はじめに
「ぜいたくしていないのに、お金が貯まらない。」
今回は、そんなお悩みの方のための節約方法です。
これまで、つめに火をともすような節約方法をすでに、実践した方ほど、今回は効果が高いでしょう。
見えない大きな支出を見直す
「ぜいたくしていないのに、お金が貯まらない。」
方は、食費や光熱費など見える支出をコツコツ節約に励んだかもしれません。
確かにこのような支出の節約も、ある程度の効果があります。
ただし労力のわりに、効果が薄いデメリットがあります。
では労力が少ないのに、節約効果が高いものは何でしょうか。
それはズバリ、見えない支出の見直しです。
それでは次の項目から紹介していきます。
1・保険の見直し
多くの人が保険に入りすぎています。
加入したときに入りっぱなしで以後、そのままになっていないでしょうか。
生命保険、医療保険は必ず必要と思うかもしれませんが、多くは入りすぎです。
生命保険を解約、または減額
独身ならば生命保険は不要ですし、既婚でも子供がいない場合はやはり不要です。
子供がいる場合でも、社会保険で補填される分を考慮すると、実際に必要な保証は当初より少なくてよいはずです。
住宅ローンを組み、団信加入の場合はその保証分も減額か解約でも良いでしょう。
医療保険の解約
医療保険も、半年分の生活費が貯金できていれば不要です。
掛け捨ての医療保険は
「入院日額5千円、60日保障」
が多く、30代で加入する場合は一人2500円くらいでしょう。
この場合、将来仮に満額の60日入院して受け取る保険金は、わずか30万円です。
夫婦2人分でも満額で60万円です。
つまり一人につきわずか30万円の入院費を支払えない人が加入すればいいということです。
ところが保険に加入していることに安心しきってしまい、この単純な計算ができなくなることがあります。
何十年も入りっぱなしで貯蓄ができても加入してお金を捨てることになります。
結婚後、1~2年だけ加入することはあっても、何十年も入りっぱなしにするものではないということです。
2・自動車を手放す
自動車を手放すと多大なお金が浮きます。
地方暮らしは低コストのイメージがありますが、実際はお金がかかります。
特に自動車が欠かせないため、車両本体購入費、ガソリン、税金、維持費、タイヤ、交換代、駐車場代がかかります。
地方の場合、駐車場代は低額ですが、それでも月額5千円程度かかるのは普通です。
それが都会となれば、さらに経費は高くなります。
地方暮らし、乳幼児、高齢者その他事情がある場合はこの限りではありません。
交通の便が良い首都圏であれば、車を手放すことを検討できる余地がある方は多いでしょう。
自動車が必要な時は、カーシェアリングやレンタカー、タクシーなどを利用することもできます。
3・家賃、住宅ローンを見直す
家賃や住宅ローンは生活費のコストの割合を多く占めます。
家賃のコストが低いと、生活費にゆとりができます。
また、持ち家は売りにくいといわれますが、よほど割高な価格をつけなければ、普通は売れます。
要は持ち家も賃貸も、住み替えはできるということです。
住宅ローンの利息節約
住宅ローンは繰り上げ返済することで、支払うはずだった利息を軽減できます。
繰り上げ返済は、2つの方法があります。
- 「期間短縮型」
- 「返済額軽減型」
です。
- 利息の支払い総額を減らしたいなら「期間短縮型」
- 期間を変えずに毎月の支払額を減らしたいなら「返済額軽減型」
を選択するとよいでしょう。
住宅ローン繰り上げ返済の注意点
住宅ローンで繰り上げ返済をしつつ、「期間短縮型」を選択すると上記のように利息を大幅に節約できます。
繰り上げ返済の注意点
ただし、長期的に検討した場合将来的にインフレが進む可能性もあるため、慎重に考慮する必要があります。
特に期間短縮型を選択した場合、利息を大幅に節約できるメリットがありますが、例えば現在の10万円の価値と、20年後の10万円の価値が変化している可能性があるからです。
