今回は、最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 (ACTIVE HEALTH)
という本がとても良かったので感想などを紹介します。
「なんだかよくわからないけど、体の調子悪い。」
「病院にも行って、きちんと相談している。」
「それなのに漠然とした不調が続く。」
・・そんな体調に戸惑いを覚えていないでしょうか。
私も例外ではありません。
もくじ
- もくじ
- よくわからない不調の原因と自律神経
- 自律神経と骨格の関係
- 現代人の9割は自律神経が乱れている
- 神経と姿勢の関係がある理由
- 姿勢と自律神経の関係
- 自律神経と呼吸の関係
- 膝、腰、肩、首の問題
- 手首にもニュートラルな位置がある
- マインドフルネスについて
- 腸と脳の関連
- 原因不明の動悸と姿勢
- さいごに
よくわからない不調の原因と自律神経
私は、2年前に脳出血を起こしています。ですので血圧管理をしたり、後遺症である右半身の麻痺などによる「分かりにくさ」などの戸惑いも並行します。
そのような事情があるとはいえ、基本的に年齢相応の不調は存在します。普段はそのことをあまり気にしすぎないようにしています。ですがなにかのはずみに、その不調がふっと顔を出す。そして「一体何なんだろうと気になる。」そんなくりかえしです。
同じようなことは多くの方が経験しているようです。そんな時、私が書店の健康本コーナーを眺めていて気づいたのは、「自律神経」というキーワードでした。

最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 (ACTIVE HEALTH)
- 作者: 久手堅司
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2018/12/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
そういえば以前からよく、「自律神経失調症」とか「自律神経が不調だ。」とか言う話を耳にすることはありました。けれども医師からそういうキーワードが出たことはありませんし、私自身、自律神経に何か関連があるなどと意識したことがありませんでした。
けれども自律神経というキーワードに注目しながら、書店の健康本コーナーの本をいろいろめくるようになりました。すると驚きました。私がこれまで経験してきた微妙な不調のヒントになるようかもしれない事例が多く目に入ったのです。
これまでも何冊か「自律神経」というキーワードの本を色々読んでみました。でもまだ何かピンとこないものがありました。もちろん自律神経というもの自体、人間の体の外側にはっきり目に見えるものではありません。
ですからはっきりと「これが原因です。」と指摘する種類のものではないのでしょう。そんな時、偶然書店でこちらの本最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 (ACTIVE HEALTH)を目にしました。本をめくってみますと、何やら私が気になるキーワードが多数、目に飛び込んできました。
自律神経と骨格の関係
私がこの本をめくって気になったキーワード、それは以下のような言葉です。
- ストレスだけではない
- 骨格、膝、腰、肩、首の痛みの本当の原因
- パソコン、スマホ
- 歩き方
- 荷物の持ち方
- ストレッチ、運動
- マインドフルネス
- 食事
- カフェイン
- 息苦しさ、呼吸苦、冷え性、動悸
こちらの本で注目したのは、「骨格の乱れは自律神経の乱れに大きく関係する」と書いてあったことです。
現代人の9割は自律神経が乱れている
現代人の9割は自律神経が乱れているのだそうです。自律神経とは内臓血管などの自動調節器みたいなものだそう。
これを読んで感じたのは、「なぜ9割もの人が自律神経の乱れが起きているのか」ということです。
本によれば、「自律神経はストレスの影響を大きく受ける」ということです。
ストレスと言えば仕事のストレスなどが浮かびます。ですがそれだけではないということです。
- パソコンやスマホを使うこと
- 運動不足
- 睡眠不足
- 自然の天候の変化
なども原因になっているそうです。意外だったのは、パソコンやスマホの使用と、天候の変化などによる影響です。ストレスは天候の変化や寒い、暑いという事から来るストレスも含むのだそうです。
神経と姿勢の関係がある理由
