簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。合理的な家事、少ない服で暮らす、家計管理、お金、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる暮らしの追及

『しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! /著/えらいてんちょう』書籍感想 書評



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

「今すぐにでも結婚したくなる」本を紹介します。

同時に、現在結婚している方は、「結婚」の意味を新たな視点で見直すヒントになります。

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→ しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (しょぼい自己啓発シリーズ)

 結婚で得られる真の効果

著者の「えらいてんちょう」さんは、意外なことにスピード婚だったようです。とはいえ実は、交際のある状況下においては、一般的なお付き合いを経て結婚した場合と時間に関する面は大差はないという説明が本文中にあります。

私と妻は出会って2日で婚約し、2週間で結婚しました。そして息子、4月には娘が生まれ、健やかに育っております。

著者は少し前に、斬新な生き方のありようが記された本を出版しています。

→ しょぼい起業で生きていく

 いっぽうで、現代で結婚と子供を持つ暮らしは、「新しくない」ような印象を受けるのではないかと思います。

つまり著者の「えらいてんちょう」さんと、今回紹介する本のテーマである結婚と子育ては逆のイメージです。

そのような価値観を持つ方が、結婚をすすめる考えを前面に出すことが意外に思えるのではないでしょうか。

結婚に値段を付けない。ハードルを上げない。

おそらく、最近の若い年代が思う結婚のイメージは、夢や希望がある一方で、「自由が減る」「形にとらわれるのはおかしい」といったマイナスのイメージがあるのではないでしょうか。

一方でこの本には、あまり語られることのない「結婚の隠れたメリット」と「効果」が多様な視点で紹介されています。

ところが昨今の結婚の概念はどうも著しくない様です。その結果として、結婚に踏み切らない人が多数となり結果として生まれる子供の数も少ないというスパイラルにあります。 

おそらくバブル的価値観の弊害だと思うのですが、恋愛と結婚を一直線上に置き、さらに結婚というものに値段をつけて、結婚のハードルを著しく上げてしまったのが、現在の晩婚化、少子化の原因ではないでしょうか。

結婚に「スペック」はいらない

 確かに、私の親世代であれば(70代半ば前後)結婚は誰もがするものだったようです。結婚していない人はまず滅多にいなかったようです。

ちなみに私の場合ですが、結婚したのは20代半ばでした。改めて考えれば当時、夫のいわゆる「スペック」をはじめとした条件は全く視野にありませんでした。

結果として

「気が付いたら結婚していた。」

言ってみればそんなノリです。

「お金」はあとからついてくる

当然、結婚したばかりの頃は収入も少ないわけです。それでも子供が生まれ、住む場所もあり、食べるものもあり、着るものだって何とかなりました。

もちろん今みたいにユニクロやGUはなかったのですが、安い穴場の店を発見したり、節約を工夫したり、お金はたくさんなくても赤字を出さずに貯蓄ができる暮らしは可能でした。

つまり多くの人が結婚を考える時に一番気にする「お金」に関しては、「まず結婚する」ことが最優先で、「お金は後からついてくる」と痛感しています。

若い二人が一緒にいるだけで価値がある

何より若い二人がいるというだけで価値があるのです。(若くない、1人暮らしの人に価値がないという意味では決してありません。)

その気付きにくい「価値」について、この本にはわかりやすく至って冷静な論理的な説明がなされています。

特にそのひとつが、たとえば自然と「ちゃんとした生活」になっていくということです。確かに例えば私も家族がいるから毎日、ご飯を作ったり、そうじせんたくを「ちゃんと」しようと自然とふるまいます。

これが仮に一人であったならば、全てが適当になり、食事の栄養バランスもテキトーだったかもしれません。夫と息子の分、家事が大変だと誤解しそうになりますが、実は反対で、家族がいるから「ちゃんと家事をするようになっているというわけです。 

結婚によりさらに大人になれる

また、結婚は元は他人の二人が暮らすので、どうしても不本意な空気が生じることがあります。

要は結婚することにより、改めて大人になれるのだと痛感します。

こうした時、夫、妻、それぞれの考えのありように付いても「なるほど」と非常にわかりやすく、腑に落ちる説明が多様な例を挙げて書かれています。

こうした話は、なかなか公平な視点で語られることは少ないと思うのです。

紙切れ一枚で得られるメリットは大きい

「結婚という、紙切れ一枚でつながれる価値観なんて古い」

と思う人が増えているのかもしれません。ですが冷静に結婚を取り巻く状況を知れば、実はメリットがかなりある。それは、打算的なメリットではないのです。

こうした話を年上の既婚の人がそうでない人に話をした場合、往々にして説教臭く感じたり、古い価値観の押し付けと感じるおそれがあります。

けれども著者の「えらいてんちょう」さんがこの話をすると(この本を読むと)スッと結婚に踏み切る気持ちになるのには間違いありません。

至って冷静に、論理的に結婚がもたらすメリットが書いてあります。今、結婚に迷っている人、今、結婚している人もあらためて視点を変える良いきっかけになると思うのです。

結婚する前に、こういう本を読んでおくことができる人というのは非常にラッキーだと思います。

 

しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (ワニの本)

しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (ワニの本)

  • 作者:えらいてんちょう
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2019/07/01
  • メディア: Kindle版
 

こちらの本はKindle Unlimited読み放題対象本です。(記事執筆現在)

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