50代になって、いろいろお金のことを調べています。
お金の情報と一口に言っても、幅が広いですよね。
その中から自分が取る選択を考えていかなくてはなりません。
- 私たちはなぜお金が欲しいのか
- 日本の将来に備えるべきこと
- 若い世代のやる気がない本当の理由
- 資産を作るシンプルな原則とは
- 金融資産が少ない人は運用より「お金を使わない」ことが先
- バカな人は休日にお金をつかいたがる
- いざとなったら生活保護という滑り止めを堂々と利用すればいい
- 経済を上向かせるなら教育に力を入れるべき
- さいごに
私たちはなぜお金が欲しいのか
「ひろゆき」さんのお金に関する話は、根本的な事に気が付く機会を与えてくれます。
ひろゆきさんは、もともとお金をほとんど使わない生活をしていたそうです。学生時代は一か月5万円で過ごしたそうです。その後、収入が増えましたが、「お金ってなんだろう」と考えるようになったそうです。
私がひろゆきさんの話に興味を持つのは次の理由があります。
- 理路整然としていること。
- 発する言葉に無駄がないこと。
- 物の本質を見極めていること。
- 幅広い知識を持ち合わせていること。
- 必要最小限のわかりやすい言葉しか使わないこと。
- 柔軟性があること。
このように、とてつもなく頭の回転の速い方です。その方が考える「お金の価値観」を知りたいと思ったのがこの本を読んだ動機です。
そもそも、なぜ私たちはお金を欲しいのでしょうか。ひろゆきさんは、その理由についてこう答えています。
それは「お金がなくなったら怖いから。」
つまり、私たちが欲しいのは「安心」だ、ということです。
さらに言えば
「お金がなくても不安を感じない状態にすればいい。」
とおっしゃっています。
「ひろゆき」さんとは?
本名・西村博之
「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」を開設または開始した。2015年には英語圏匿名掲示板「4chan」の管理人になった。多くの企業と携わりプログラマーとしても活躍。
日本の将来に備えるべきこと
僕は近い将来、日本で暴動が起きる気がしています。お金は持っている人とお金を持っていない人の格差が広がっているからです。
いきなり冒頭はショッキングな一言で始まります。同じようなことを、先日当ブログでも紹介した投資家のジム・ロジャーズも言っていました。
そもそも「私達が払ったお金はどこに消えたのか」という項目では、今の選挙の問題にも触れています。結局、「投票で誰にでも機会がある世の中ができる」と多くの人が信じています。
若い世代のやる気がない本当の理由
それでも、現在の日本はどんな人にでも一人一票という原則があります。これは公平に見えます。ですが実は大きな落とし穴もあります。それは圧倒的に高齢者が優位だということです。
若い人は少ないので、どんなに頑張っても高齢者に都合のいい世の中じかできないのです。若い人はそれを薄々感じているから投票率も低いのです。一方で高齢者が積極的に投票に行くのも「投票が自分に有利に働く」と知っているからです。
そして高齢者を「ズルい」とは言えません。さらに 政治家は当選するために高齢者に都合のいい条件を上げ続けます。この状態は、ちょっとやそっとでは改善する策が見つからないでしょう。
「保育園、死ね」
で話題になった叫びは、若い現役層の叫びの一端です。それでさえも、立ち消えてしまった感が否めません。
そのあきらめの境地と、やるせなさがあるからこそ、若い人たちは「やりがい」と「希望」というものが見えにくくなっている原因のひとつでしょう。
少し前の日経新聞に「国内の労働者のやる気」はどうやったら引き出せるのかという内容がありました。それは希望が見えることと不安の解消が必要です。
選挙の形態も本当は課題があるはずなのです。それが改善しなければどうしたって「若い層が不利」な状態は変わりません。同時にそれは「やる気」も低迷化するということです。
私の年代は、若い世代と高齢者の、ちょうど中間くらいにいます。現法で年金を受け取る予定の約15年後には「年金が支払われるかどうか」は怪しいものがあると思っています。
という意味では私の世代も「若い世代」と同じく「割に合わない」世代であることに変わりはありません。それでも一応年金を将来受け取るための社会保険料は払い続けますが。
資産を作るシンプルな原則とは
「お金を貯めるにはどうすればいいか」つまり「資産を作るには、お金は使わないこと」だそうです。当たり前の事ですが、多くの人はお金を手に入れると生活レベルを上げるし「お金を使う」そうです。
ここでお金を使わず平常心を貫ける人だけが、多くの資産を手にすることができるということでしょうね。
ひろゆきさんの話を聞いて思い出したのは映画があります。それは伊丹十三監督の「マルサの女」という映画のラストの場面です。