また、印象的だったのは「一流ビジネスパーソンの共通点は姿勢であるということ」です。なぜ神経と姿勢が関係あるのかと一見疑問に思いますよね。それはこちらの本を読んでわかりました。
- 中枢神経がトップにあり、これが司令塔的役割を担っています。
- 次に中枢神経から末梢神経
- そして末梢神経から、自律神経と体性神経の二手に分かれます。
- 体性神経は運動神経と感覚神経に分かれます。
- 自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。
- そしてそれが全身の神経に行き渡っているそうです。
姿勢と自律神経の関係がよく理解できました。
余談ですが、私が現在麻痺している神経というのは、体性神経の感覚神経なのだということも、ついでに知ることが出来ました。
自律神経は交感神経と副交感神経の二つがあるわけですが、どちらがいいとか悪いとかということではないんですね。状況に応じて、シーソーのようにバランスを取りながら働いてるのですね。
姿勢と自律神経の関係
ついでに姿勢と自律神経の関係です。
自律神経は、脳の視床下部から始まり脊椎の中の脊髄を通って、全身の各器官につながっているそうです。
だから姿勢が大きく影響するのだということがわかりました。骨格と神経が関係するのは、それが理由だったというわけです。裏を返せば骨格の歪み、つまりは姿勢を良くすることで自律神経その他もバランスを整えられるというわけですね。
自律神経と呼吸の関係
また、自律神経は呼吸の問題もあるそうです。姿勢が悪くなると、肺が潰されて呼吸が浅く短くなってしまうそうです。
特に現代人はスマホを使う頻度が高いので、下を向いている姿勢が多くなりそのせいで脊椎に負担がかかるのだそうです。
スマホ使用が増えると、不調を訴える人が増えるわけです。ですが誰もスマホが自律神経に影響するなんて思いもしませんよね。
スマホがというか、スマホ使用で姿勢が悪くなるから自律神経や呼吸が乱れるということですね。
そもそも人は、二足歩行に進化したので脊椎が歪みやすく、自律神経が乱れやすいのだそうです。
膝、腰、肩、首の問題
また、膝、腰、肩、首などの痛みを訴える人は多いですよね。実はそのような痛みも、その部位そのものには異常が見られず、困っている人は多いようです。
それはなぜかといえば、例えば膝が痛い時には、膝下、膝上、股関節より上の部分、なども考える必要があるのだそうです。
バランスを見ると、崩れていたりするといいます。バランスが崩れていると、その部位に負担がかかり、痛みが来て観察しても、部分自体には異常が見られない。・・そのようなことで原因が分からず「なかなか完治していない」という現状があるということです。
「画像診断は大切ですが、体に問題がある時いきなり画像に問題が現れるわけではない」とのこと。最終的に画像的に見えるほどの変化が出た時にはかなりの変化が出ているとも言えるようです。
自分の体が、どのくらい歪んでいるのかのセルフチェックや、正しい立ち方と座り方などが説明されています。自分の体に「全く不調を感じない。」という人は少ないでしょうから、こちらの本で 自分の体のバランスをチェックしてみると良いかと思います。
また、本には「呼吸と簡単な体の動きで、体の歪みをリセットする方法」が記されています。どれも難しいものでもないので、試しにやってみるのが良さそうです。
手首にもニュートラルな位置がある
また、次に注目したのは第3章7項目の「手首のニュートラルな位置と動かし方」の項目です。私も普段パソコンを多く使うのですが、左腕の不調で、つい最近まで整形外科に通っていたのです。なかなか治らず、現在は様子見の段階です。
原因の要因はパソコンだけではないと思います。右が使いにくいので左を使う頻度が増えたことなどです。
まずは痛い方の腕と手を使わないことでしか改善に向かわないと判断しました。それで現在も音声認識入力を使っていたわけです。そしてそのタイミングでこちらの本を読みました。
するとパソコンを使用する時に、「手がどのようになり、どうなると良くないのか」ということが図解で記されていました。
それによると、大事なのは「手首のニュートラルポジション」だそうです。手首もニュートラルな状態があったのです。
ニュートラルポジションというのは、手がテーブルに置いた時に横向きになっている状態です。チョップのような感じですね。正しい手の位置というのもあるというのは初耳でした。
テーブルに手を置いて、上から見た時なら小指側がテーブルに接して親指側が上にある状態です。
