読んだそばから「ストン」と腑に落ちた本を紹介します。多分、初めて著者の香山リカさんの書籍を読みました。こちらはアマゾンで偶然目に付いた本です。
「迷ったことは先延ばし」推奨
読むとわかりますが、とにかく気負いがありません。
「え?お医者さんなのに、こんな感じでいいの?」
と思うほどです。
でも、そうしたことが可能なのは、ご本人が物事の本質をよく理解しているからだと気付きました。
大きくて太い幹の大木は、多少の風が吹いても動じないことと同じです。ところが成長過程にある細くて弱い木は、少しの風が吹いても「倒れるのではないか」とおろおろしてしまいます。
そうした基盤にある実力が、大木ならではの余裕と映るのでしょう。さらには余裕がユーモアまでをも感じさせてしまうのです。
特におかしなことを言っているわけではないのに「おもしろい」と感じてしまうこと。これは本質を知りうる人であることを知った安堵から得られる唯一の結果です。
著者の香山リカさんは、テレビで見かける時もありましたし、「ああ、あの方ね」という認識はありました。
けれども考えてみれば、今まで一冊も著書を読んだことがありません。改めて調べてみますと膨大な数の著作があります。
その中で目に留まったのは今回ご紹介する人生が劇的に変わる スロー思考入門という書籍です。ただし元の本は2009年に一度出版されたようです。
発端はジャケ買いならぬタイトル買いをした感じです。
元々の本は『大事なことは先のばしにしなさいー迷ってばかりのあなたがうまくいく32の法則ー』(2009年ビジネス社刊)を新装改訂
のようです。
商品の説明
内容紹介
“即断即決社会"が心を病気にする
明日できることは、今日やらない!自分を苦しくする“自己啓発的生き方"は、もうやめませんか?
常識に自分を縛りつけて、苦しんでいませんか?
すべての人が「高い成果」を求めて生きる必要なんかない――✅心が病んでいるときの即断即決ほど、判断を誤るものはない
✅ほとんどの人にとって、手帳はなくても不自由しない
✅オリジナリティを追求しないほうが、自分独自の発想が出やすい
✅きちんとした仕事をしている人ほど、勉強法にはこだわらない
✅勉強の本質は「したいからするだけ」にある
✅語学は学んではいけない
✅プレゼンはその中身より伝え方のほうが大切
✅働く意味にこだわりすぎない
✅偶然出会った仕事が、自分に合っていることもある
✅腰を据えてひとつの仕事に取り組むだけがすべてではない
✅無理にプラス思考になるより、マイナス思考のままでいるほうがいいこともある
✅悪い方へと考えるクセがあるほど、うまくいったときの喜びは格別である
✅がんばっても結果が出ないときは、もっとがんばらずにダラダラすべし
✅「貴重な休みを有意義に」という考えが、休みを休みでなくしている
✅精神科医が考える理想的な休日は、生産性の低い休日
✅過去の栄光にいつまでも浸れることこそ、本当のプラス思考
✅ときには、自分の欠点や短所を棚に上げることも必要である
✅後悔や挫折、失敗の数だけ、味わい深い人生になる
✅セレブも一般人も、ほとんどの悩みは2週間で薄れていく
✅勝ち組の喜びもつかの間のものであるということ
✅ストレスのかかる健康法ならやらないほうがいい
※本書は『大事なことは先のばしにしなさいー迷ってばかりのあなたがうまくいく32の法則ー』(2009年ビジネス社刊)を新装改訂したものです。
アマゾンより引用
読んだそばから気持ちが楽になった
はじめに、電子書籍 Kindle でサンプルページを読んでみました。そこで先も気になったので電子書籍を買ってみました。
以前、テレビで拝見した時、どのような方だったのかという認識はあまりありませんでした。少なくともお医者様ですので、テキパキとしたイメージが私の中ではありました。
それと、勝間和代さんとの対談本を出された記憶だけは、ぼんやりとありました。そんな中、早速こちらの書籍を読んでみました。
それと私の予想外に、読んだそばから「肩の荷が下りる」というか、読んだだけで癒しに似た安堵を感じました。
ただ、読んだだけなのにフッと気持ちが楽になったのです。これまで意識しなかったのですが、私は随分いたるところで「力が入りすぎていた」と実感しました。
それはおそらく、2年ちょっと前に入院を境にした様々な変化があったことが要因です。
一番良くないのは、頑張りすぎとストレス
例えば著者の香山さんは、手帳活用を全くしないそうです。そもそも手帳を持たないそうです。
これについては私も普段、同じなので、テレビにも多数出演し知名度も高い方でも「手帳を持たずに生活している」ことに驚きました。
私が手帳を持たないのは、そもそも行動範囲が限られているからです。もし、一般的なビジネスウーマンであれば、やはり手帳は使っていたものと思われます。
また、診察の合間には「お菓子を食べて息抜きする」とか、論文を書くことで困っていた学生さんに「ほどほどでいい」という趣旨のアドバイスをしたエピソードとか、「マイナス思考を肯定」することとか、連休には家で「ゴロゴロすることを推奨」するとか、とにかく一般に言われている「こうするべき」がことごとく良い意味で反対のアドバイスが多数記されていました。
もちろん、それらのアドバイスは、医師としての根拠に基づいています。
また、食事に関することや、健康に気を使いすぎることも「ほどほどでいい」ということも肩の荷が下りた気がしました。一番良くないのはストレスだということです。
読むだけで「力み」が消える本
あまりにもストンとくることが多く、全てを挙げればきりがないほどです。この方の書籍は非常に多く出版されています。ですので、他の書籍も続けて読んでみたいと思います。
これまで私が、あまりこの方形の書籍を 読んだことがなかったのは、おそらく肩書きが精神科医という点だと思われます。
何と言うか、「私には無関係」の気持ちから手に取ることがなかったように思います。けれども今回、偶然読む事が出来て良い機会に恵まれました。
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