今回は、結婚間もないご夫婦のミニマリスト生活本を紹介します。
スマホひとつで暮らしたい(アマゾン)
アメリカに持参した荷物はミニマル
著者の飯島彩香さんは、結婚間もなくだんな様の海外(ワシントン)研修に同行したそうです。期間は半年間でしたが、この生活でこれまでの概念が大きく変わったと言います。
特に期間が限られているため、持ち物の取捨選択はかなり吟味されたよう。当時荷物はミニマルに徹したそうですが、その量の少なさには驚かされます。
なんと
- スーツケース2つ
- 段ボール箱2個
だけだったそうです。
アメリカの暮らしでおしゃれの意識が激変
なかでも意外だったのは、おしゃれへの意識だそうです。事前に思っていた以上に、アメリカでは服装にかけるエネルギーがミニマルだと気付いたようです。
私が考えていた以上に、アメリカではみんな服装はカジュアルで、語学学校の生徒たちなどまったくおしゃれのことなど気にしていなかったからです。 普段はデニムとTシャツでOK、ちょっとしたとき用にはワンピースの1枚もあれば充分。
確かに、アメリカと言えば物に対する向き合い方が、マキシマムなイメージがあります。ファションにおいては、たくさんの服を活用しているイメージです。
ところが、飯島さんが過ごしたワシントンでは、皆が至ってシンプルな服装だったそうです。
国内で見かける外国人の服装はシンプル
確かにこの点は、日本に暮らしていても思い当たる節があります。それはなぜかというと、欧米系外国人の服装は例外なく服装がカジュアルで、スッキリしているからです。
一方で日本人の場合は、確かにみんなおしゃれなのですが、欧米系外国人と比較して全体的になんとなく重い感じがします。
もちろん、私たち日本人は常に服装に気を遣っています。ところが不思議に、「おしゃれ」と映るのは、外国人なのです。同時に外国人の服装はシンプルなカジュアルです。
私もその理由は「スタイルが良いから」だと思っていました。ところがよく見ると、外国人もけっこうお腹が出ていたり、太ももはがっちり太い人が多いのです。
それでも、そうした体形を隠そうとする様子は見られません。一様に体の線がくっきり出るような服装をしているし、紫外線対策で体を覆っている人もいません。(中東系?のひとをのぞく)
それでも彼女らは(彼ら)「おしゃれ」と映ります。結局、服装による見た目やセンスは、新しい洋服や流行とはそれほど関係ないということなのでしょう。
帰国後、服を大量処分
飯島さんは帰国後例外なく、多すぎる自分の服に違和感を感じたようです。そして
1年以上着ていないけれど、どうしても手放せない服は「1日着てみる」ことにしました。
の見直し対策を経て服を大幅に減らすことに成功したそうです。
結果として、
大好きなリーバイス501とJクルーの白Tを、髪型を変えたりアクセをつけかえたりして、週2~3回着続ける日々。
等の服装を取り入れたそうです。
すっきりしているのに「暖かみがあるインテリア」の理由
書籍に掲載されている現在のお住まいの写真は、すっきりしています。ですが、不思議に暖かみがあります。さらに日本のマンションなのに、海外のインテリアの様にアクセントがあり素敵です。
例えば、ダイニングチェアの椅子の一部にパープル色が使われていたり、ライトがアンティークのようなさりげないものだったり、クッションが日本では見かけないモロッコから買ったというプフという山羊皮製のスツールだったり、要所要所に「好き」がアクセントにほどこされています。
数は厳選しても「好き」が反映された住まい
すっきりしたインテリアでも、暖かみが感じられるのはなぜなのでしょうか。おそらく、「好き」を妥協しないことなのでしょう。
決して物の数は多くないのですが、いずれも飯島さんの「好き」がポイント的に配されていま。そしてそれらのバランスが絶妙です。
このバランスがどこから来るかと言えば、どれも妥協がない「好き」なものだからこそなのでしょう。
こうした暮らしを拝見すると「すっきり」と「好きなものに囲まれる暮らし」は両立が可能なのだということに気が付きます。
早いうちにお金の仕組みを作る
また、飯島さんのすごいところは、まだお若いのにも関わらず、しっかりお金の運用の仕組みを作っていることです。
こうしたことは早いうちに(若いうちに)「知る」ことが必要だと、あらためて痛感します。
その点、飯島さんは結婚直後に家購入から75歳までのプランを、FPに相談しながら立てたそうです。
本書には具体的な内容が記されています。堅実な暮らしながらも、比較的思い切った選択を取り入れている点が印象的です。
もっとも、多様な選択肢の中から自分たち夫婦がどのような選択をするかは、各自の価値観や考え次第です。
多様なデジタルサービスをもれなく活用する
また、スマホのアプリを中心としたサービスをフルに活用しています。
新しい機種のスマホは高価ですが、フルに活用する目的があればその対価は決して高いものではなくなります。
そうした意味でも飯島さんは購入したスマホをフルに活用し、生活を効率化することに成功しています。
さいごに
数年前まで、主婦が行う生活の工夫と言えば、食費節約や光熱費の節約、家事の効率化・・のようなアナログな内容が中心でしたね。
けれどもこの本を読むと、主婦が行う「工夫」は、変化していることがわかります。今や、スマホを使い片手でサクサク軽やかに実践するものなのですね。
このような工夫は、手間も時間も労力も要らないことが特徴です。けれども、知らないままでいれば、永遠に手間をかけ続けることになります。
これからの主婦が実践する「工夫」とは、この本にあるようにスマホひとつでサクサク軽やかに格好良くこなすものへと変化しているのだと実感します。
主婦=家事といえば、手を荒れさせ、いわゆる「所帯じみる」工夫というイメージがありました。
けれども現代の「工夫」は軽やかにノリノリでこなすものへと変化しています。そうしたことをこの本を読んで実感することをおすすめします。
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