ところがパソコンを使う手は「回内」という状態になっているのです。パソコンはマウスを使っている時というのはかいないと言われている状態で手のひらを上に向けている状態は「回外」の状態だそうです。
手首には3つの神経が通っており、ねじれと圧迫には弱いのだそうです。負担がかかる状態が続くと痺れや痛みが生じるということです。
しびれや痛みが出るという原理がわかりました。手首がニュートラルポジションからずれると、腕、肘、肩、首にまで影響が出てくるのだそうです。私も肘から腕手首がずっと痛かったのです。
最近は音声入力を使いタイピングを減らしています。それでだいぶ痛みは和らいできました。ひどくならないうちに、痛みが和らいだ状態をできるだけ持続させて、元の健康な状態に戻したいと思います。
マインドフルネスについて
またこちらには、マインドフルネスについても記されています。私も自分のブログで最近時マインドフルネスについて触れています。
マインドフルネスは「今、ここ」目の前のことにただ集中している状態という意味だそう。マインドフルネスなどの瞑想によって、「今、ここ」に集中する訓練をすると集中力が高まることは科学的に証明されているということです。
いわば「医師からもお墨付き」というわけですね。もはや瞑想は、怪しげなものとか宗教的なものとかいう概念ではなく、科学的に根拠のあるものということです。
こちらには瞑想の三つの方法が紹介されています。そのうち二つ目の「ボディスキャン瞑想」は呼吸に意識を集中してから、体の一つ1つのパーツに意識を向ける方法です。
私はこの方法は、たまたま無意識に自発的にやっていたのですが、どうやらこういう方法もあったようです。これについては私の右半身麻痺という独特な感覚であるからこそ気づいたことがあります。また別の機会に紹介させていただきます。
腸と脳の関連
他には「腸と脳が関連している」ことが記されています。脳と腸は一見、何も関係ないようですが、最近では密接な関わりがあるというのが最近の新たな見解があるようです。
原因不明の動悸と姿勢
そして第4章の中で私が気になったのは、7項目目の事例、「動悸」の項目です。私も昨年あたりからこの動悸に悩まされています。
病院で不整脈などのチェックは、何度かきちんと受けました。でも異常は見られません。それでも、ひどい時には、話をするのも苦しくて続かないことがあります。かと思えば何ともない時もあります。
でも特に困るのは相手の様子が見えない電話です。相手はこちらの様子に気付かず話を続けますが、こちらは思うペースで続けられないことがあるのです。
この本によれば、原因不明の動悸の原因として、交感神経が優位になっていることが原因と考えられますと書いてありました。私の場合は毎月、内科医院に通い、血圧その他のコントロールを行っています。
脳出血で倒れた時は確かにひどい高血圧でした。けれども一応、高血圧はそのときだけです。救急車で運ばれた時以外は、高血圧になったことはないのです。(知らない間に、という事はあったのかどうかは不明です。)交感神経が優位になのは、精神的ストレスもかなり関係しているということです。同時に骨格も大きく関係しているそうです。
「原因不明の動悸が続いている方は、姿勢を見るだけでも共通の特徴がある」ということです。大抵、首が前に出すぎているか、下を向いている状態、だということです。
これは私も大いにに当てはまる可能性があります。パソコンなどを使う機会が多く、下を見ている時間がかなり長いのです。これによって肩が内巻きになっていたりすると腸骨が狭くなるため、心臓を圧迫。そして動悸が出やすくなる・・ということです。
私は肩も巻肩気味です。もしかすると、ここに書いてあることがそのまま当てはまるのかもしれないと 思い当たりました。私の場合はさらに、右半身マヒにより、どうしても体が硬直気味になりやすいわけです。普段様々な運動を取り入れてはいますが。
さいごに
ここ1年前後の間に同様の条件が重なったのではないかと思い当りました。早速、差し当たり本に書いてあった運動を試しています。
心臓などの器官そのものにもともと問題はなくても、姿勢などが原因となり、良くない体の状態を発生させてしまうということですね。
この本には、私にの体の不調の対策や、原因に直結するかもしれない様々な情報が書かれているので大変参考になりました。
この本に書いてあることは随分自分に当てはまることや、これまでわからなかった不調の原因ではないかと思い当ることが多くありました。もう一度じっくり読み込んで自分なりに対策を取り入れていきたいと思います 。
この記事は音声認識入力で記入しました。