はじめに
最近はアメリカ初のブラックフライデーをきっかけにして、日本でもセールが開催されるようになりました。
買い物は安いに越したことはありません。
けれども時に、セールの買い物が裏目に出て余計な支出をすることがあります。
一方で、必要なものを低価格で手に入れることができるので、支出が減るメリットがあります。
結局のところ、セールで買っていいものと、セールで買ってはいけないものの見極めが大事だということです。
そこで今回は、
「セールで買っていいものvsセールで買ってはいけないもの・各5つの基準」
を紹介します。
安物買いの銭失いをしない買い物の方法を知って良い家計を目指しましょう。
ブラックフライデーとは
ブラックフライデー( Black Friday)とは、アメリカで習慣的に実施されるセールのことです。11月の感謝祭(11月の第4木曜日)翌日に休暇を取る習慣があるため、小売り店の売り上げが伸びます。同時にセールが開催されるためブラックフライデーと呼ばれるようになりました。このアメリカのセールの習慣だけが、アマゾンなどをきっかけにして日本でも開催されるようになりました。
セールで買っていいもの
セールで買っていいものの基準を紹介します。
1・事前に計画しておいた必要なもの
事前に買い物計画をしていた、必要なものはOKです。
また、大事なのは予算や数量を計画することです。
予算を決める
特に予算は年間で支出のカテゴリ別に決めることも大事です。
個別の買い物ごとにしか予算を決めない場合、年間では思ったより支出が増えることがあるからです。
年間の予算>個別の予算(月別、セールイベント別など)
というように計画すれば、予算を超えないので買いすぎの心配がありません。
数量を決める
例えば、今シーズン、ソックスを3足買う計画を立てていたとします。
数量だけではなく、予算を決めてその範囲で買うようにします。
セールで、目的のソックスが見つかれば、必要数を買うなどの場合です。
2・通常は値下げをしないもの
通常は値下げをしないものが、セールで一律決まった割引率でセールされることがあります。
必要なものである前提付きですが、この場合は買ってもOKです。
例えば通常はセールしないスニーカーが、セールで一律全品1割引きだとします。
この場合は買ってもOKです。
ただし、販売時に提示される割引前の定価が、適切であるかを確認しましょう。
まれに、セール前に定価を高くして、あたかも割り引いているように見せる商法があるからです。
例えばアマゾンの価格は、日々一日単位で変動します。
事前にセール前の価格をチェックしたり、他店の価格と比較するようにしましょう。
3・確実に使うもの
例えば普段使っている掃除機が、故障直前だとします。
3か月前から買い替えを検討していて、ちょうどセール価格になったとします。
このような場合は買ってもOKです。
ただし、今使っている掃除機のほかに、サブのスティック型充電式掃除機をセールで発見して
「セールだから予備に買ってみようかな。」
と、急遽思い付きで買うのは控えましょう。
これまで使ったことがない家電は、今後使うかどうかわからないからです。
少なくとも、3か月は再検討する時間を設けましょう。
4・似たようなものを持っていないこと
例えば毎年来ているダウンコートがついに劣化して、買い替えるような場合は買っても良いでしょう。
ただし、すでにトレンチコートがあるにもかかわらず、
「ステンカラーコートも着てみようかな。」
と安易に買い足すのは控えましょう。
5・実際に使って品質を実感しているもの
セールでは、これまで実際に使ったことがあり品質の良さを熟知しているものがセールになっていたら買っても良いでしょう。
一方で、使ったことがない製品を
「セールだから」
という理由で買うのはおすすめしません。
例えば、通販で
「履いたことがないスニーカーをセールで買ったら合わなかった。」
ということが起きます。
これまで愛用したスニーカーをセールでリピートするならOKです。
セールで買ってはいけないもの
1・「安い」が理由で買うもの
安いことが理由で買おうとしているなら、買うべきではありません。
セール品を前にして、買おうかどうか迷ったときは
「定価でも買うかどうか。」
を想像してみます。
定価なら買わないものは、セール価格でも買う必要はありません。
2・しょっちゅうセールが開催されるもの
世の中はしょっちゅうセールをどこかでやっています。
必要なタイミングで適度に利用するのはかまいません。
けれどもセールを追っていると、キリがありません。
- 楽天お買い物マラソン
- ユニクロ期間限定価格
- 無印商品週間
- アマゾンプライムデー・ブラックフライデー
- スーパーマーケットの日替わりセール
- シーズンオフのバーゲンセール全般
たまにセールを利用することがあっても、セールのたびに何かを買っていると、基本的にお金をたくさん使います。
セールは現代版のお祭りです。
ネット上のセールの場合でも、ネットで盛り上がるためイベント好きな人はつい、参戦しがちです。
にぎやかな場所が好きな人は、セールに魅せられやすいので注意しましょう。
なぜ、世の中で多くのセールが開催されているかというと、売れるからです。
本当にセールが活かされているのであれば、セール直後の売り上げが落ちるはずです。
また、セールで前回買った後はしばらく、買うものがなくなるはずです。
ところが実態はそうではありません。
ということは、明らかにセールが理由で買う頻度が増えているということです。
3・個数限定品
「限定」に弱い気持ちは理解できます。
けれどもあえて、多くの個数を売らずに限定した数だけ販売するのは、そうした消費者の心理を売り手はわかっているからです。
例えば、限定販売のお菓子や人気総菜などに行列ができる様子を、見かけたことはあるでしょう。
人は、不足している状態に耐えられない気持ちになります。
苦労して手に入れると、より価値が高いものを手に入れたような気がします。
それが生きていくのに直接関係がなくても同じです。
けれども手に入れる困難さと、その物の価値は決して比例しません。
個数限定のものを手に入れたいと思うときは、
「簡単に手に入れられても買うか?」
を自問してみましょう。
4・タイムセール品
タイムセール品で売られている商品のほとんどは、在庫過多の在庫処分が目的です。
時間を制限することで考える時間を奪い、冷静にならないうちに売る戦略です。
タイムセール品を買おうとしているときは、
「来週、売っていても買うか?」
と、自問してみましょう。
5・在庫処分品
在庫処分品でも、それをわかって必要なら問題ありません。
例えば型落ちの洗濯機を、在庫処分を理由に値引きされているようなケースです。
一方で、夏の終わりにTシャツをセールで買い込み
「来年のために」
と用意しても、来年は気分が変わってそのTシャツをまるで着る気になれないことがあります。
まとめ
- はじめに
- ブラックフライデーとは
- セールで買っていいもの
- 1・事前に計画しておいた必要なもの
- 2・通常は値下げをしないもの
- 3・確実に使うもの
- 4・似たようなものを持っていないこと
- 5・実際に使って品質を実感しているもの
- セールで買ってはいけないもの
- 1・「安い」が理由で買うもの
- 2・しょっちゅうセールが開催されるもの
- 3・個数限定品
- 4・タイムセール品
- 5・在庫処分品
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、「セールで買っていいものvsセールで買ってはいけないもの・各5つの基準・安物買いの銭失いをしない、本当に得する買い物のやり方」という話をしました。参考になればうれしいです。