この本の著者、山崎俊輔さんはファイナンシャルプランナーです。
この本はかなり分厚いのですが、88の項目にマネーハックが網羅されています。
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大人になったら知っておきたいマネーハック大全 [ 山崎俊輔 ]
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マネーハックは、すぐに実践できる点が良いですね。
特に私は、目からウロコのマネーハックを探すのが大好きです。
実際この本には、思いもかけなかったような様々なマネーハックの方法が紹介されています。
もちろんそれらは単に、奇をてらった方法ではなく、著者の正確な知識という前提があってこその方法ばかりです。
それでは、その中から特に印象に残ったマネーハックを紹介します。
最新のテックはどんどん活用する
著者は最新の技術をとりいれる重要性を説いています。
例えば使える最新技術を取り入れることで、家計簿など手間のかかることをしなくてもお金を見える化できます。
ところが、このようなテクノロジーを受け入れることに抵抗があると、相変わらず紙の家計簿を前に電卓を叩き、合わない計算結果にイライラします。結果として、自分の家計の状態すら把握できていないと言う状況に陥ります。
実は私、家計簿は完全に自動化に移行していません。もちろん、家計簿アプリを利用していますが、まだ部分に限っています。これまではセキュリティーが気になって、過剰に用心していた節があります。けれども、最近はこの考えを改めるべく方針を変える予定です。もちろんセキュリティに注意は払います。
満足度を下げずに支出だけ下げる
節約は当然、同じ商品なら安く買うことが要です。
けれども、著者は単に安いものばかりを買うよりも、メリハリをつけた買い方を推奨しています。
例えば、
- 自分にとってゆずれない点があるものは良いものを追求
- 特に気になる点がないものは、安さを追求
する買い物です。
実際、節約のために安いものばっかり買っていると、安物買いの銭失いになりかねません。
ときにはものによってある程度の値段のものを買い、それ以外のものについては安さで選ぶと言うようなメリハリは節約疲れをしないためにも有効ですね。
「スタバでフラペチーノ」は衝動買いの失敗を10分の1に減らす
お店で洋服などを買うときに衝動買いをしてしまうより、一旦店を出てスタバでフラペチーノを頼み、一呼吸置くことを推奨しています。
確かにお店で一目惚れした洋服などは、後で結局、着なければ相当な出費のダメージです。けれども、割高に思える「スタバのフラペチーノ」も、一呼吸置くだけで、冷静な思考になり平常心を取り戻すことができるというわけです。
そういえば以前読んだ本によると「人は疲れていたり、お腹が空いていたりすると正常な意思決定ができなくなる」そうです。だからこの方法は理にかなっていますね。
冷静になった頭で判断した上で本当に必要だと思えば買えば良いのですが、場合によっては却下する勇気も必要ですね。
著者はここで500円のフラペチーノが、10,000円以上の無駄な買い物を回避できる効果もあることを説いています。
衝動買いしたい時はコンビニを使う
一般に、コンビニはスーパーよりも割高なイメージがあります。ですので、細々した無駄遣いをする場所というマイナスイメージもあります。
けれども、著者はコンビニを使うことで、衝動買いを回避できることを説いています。
理由はコンビニが新しいものの宝庫だからということです。確かに、コンビニはカップラーメンやお菓子やスイーツなど新製品が多数並んでいます。
仮に、こうした食べ物の新製品を衝動買いしたとしても、支出はせいぜい数百円です。
一方で、洋服やバックや靴アクセサリーの衝動買いは、これだけでは済まないことがあります。場合によってはちょっとした衝動が数万円の支出になります。
確かに、こうした衝動買いは本当にそのものが欲しいからと言うよりも、お店の雰囲気だったり、「何か買いたい」と言うなんとなくの欲求に過ぎないことがあります。
金銭的ダメージからすれば、同じ衝動買いでもコンビニのほうがはるかにマシだというわけです。
無駄遣いをしやすいコンビニのイメージですが、うまく活用すれば大きな支出の無駄を回避することができますね。
