
はじめに
ようやく落ち着きを見せ始めたオルカンやS&P500ですが、当然これからも値動きはあります。
このような状況で新NISA利用の投資を続行できている人は何割いるのでしょうか。
「投資はやめなさい」
という趣旨の本や主張や情報は多数あります。
果たしてこれは、正しいのでしょうか。
「投資はやめなさい」は正解でもあり、不正解でもある
「投資はやめなさい」
というのは正解と不正解両方あります。
おそらく7割の人には正解になるというところでしょう。
7割の人は、投資を始めても次のような行動をとるからです。
- 安全資産を確保しないで投資を始める
- 知識をつけずに投資を始める
- いきなり個別株に手を出す
- 「儲かる」に目をキラキラさせて始める
- 細かい値動きに一喜一憂する
- 少しの損失も耐えられない
また、地道に個人向け国債などで運用しようと思ったら、金融機関で投資商品を勧められてしまうパターンもあります。
この場合はたいてい、手数料が高い金融商品を勧められ内容を理解しないまま契約しがちです。
7割の人が上記の行動や考え方をするので、ざっくり
「投資はやめなさい」
という結論になります。
でもこれは3割の人にとっては正解ではありません。
投資が正解になる3割の人がとる行動と考え方
投資が正解になる3割の人がとる行動と考え方は以下の通りです。
- 安全資産を確保して投資を開始する
- 知識をつけて投資を開始する
- 常に情報収集する
- 市場全体に投資する
- インデックスファンドを利用する
- 下落があることを想定している
- 長期で値動きを把握する
下落に耐えた人だけが利益を獲得できる
例えば少し前のS&P500を発端とした下落ですが、最近ようやく持ち直してきました。
ただ、オルカンは上昇傾向ですがS&P500はまだ、ピークの数値までは来ていません。
オルカンかS&P500はよく議論されていますが、筆者は少し前にオルカンメインにしておきました。
そのため、オルカン周りはかなり安定してきています。
複利効果の威力を忘れない
投資をするにあたり、その時点の値動きのほか複利の威力を忘れてはいけません。ある程度複利効果が働いてくると(長期投資)仮に下落しても、それをカバーできるほどになることがあります。
安全資産のひとつでもある国債も一応複利は働きますが、そもそもの金利が低いので複利の効果もそれほど目立つものではありません。
それでも過去は、物価上昇がそれほど大きくなかったのでそれなりにメリットがありましたが、現在は国債程度の金利の場合、物価上昇に追いつけないので、最終的には実質目減りしてしまうことは割り切って利用しないといけません。
7割の人が複利効果を軽く考えている
日本は長らく低金利でした。
そのために複利の威力を実感した経験がある人は少ないでしょう。
だから投資を始めても複利の威力を軽く見て、現預金との違いをなかなか認識しません。
実際に複利を実感できるのは長期に利用した場合なので、そこまで耐えられる人は少数です。
結果として7割の人が複利を威力を感じないまま、堕落していくことになります。
まとめ
- はじめに
- 「投資はやめなさい」は正解でもあり、不正解でもある
- 投資が正解になる3割の人がとる行動と考え方
- 下落に耐えた人だけが利益を獲得できる
- 複利効果の威力を忘れない
- 7割の人が複利効果を軽く考えている
- まとめ
- さいごに
さいごに
「投資はやめなさい」
は7割の人には当てはまってしまいます。
けれども3割の人にとって正解ではありません。
つまり冷静に投資と向き合える人は、投資をすることで資金を増やせる確率が高くなります。
運用中は暴落という試練も起きます。
そうしたときに、耐えぬいた人だけがそのあとに訪れる利益を手にできます。
7割の人がこの段階で脱落します。
そういう意味で投資を否定する主張は正しくもあり、正しくもないという結論になります。
参考になれば幸いです。