の時間が長いと考えるべきでしょう。となれば、従来の様に育児や家族のためという生き方は後半の人生に戸惑う事になります。
もちろん、お互いの協力は必要です。けれども、早い段階から自分の身は自分で維持できる体力も(文字通り身体的なことだけではなく、主に金銭的、精神的なものです)必要です。そして準備は早いほど良いのです。
正社員で切磋琢磨してきた場合は相応のキャリアが残ります。自分も自信があるし周囲の扱いも違うでしょう。また独特のかもしだす雰囲気もその人となりを形成します。これは形に見えませんがあった人は必ず感じる空気です。
これからの時代は夫に扶養される生き方は考えにくい
となればパート勤務を選ぶことは、自ら自立のチャンスを逃すことでもあるんです。これから必要なのは夫からは扶養されるのではなく夫と妻が協力して家庭を作っていく。そんなイメージです。夫婦は同志に近い協力体制を取った方がいい。夫>妻ではなく、夫=妻のイメージです。
従来は夫の収入より妻の収入が多いとか、夫婦の収入が同じくらいというのはあまり考えられなかったでしょう。何となく「男性の収入>女性の収入」が当たり前みたいな価値観があったことでしょう。けれども今後の時代はここにこだわる必要はまったくないのです。
仕事を自己実現可させなくても構わない
仕事そのものにかける熱意の程度は各自の考え次第です。基本的に仕事は生活費を稼ぐためと割り切っていればいいのです。
仕事がたまたま生きがいならそれに越したことはありません。ですが必ずしも仕事と生きがいを同時進行させようと思わないことも大事です。仕事を自己実現化してしまうと、逃げ道がなるからです。
仕事は仕事。好きなことは好きな事。別々でも構わないのです。仕事は複数持ってもいいし、仕事と趣味を分けてもいいのです。仕事一筋と考えるから考えが固定されてしまうのです。正社員を選んだとしても、向き合い方はそういう捉え方ものもあるのです。
どのように仕事を位置づけるか。それは各自多様な価値観があっていい時代になります。各自が思い入れも重要度も違うスタイルになるはずです。だから仲のいい友人の選択が自分の参考にはならないのです。
その代り右習えでさえあれば「とりあえず安心」して余計なことを検討しなくても良かった状態とは異なっていくでしょう。自由とは自由ですが自分で考えて選んでいくという手間も必要です。