ただしコンビニでの買い物はチリツモでは多額になる事に気付かない事があります。また、お菓子やスイーツで太ってしまったら本末転倒です。ほどほどが大事ですね。
コスパは「買う前」「買う瞬間」「買った後」の3つで判断する
よく、コスパと言う言葉を耳にします。けれども実際は単に、安いと言う意味でだけで簡単に使われている気がしています。
実際に「コスパが良い買い物」とはどういう買い物なのでしょうか。
この本では、著者が本当の意味での「コスパの良い買い物」についての判断方法を紹介しています。
コスパの良さは、
- 買う前
- 買う瞬間
- 買った後
この3つで判断するようにと言っています。
確かにこの買い方の3つのバランスが悪いと、買った瞬間に興味が失せてしまったり、買った後には見向きもしなくなってしまったりと言うようなことが起きます。
ところが、この3つとも満足できれば出したお金に見合うかそれ以上の効果が期待できそうです。
著者は特に、買う前に時間をかけることをすすめています。実際に衝動買いが失敗しやすいのは、買う前の時間がほとんどないからだそうです。
私が最近購入した高額な買い物は、ホットクックという調理家電です。
この家電は1年以上前から気になっていました。けれども、金額も高いですし、場所もとります。
ですので、通常より時間をかけて決断に至りました。結果、購入してまだ1週間しか経っていませんが、想像以上に使い勝手が良く満足しています。
購入まで、時間をかけて検討したので、考えたような使い方ができています。
家計簿を振り返っても「反省」は絶対にしない
意外ですが、著者は「家計簿で反省しないマネーハック」の重要性を説いています。
家計簿は批判を迫るものではなくて、過去の分析から未来の改善をするものだと説いています。
ところが私たちは、家計簿を活用しようとする時、過去を見て反省し懺悔するような気持ちで見ていることが多いわけです。
一方で著者は「家計簿はあくまで未来を良くするツール」だと言っています。
確かに、家計簿が続かなかったり、家計簿が楽しくないと思う人の理由としては、反省点ばかりが目に付くと言う点があるからではないでしょうか。
家計簿は未来を良くするツールだと言視点を変えるだけで、見え方が違ってきますね。
初めての「ワンルーム」とは「車」はとにかく安いものを選べば一生アップグレードを楽しめる
私が子供の頃から若い頃から今に至るまで、振り返ってみれば相当世の中が変化しています。どのように変化しているかと言うと、圧倒的に豊かになっています。
確かに昭和の時代を懐かしんだり、古き良き時代を懐かしむような視点は世の中にあります。
けれども現代は、各自がスマホを持って、連絡を取り合ったり、わからないことをすぐに調べられる環境にもありませんでした。
ところが現代は、こういったことが全て可能になっています。挙げればキリがありません。だからこそ冷静に現実を見れば「良い時代になったなあ」と痛感します。
著者は初めから良い物に囲まれた暮らしを手に入れるよりも、最初はグレードが低いところから始める生活を推奨しています。
そうすることで少しずつグレードを上げていけば、一生グレードアップできる新鮮な感動と喜びを得られるというわけです。著者は例えば、車や住まいをそのようにするように推奨しています。
確かに一度上げた生活レベルは、なかなか下げることができないと言われています。
けれども、最初はグレードが低い生活をあえて選び、徐々にグレードアップしていく方が、喜びも得られますね。
さいごに
お金の使い方って、つまりは生き方そのものだなと思います。何にどのくらいの比重でお金を使うか。どのような順番で使うか。お金を貯めるのも使うのも全ては未来を見通しつつ判断を重ねていくわけです。
お金の使い方が上手な人は、生き方も筋が通っていて明確な目的がある傾向にあります。また、正しく効果的に使うには、相応の知識も必要ですよね。
節約はいつの時代も人気ですが、その中身はひとそれぞれです。
この本には多用はマネーハックが紹介されています。1つ1つは個別のハックですが、一冊通してみると、そこには著者の生き方やお金に関する考えが根底にあることがわかります。
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