最近の人気は、紙の雑誌などではなくスマホやタブレット端末を使った漫画アプリがだそうです。私は普段、ほとんどマンガは読みません。たまにコミックエッセイを読むくらいです。子供の頃はお小遣いを貯めて買って読んでいましたが。ですがマンガ業界はいつの間にか大きく変化していたようです。
出版社中心のマンガからスマホアプリマンガで何が変わるか
スマホで読む漫画は、場所を選ばず手軽に読めるため、あっという間に浸透したそうです。これまでは出版社中心で動いてきた漫画です。それが「変わりつつある」という日経新聞からの話題です。
現在大人気のスマホアプリの漫画は、 LINE マンガの看板作家の一人である中野まや花さんです。連載70話を超えたラブストーリー「文学処女」は「いいね」の累計が250万超だそうです。
(紙の本、電子書籍でも販売されていますね。サンプルページを読んでみました。サンプルページの時点で全てカラーです。わかりやすくてどんどん読み進みたくなる作品ですね。絵のクォリティも高くて、連載当初はこれが無料だったとすれば、信じられないですね。)
LINEマンガとは
(LINEマンガアプリのレビューを読んでみると、「XOY」で「無料で読めた人気作品がLINEアプリで課金になった。なんで?」と動揺する声がありました。「XOY」とは「ジョイ」と読むのだそうです。こちらはLINEと同じ系列会社でNEVERが親会社なのだそうですが、理由が判明しました。2019年1月18日にXOYは終了してLINEマンガに移行したんですね。
なるほど。今時の若い世代はこういう無料枠のコンテンツをフルに活用しているわけですね。これじゃわざわざ課金してまで買うというのは、よほどのことであるということがわかります。私世代の感覚とはまるで違いますよね。)
アプリマンガは年齢層の商業的制限を受けない
中野さんは数年前まで、大手商業誌で連載を断られ続けていたそうです。ところが LINE 漫画の編集者から声をかけられ、アプリでの連載を決めたそうです。
その作品は、商業誌でボツにされたものだったそうです。2016年7月に連載が始まると人気は急上昇したようです。
サイン会にもファンが列をなすと言います。また、作家以外にも転身があったようです 。
例えば、LINE マンガ編集長の中野崇さんは、元々は青年漫画誌で編集長を務めた方だそうです。
中野さんの話では「紙の雑誌は読者層を絞らないと運営が成り立たない。」のだそうです。これが紙の雑誌の弱点というわけですね。
中野さんの話によれば「雑誌には年代別に想定する読者があり」ますが、「アプリは全てのジャンルの作品を掲載できる 」ことが強みなのだそうです。
アプリマンガは日本主導だったマンガの読み方を変えた
また、アプリが主流になったことで読み方にも変化が起きているそうです。以前のジグザグ左下に向かう読み方というのは、雑誌を前提にした日本独自の読み方だそうです。
それは意識していませんでした。ところが現在はスマホの画面に合わせた縦読みが中心です。読むための媒体が変われば、漫画を読む形式にも変化があるのですね。
作家にとってアプリマンガは大きなチャンスと激しい競争に
「漫画を読みたい」というニーズ自体は減っていないのにも関わらず、商業的な事情があったわけです。ところがアプリは、想定する読者を気にすることなく「人気があれば表に出す」、「人気がなければ退場する」シンプルな流れだと言います。
表に出たり出なかったり、を繰り返すわけです。これは作家の方にしてみれば大きなチャンスです。
一方で、常に競争に追い立てられるという側面が、紙の雑誌が主流だった時代と比べてより一層厳しくなるのではないでしょうか。
これからは物理的制限を受けにくくなることがポイント
いずれにしても重要なのは、自分が例えば「漫画を書きたい」と思ったら、書き続けることにあると思います。
今回、新聞に紹介されていた中野まや花さんも、「たとえ商業誌に採用されなくても書き続けた」からこそ、今回の LINE マンガのデビューにつなげることができたわけです。
今回の話のように、デジタルものが主流になっている現在では、紙の雑誌という物理的な制約を受けると市場が大きく変わります。
自分がやりたいことを安易に手放さない事
ですから、評価もガラリと変わるわけです。重要なのは「自分が信じるものを安易に手放し諦めて流されてしまわないこと」これが今一番必要なことだと思います。
物理的な制約を受けるつい最近までの市場とは違い、今後は人が求めるか求めないかそ中心になるわけです。
つまり物理的な制約とテリトリーが中心だった市場が一転するのですね。こうした変化はより人々の内面がより重要になると言えます。
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