お金を手にする秘訣を尋ねられた男は「コップに入った水を例に話します。」コップに並々入った水を見て「まだ、ココでは使わない」水があふれたら「こぼれた水を」なめてみせます。コップから水があふれ出たところをようやくなめる(使う)。という話でした。
ひろゆきさんが言うのも、まさにそれと同じですね。コップに水が入った程度ではまだまだ使い始めてはいけないということです。
金融資産が少ない人は運用より「お金を使わない」ことが先
金融資産が少ない人が頭と手間を使って運用しても無駄。資産100万円の人が利回り1%の運用しても一年で1万しか増えない。100万円を1%増やして1万円 増やすなら「1万円使わない方が楽だと思う」という目から鱗の発想です。
積み立てNISA発足などで「運用しなくちゃ」を焦る人は多いと思います。確かにケースバイケースですが、手元にある資金が微々たるものなのであれば、運用に手間と頭を使うより節約したほうが効率がいいわけです。
資産増やしたいのであれば使わないって方向にしてるとした方がよっぽどたまるんじゃないかと思うんですけど
確かにある程度の元手があるなら運用も意味があります。けれどもそうでないのなら、無駄を見直す方がよほど現実的なわけです。
1億円の資産のある人が1%増えたら100万円なのでそれだったら時間を費やしても意味がある
パーセンテージにばかり気を取られていると肝心なことに気付けなくなりますね。
資産を作る一番の方法はお金を使わないこと
だそうです。
バカな人は休日にお金をつかいたがる
バカな人達は休日にお金を使いたがります。空いた時間を幸せの時間ではなくて埋めなくてはならない時間だと考えてしまう。~消費するだけの人は一生幸せに慣れない。
テレビを付けっぱなしにしていると必ずあおられます。
「お出かけ日和ですね。」
とか
「肌寒いので暖かくしてお出かけ下さい。」
とかの「余計なお世話の一言」が多すぎます。
「お出かけ日和」
ということで
「そうか、おでかけしなければ。」
とあおり、
「暖かくして」ということで
「コートを買わなければ」
という消費の気付きを促すんですね。
何もかもお金を使う事でしか、楽しむ事は出来ないと思い込まされているんです。たしかに、こういう価値観でいるとお金がいくらあっても足りないし常に周りと比べてしまうでしょう。
いざとなったら生活保護という滑り止めを堂々と利用すればいい
それから世間体を気にしすぎ危うさに触れています。権利を主張せず、結果として自らの身を犠牲にしては本末転倒です。
日本には生活保護という滑り止め制度があります。これが滑り止めになるから不安は無用なんです。ですが、たいていの人は「あなたは若いんだから働けるんで働いてくださいよ。」って言われたら「そうか、俺働けるもんな。」と言って働こうと無理をしてしまうそうです。
「もう無理です。」と言い続ければいいのに、あきらめてしまう人が多いそう。権利があるのだから、割り切って対処することをすすめています。
確かに日本人であるということは生活保護が保障されています。つまり「食えなくなる」確かに日本人であるなら国が保障している以上「食えない」はあり得ないのです。だから不安を感じる必要は全くないことがわかります。
誰もがこうした基本的な事を忘れているし「あり得ない」と無意識に選択肢から排除していると思うのです。一時話題になった不正受給は全く別の問題です。
経済を上向かせるなら教育に力を入れるべき
ひろゆきさんも「確実に経済を上向かせる方法」は教育だと言っています。私もこれには同感です。国が力を入れるべきは教育ですが、自分に投資すべきことも同じであるという考えは変わりません。
また、「欲しいものではなく必要なものを買う」という話はミニマリスト的価値観にも通じるものがあります。ミニマリストとは単に物を病的に持たないのではありません。
世間並みに必要な物を持つのではなく、自分軸で必要な物を持つ価値観です。人目を気にして人並みを目指す必要はありません。(ただし子供がいる場合は、ほどほどに「普通」にしておく配慮は必要ですね。)
さいごに
世間体を気にしたり、あおられるようにお金を消費する使い方は身を滅ぼします。平常心で淡々とマイペースを貫くこと。これが秘訣だと感じました。同時に情報収集と勉強は不可欠ですね。
ひろゆきさんの本は必ず読むようにしています。この書籍は、推測ですが、どこかで動画などでお話した内容をまとめたものが中心かと思われます。ですので「この話は以前、聞いたことがある」と思ったのですが、動画は右から左へ流れてしまいます。ですのでこのように、きちんとまとめられた本は大変良いと思いました。
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