また、手元のキャッシュが激減するので、十分な計画が必要です。
さらに住宅ローンを組み、団信に加入した場合はそれが生命保険料代わりになっていますが、繰り上げ返済で予定より早く返済した場合は、この分の団信の保険加入の代わりになる保険が必要かどうかを合わせて考えておく必要があります。
ただ、繰り上げ返済の期間短縮型で早くローンを返済すれば残債が減り、ローンが早く終わるという精神的な縛りが減るメリットも大きいでしょう。
このようなことも併せて、慎重に判断しましょう。
住居費を下げる方法住宅費のコストを下げる方法は以下の通りです。
住居費を下げる方法(目安)
- 古いところに住み替える
- 駅から遠いところに住み替える
- 狭いところに住み替える
- 低層階に住み替える
- エレベーターなし物件に住み替える
- 評判がよくない地域に住み替える
- 公営住宅に住み替える
- 安いUR賃貸に住み替える(URの家賃はピンキリです)
- 家賃補助のある会社に勤務する
- 社宅に住む
- 実家で暮らす
- 2世帯で暮らす
利用可能な方法があれば検討してみましょう。
4・教育費
「見込みがよくわからないのに、子供に多額の教育費をかける」
のはよく考えましょう。
学歴や出身大学で、収入が多くなる保証はありません。
百歩譲って自宅から通学できる場合や、国公立であれば学費はマシですが、私立校の場合は慎重に検討しましょう。
それ以外にも、早期に教育費をかけすぎて、大学入学の資金が足りないなどにならないようにしましょう。
特に、子供が幼いころは、能力がわかりにくいので良くも悪くも多大な期待をしがちです。
結局のところ、教育費は新NISAのような投資と同じように投資の側面があります。
変な話ですが、教育費をたくさんかけて、結果それを回収できるかそれを上回る収入を得られる大人になったら「投資」はうまくいったということです。
みんな口にはしませんが教育費にどのくらいのお金をかけるかということは、そういうことです。
もちろん将来得る収入だけを目的にしていないのは、当然です。
良好な人間関係を体験して、充実した生活を送ってほしいという気持ちがあるでしょう。
ただしそれには、必要なお金が前提になることを忘れてはいられません。
さらにこれからの時代は、ますます学歴や卒業した学校による、関係性は減っていくに違いありません。
5・大きいイベントにお金をかけない
人生にはイベントがつきものです。
それ自体は構いませんが、費用をかけすぎると多大な支出が必要です。
支出が大きいイベント例
イベントの形式に正解はありません。
だからお金をかければ際限がありません。
特に冠婚葬祭は、盛大にしようと思えばいくらでもお金をかけられます。
冠・成人式などの、成長の節目祝い事全般
婚・お見合い、結納、結婚式、新婚旅行
葬・葬儀にかかわること
祭・法事など祖先に対する祭礼、正月、盆、彼岸など
友人、知人、同僚、親類、近所などの人に対する見栄があったり、地域の風習でイベントの規模を縮小できないなど多々あります。
ただし、親世代はともかく現在、このブログを読んでいるような方は、合理的な選択に比較的抵抗はないでしょう。
少しずつでも、縮小することは可能ですし、イベントの決定権を握る世代が自分たちの代に代わっているのではないでしょうか。
そうなれば、風習を変えていくことは徐々にできるようになっていくでしょう。
また、完全に個人の判断にゆだねられている場合は、冷静に費用を判断しましょう。
まとめ
さいごに
節約効果激増5つの項目・「つめに火を点すような節約」は時代遅れ。令和人はスマートに生活コストをダウンする。
・・という話をしました。参考になれば幸いです。
この項目を削減できれば、大幅な節約をできる可能性があります。
令和の時代は、昭和~平成とは大きな変化を迎えています。
チマチマと労力がかかる割に、効果が小さい節約ではなく、まずは効果が高いものを見直しましょう。
参考になればさいわいです。